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株式会社 ケアコム

株式会社 ケアコム 「押せば通話できる」だけだったナースコールを業務支援システムへと変えた<br>病院の求める姿へとナースコールを進化。60年近くの歴史、6割の市場シェアに甘えず、お客様の声に耳を傾け続ける

株式会社 ケアコム

「押せば通話できる」だけだったナースコールを業務支援システムへと変えた
病院の求める姿へとナースコールを進化。60年近くの歴史、6割の市場シェアに甘えず、お客様の声に耳を傾け続ける

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輝く技術 光る企業

株式会社 ケアコム

「押せば通話できる」だけだったナースコールを業務支援システムへと変えた 病院の求める姿へとナースコールを進化。60年近くの歴史、6割の市場シェアに甘えず、お客様の声に耳を傾け続ける

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  • 社名:株式会社 ケアコム
  • 設立年月:1955年9月
  • 資本金:9000万円
  • 従業員数:237名
  • 代表者:代表取締役社長 池川充洋
  • 本社所在地:東京都調布市多摩川3-35-4
  • 電話番号:042-485-7111
  • 公式HP:http://www.carecom.jp/
  • ・ナースコールに機能を加え、業務に役立つシステムへと進化させた
  • ・さらに未来のナースコールの在り方を考えるため、研究所を設立
  • ・若手社員からの提言を採用。社員が主体的に働けるよう、会社の組織を変えた
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業種

ナースコールをはじめとする医療・福祉施設向けの情報・通信システムの開発・販売

事業紹介

【医療・福祉施設の通信と情報処理に特化した専門集団です】

「ケアする される心を形に」を企業理念として、常にケアする側とされる側のための製品とシステムづくりを考えてきました。
お客様の立場に立つ、本当の意味のソリューションシステムへのこだわり、そしてアットホームかつオープンな社風が特長です。
2010年に創立55周年を迎えたケアコム。長年培ってきたお客様からのご信頼をさらに高めるとともに、新たな開発へのチャレンジに燃えています。

何を作ってる?

病院のベッドに付いているナースコール、そのボタンを押すとどうなるか知っているだろうか。 もちろん、ボタンを押した患者はインターホン越しに看護師と話をして、点滴が終わったのか、緊急事態なのかを伝えられる。一方、呼び出しを受けたナースセンター側では「どの部屋のどのベッドの患者からのコールか」「担当医師・看護師は誰で、連絡先の内線番号は何番か」という情報まで、専用端末の画面を見て瞬時に確認できる。他にも患者が起きているのか寝ているのか、その患者について医師からはどのような指示が出ているのかといった看護に役立つ関連情報を端末で調べて把握することまで可能になっているのだ。 このようにナースコールをただ鳴らすだけでなく、看護師の業務に役立つシステムへと進化させてきたのがケアコムだ。同社は1955年の創業以来、ナースコールを作り続け、現在の市場シェアは約6割。ナースコールの呼出・表示用機器やインターホンだけでなく、今では看護業務を支援する総合的なシステムを提供するようになっている。

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04.jpg 電子カルテと連携しながら、患者のさまざまなデータ
を登録・閲覧できる総合的なシステムへと進化させた

会社の強み

ナースコールに必要不可欠なのは、患者がボタンを押したことが、看護師にまで確実に伝わること。動作不良・誤作動は許されないため、実績がないメーカーが新規に参入することは難しい。ナースコールを60年近く作り続けてきたケアコムの実績は、そう簡単に他社が追い付けるものではない。 それだけ長年の実績があっても甘えることなく、病院の声に耳を傾け、同社はナースコールを進化させてきた。コールが鳴ったときに看護師がどこにいても対応できるようにPHSと連動する機能を加え、「患者の状況を確認したい」という希望に応えて表示できる情報を増やすなど、システムとしての完成度を高めてきた。 そしてこれからも、より病院・患者から必要とされるナースコールへと進化を続けていく考えだ。 「情報処理機能を強化したナースコールの導入率は確実に上がってきています。患者の状況を可視化することで、看護業務の効率改善につながると評価いただいているのだと思います。 さらに未来のナースコールの姿を模索するため、最近は子会社として研究所を立ち上げました。病院内のデータをどう活用すればもっと便利になるか、センサーを使って患者のどんなデータを集められるかといったことを研究していこうと考えています」(池川充洋代表取締役社長。以下、同)

