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株式会社エーエス

株式会社エーエス 工場の装置から文化財まで。騒音・振動を防ぐ<br /><br>東京国立博物館も導入の特許技術と、事後計測まで一貫して得たノウハウで差別化

株式会社エーエス

工場の装置から文化財まで。騒音・振動を防ぐ
東京国立博物館も導入の特許技術と、事後計測まで一貫して得たノウハウで差別化

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輝く技術 光る企業

株式会社エーエス

工場の装置から文化財まで。騒音・振動を防ぐ
東京国立博物館も導入の特許技術と、事後計測まで一貫して得たノウハウで差別化

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  • 社名:株式会社エーエス
  • 設立年月:1978年5月
  • 資本金:8500万円
  • 従業員数:-
  • 代表者:代表取締役社長 早川政光
  • 本社所在地:東京都墨田区堤通1-18-26
  • 電話番号:03-3610-2311
  • 公式HP:http://www.a-sys.co.jp/
  • 防音・制震・防振・免震と「音と振動」の制御を専門としているのが株式会社エーエスだ。産業向けの作業環境の改善、あるいは博物館・美術館向けの文化財保護と対象領域を絞ることでノウハウを蓄積。産業向けでは他社に達成できなかった防音の目標値を実現し、博物館・美術館向けの免震装置では一時80%ほどのシェアを誇るなど、競合他社との差別化に成功している。
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事業内容

振動と騒音のない環境づくり

対象製品

防振、除振、免震装置、衝撃防止装置、防音装置、各種空気バネ応用機器の設計、製造ならびに販売
省力機械、機器、装置の設計、製造ならびに販売
振動、騒音の測定、解析業務
上記各号に附帯する一切の業務

免震・防音・防振でメーカーの製造装置から文化財までを保護

3月11日に東日本を襲った大震災。各地で多大な被害を招いたが、岩手県立美術館に展示されていた美術品は無事だったのだ。 地震から美術品を守ったのは株式会社エーエスの免震技術。最大で約80%の国内シェアを誇っていた同社の文化財保護の免震技術は、今では中国にも進出。中国の文化財保護にも使われ始めている。 ただ、エーエスの誇る技術は免震だけではない。「防振、防音、免震。音と振動の制御をコアの技術としています」と代表取締役社長の早川政光氏は説明している。阪神・淡路大震災以降、免震分野の業績が確かに伸びてきているが、元々は製造業向けの防音・防振がメイン。今でも自動車部品の板金・プレス加工などの製造現場や研究施設で同社の防音・防振関連の製品が使われているのだ。 「製造装置から発生する振動は、工場の境界線の規制値を越えて外部に伝えてはいけないという法規制があります。また工場内の作業環境にも基準があり、85デシベルを超える騒音が発生していると、作業時に耳栓が必要になります。 そうした規制を守るための技術を提供しているのが当社。大手にも防振・防音・免震の技術を持つ企業はありますが、システム機器や文化財に特化することで差別化を図っています」(早川氏)

shacho1.jpg 代表取締役社長 早川 政光 さん

特許にノウハウ。競合他社にはマネできない強み

免震と防音・防振の技術。エーエスはそれぞれの技術で競合他社にはマネできない強みを持っている。 免震に関しては特許を保有。地震の波が360度、どこからやってきても、車輪とレールを使って揺れを受け流し、減衰していく技術が強みだ。 実際この技術、20社ほどが参加した技術コンペを勝ち抜いた。東京国立博物館が震災対策の設備を導入した際、エーエスの技術が採用されたのだ。 車輪+レールという同社の免震技術はどこが優れているのか。早川氏は「ほかの会社はローラーに油圧ダンパーを使って地震の揺れを減衰させようとしています。ですが、油圧ダンパーは支持荷重が変わると減衰がうまく機能しないこともあり、油漏れ等によりメンテナンスが必要になるといった問題があります」と解説。装置の上に載せる文化財の重量を問わず、メンテナンスフリーで済む点が博物館・美術館から支持されているのだと話している。 続いて防音・防振技術について。こちらも他社にはマネできない同社独自のノウハウが自慢だという。 「防音のやり方自体は、どの会社でもマネできるものです。装置に鉄板でカバーを掛けて、中には吸音材などを入れてやる。そこまではどの企業にもできますが、それだけで耳栓が不要になる85デシベル以下にはできません。全体をどうやってまとめていくのか、そこに当社のノウハウがあるのです」(早川氏) ある自動車メーカーは85デシベル以下の作業環境を目指すため、さまざまな企業に依頼したが、どの企業も達成することはできなかった。ところがエーエスは困難なその目標を見事に達成。今では全社的にエーエスの技術を採用するようになっているそうだ。

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音と振動は切り離せない。複合的な専門性を持つ人材を育てる