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職場としての魅力

ケアコムは2013年10月から「営業部」「技術部」といった機能別の部署制を廃止。お客様ごとに営業担当者や技術担当者がチームをつくる組織へと体制を切り替えた。そのように変更した理由の1つは、社員からの提言があったからだ。若手社員に「会社のあるべき姿」を考えさせ、若手が「こうしたい」と提案してきた姿へと組織をつくり変えた。 「人生は1度限り。社員たちが自分の意思を持って、主体的に楽しく働ける会社でありたいのです」 池川社長がもう1つ重視しているのは、社員1人1人のよさを認めてあげること。業績に直結しなくても頑張った社員を表彰するなど、社員全員が「自分の居場所がある」と感じられる職場づくりを心掛けている。

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社長メッセージ
お客様の現場を知り、お客様が望むことや望む以上のことに応えていく

代表取締役社長
池川充洋さん
――営業部や技術部をなくして、顧客中心の組織に変えた狙いを伺えないでしょうか。 当社はナースコールのシェアで約6割を占めていますが、競争力の源泉は、「お客様の現場を知り、お客様が望むことや望む以上のことに応える力」にあると考えています。 ですから、営業部や技術部といった壁を取り払い、営業担当の社員も技術担当の社員もできるだけお客様を訪問して、現場を見て、お客様の声を聞いて、お客様中心に物事を考えてほしいと思い、組織をつくり変えました。 2013年10月から組織を変えたわけですが、既に効果は出始めています。以前はお客様の声を持ち帰るのは営業担当者ばかりでしたが、今ではお客様先で当社の技術者を見掛けることが増えてきました。これはうれしい変化ですね。 日本の人口は減っていくわけですから、国内の市場は長期的に見れば小さくなっていくでしょう。そう考えると、成長のためにはさらに価値の高いシステムをご提供していくこと、さらに海外展開を進めていくことに力を入れています。新たな価値創造に向け研究所を立ち上げ市場創造に取り組んでいます。さらに当面の目標として東南アジアでもナンバーワンを目指そうと挑戦しているところです。 東南アジアに当社のナースコールを広めるため、そしてナースコールの重要性や当社商品の価値を分かってもらうため、タイの大学と共同研究を進めるなど、啓発活動にも力を入れています。そうした取り組みが今すぐ利益につながらなくても構いません。何年か先を見据えると、お客様にナースコールの価値を理解してもらえて、ケアコムのことを医療・福祉の未来を一緒に考えてくれる仲間だと信頼してもらえることこそ、何よりも大切なことだと思いますから。 希望する中堅社員には、社会人大学院に進んで経営学修士(MBA)や技術経営修士(MOT)の勉強をすることを勧め、大学院で学ぶ費用の3分の2を会社が代わりに負担しています。 経営・技術経営について学ぶことも彼らの役に立ちますが、それ以上に社外の人と議論できる機会が一番の刺激になっているようです。話を聞いてみると「知らない世界ばかりで、井の中の蛙だった」「一緒に学んだ人たちと比べて勉強不足だった」と非常に感化されて戻ってきました。 主体的に学ぶことは、とても楽しいことです。その楽しさを社員たちも感じてくれましたし、人脈を広げる喜びも分かってもらえました。今後もMBAやMOTの取得を社員には勧めていくつもりです。 目的意識や主体性の有無で、人の成長は大きく差が付きます。先ほど大学院の話をしましたが、大学院で学ぶにしても、目的意識を持たないまま何となく学ぶよりも、社会に1度出てきて自分なりの目的意識を見つけてから大学院に入って学習する方が、得るものは多いと私は思っています。 ただ、学生の間に「自分は何をしたいのか」が分かる人はあまり多くはないでしょう。それでも構いません。ですが、「自分は何に興味を持っているのか」「自分の強みは何か」ということだけは自分なりに考えておいてください。そこさえ分かっておけば、自分にとって好機が巡ってきたとき、好機が来たことに気が付き、自分の成長につなげることができるようになります。 学生のうちは、とにかく「面白い」「興味を持てそうだ」と思えることを見つけたら、やってみることです。そうすることで次第に自分のやりたいことが見えてくるでしょう。ですから、興味を持てることに挑戦する気持ちは忘れないでください