エーエスはなぜノウハウを貯められたのか。早川氏によると、その秘密は同社の仕事の進め方にある。 エーエスは設計・製造・設置・事後計測までを一貫して手掛けている。製品導入後の結果をシミュレーションし、予測を立てながら設計をする。そして導入された後、実際の環境を計測して結果をフィードバック。それを繰り返すことで精度を上げ、独自のノウハウとして伝えてきているのだ。 また同社の組織は、グループリーダー、サブリーダーの下はすべてフラット。防音・防振・免震の技術別に垣根を設けていない。プロジェクトごとに臨機応変にかかわることで、防音・防振・免震と複合的な専門性を身に付けられるようにしているのだ。 「音と振動は切っても切り離せない関係。音には直接伝わるものもありますし、振動によって下から伝わってくるものもあります。防音も防振も免震もできる社員が多いことが、会社としての強みにもなっているのでしょう」(早川氏) 会社としての今後の展望については、「中国での成功無くして中長期は無い」と早川氏は意気込みを語っている。国内のものづくりが海外にシフトする傾向が見られる現在、工場を作る時の部材調達も現地で行うようになっている。だからこそ、中国でも国内と同じように事業を展開していくこと。それこそが目下の目標になっているのだ。

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先輩メッセージ
自分のがんばり次第でやりたいことがやれる環境

技術開発本部
鈴木さん
――これまでのお仕事で、印象に残っているプロジェクトは? 自動車メーカーに免震装置を、足掛け2年掛けて入れたことです。まだ起きていない震災に対して、どこまでの機能を備えた装置が必要なのか想定すること。お客様と相談をしながら、必要な機能と費用のバランスを取ることが大変でした。 例えば、棚にも免震を施し、物が落ちてこないようにしました。お客様からの要望は、「作業中の人が棚に寄りかかっても、動かないようにしてほしい」というもの。自社の特許を使って、初動荷重を重くして一定値を越えたら免震機能が機能するようにしました。 ――エーエスでは防音・防振・免震とさまざまなジャンルのお仕事を経験できるようですね。 仕事場のカラーはすごく違いますね。産業用で使う防振装置を納める時は安全靴にヘルメット。油汚れやにおいが目立つところに納めてきます。 一方、美術館に納める時は土足やヘルメットは禁止。作業服もキレイなものを選んで、展示物を傷つけないように気を付けています。 ――働いていて感じる貴社の強みは? お客様と打ち合わせして、設計から施工、納品後の事後測定まで一貫して行っているところです。「導入するとこれくらいの効果があるでしょう」とシミュレーションをしながら設計しているのですが、われわれは機械を据え付けてからの事後計測までやっているのです。 シミュレーション通りピッタリいく時もあれば、若干違いが出てしまう時もあります。なぜ違いが出てしまったのか、原因を突き止めてシミュレーションに反映させていく。そういうノウハウを蓄積することで不具合を減らしていますし、開発をする時の参考にもしています。 ――貴社の魅力はどんなところだと思いますか? 自分は1000人程度の会社からエーエスに転職してきました。以前の会社は規模が大きく、設計を担当していたのですが、やれるのは設計だけ。専門知識は身に付きますが、頭が固くなって自由な発想ができなくなり、お客様の要望を反映できないという悩みもありました。 その点、エーエスでは自分で思ったようにやりたいことがやれます。フットワーク軽く、少人数のエキスパートと仕事をする。がんばり次第でどうにでもできますから、非常にやりやすい環境だと感じています。

shin2_2.jpg 鈴木さん

「3月11日の震災でも問題が起きなかったよ」という連絡が印象的

技術開発本部
日髙さん
――エーエス入社までの経緯を教えてください。 大学では地球物理学を学び、地震の研究をしていました。ですから、研究を続けられる企業か、測定機器の関連会社に入りたいなと思っていました。 エーエスと出会ったのは、父親から薦められたのがきっかけです。大学では地震の勉強をしていたのですが、地震の揺れを緩和する技術があることをあまり知りませんでした。面白いと思いましたし、興味を持ちましたね。 エーエスのことを知っていくうちに、中小企業ではありますが、国内だけではなくて海外にも製品を納めていることに驚きました。さらに設計して製造して納めるところまでを一貫してやっている。すごいなと感じ、入社したいと思うようになりました。 ――入社してからのお仕事は? 入社してしばらくは関連会社を回って勉強をしていました。「こういう企業と一緒に製品を作っているんですよ」と実地で学んでいたのです。 その後、開発部に配属されたんですが、実は私、設計や図面を引くといった経験がなかったんです。工学ではなく理学を学んでいましたので。まずは手書きでコップなどを模写するところから始めました。だんだんと物の形を把握できるようになったら、図面の描き方を教えていただいて。そうやって段階的に実務に移っていきました。 そんな苦労をした分だけ、最初に任された現場で製品を納め終わった時には感動しましたね。達成感を味わえました。自分で図面を引いた製品が目の前にあるんだって。 それ以降もいくつか仕事を経験してきましたが、先日「3月11日に起きた震災でも問題が起きなかったよ」という連絡をお客様からいただけました。それが今でも印象に残っていますね。 ――今後に向けた抱負を教えてください。 3月11日の震災以降、免震関連で問い合わせが増えているようです。先ほどの話とも重なるところがありますが、当社の装置を求めていただいているお客様にご満足いただけるものを納めていきたいと思っています。 自分のスキルアップも大事だとは思いますが、お客様の役に立つ製品を納めることが一番大事だと思っていますから。

shain1_2.jpg 日髙さん
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