08.jpg 代表取締役社長 池川充洋さん

先輩メッセージ
社員1人1人の意思を尊重して、仕事を任せてもらえる

生産技術グループ
阪本さん
――入社までの経緯を教えてください。 前職が経営不振に陥りまして、次の仕事を探さなくてはならなくなりました。どんな職場で働きたいかと考えてみたら、「お客様と近い距離で仕事ができる会社で働きたい」という希望を持っていることに気が付きました。転職について相談していた人材紹介会社にそんな希望を伝えたところ、紹介されたのが当社でした。私は前職で、自動車で使う電子回路の開発も担当していましたから、その経験が生かせる仕事で人材を募集していたところも魅力でした。 面接のために来社したとき、一番印象に残ったのは「物腰が柔らかくて、とても話しやすい方ばかりだな」ということです。実際に入社してからも、上司・部下の距離感が近いと感じます。社員が休憩時に集まる場所があるのですが、そこによく社長もいて、世間話をする機会もあるくらいです。 工場での生産を支え、「工場でどう組み立てると効率がよくなるか」「どんな設備を導入すると工場で働く社員の負担を軽減できるか」と改善策を考えるのが生産技術グループの役割です。 その中で私が最近担当することが多いのは、代替部品の選定です。ナースコールを組み立てるために必要な電子部品などが多数ある中で、部品の仕入れ先が生産をやめる廃止部品というものが時折出てきます。そうなったときに、廃止部品を別の部品に切り替えると、設計を変更しなければいけない場合が出てきますので、そうしたことまで考えて対応しています。 代替部品を探すだけでなく、部品が廃止になる影響も考えないといけません。廃止部品をあとどれくらい仕入れることができるのか、廃止部品を使っている販売済みの製品については保証期間中の修理に対応できるようになっているか、といったところにも気を配っています。 社員1人1人の意思を尊重して、仕事を任せてもらえるところですね。 生産技術グループには、既存の製品を土台にして一部の設計を変えた特注品を開発する業務もあります。自分にとって一番好きな業務なのですが、特注品開発の仕事を頼まれるときには、上司から「こんな製品の開発を任せていいか」と必ず事前に打診があります。そこで詳しい情報を聞いて、今の自分にできる仕事なのか、できない仕事なのかと自分で判断して、受けるかどうかを決められるのです。 他にも、自分から「こんな仕事をやりたい」と主張しておけば、その希望を考慮してもらえます。そのように社員の意思を大切にしてくれるところが、この会社の魅力だと思います。 自分の意思を尊重してくれる環境にいるわけですから、私から働き掛けて何か1つの製品を生み出してみたいですね。 最近は会社組織が変わり、技術職も病院を訪れて、お客様から直接お話を伺えるようになりました。そこで伺った話を踏まえて、お客様に必要としていただける製品を考え、開発していけるようになりたいです。 自分のやりたいことを見つけて、そのためにがんばってください。 社会に出てすぐにやりたいことをやらせてもらえるわけではありません。それよりも先にやりたいことを任せてもらえるだけの力量があると示すことが必要になることもあるでしょう。やりたいことを主張するだけでなく、まずは周囲から認められるようにがんばることが大切だと思います。

09.jpg 生産技術グループ 阪本さん
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先輩メッセージ
医療・福祉の仕事をしたい。間違いなく医療・福祉に関われるからケアコムを選んだ

技術開発部 SI開発グループ
瀧澤さん
――就職先としてケアコムを選んだのはなぜでしょうか。 学生時代、友人が事故に遭い、障がいが残ってしまい苦労している様子を目にしてきました。彼や同じような境遇にいる人たちのために、自分も何かしたいと思い、医療や福祉に関わる仕事をしたいと考えるようになりました。 私の専攻は情報系でしたから、大学3年のときに医療・福祉関連のシステムや機器を開発する企業が集まる展示会に参加して、どんな企業があるのかと調べてみました。そのとき、興味を持った何社かの中に、当社があったのです。 他の会社の説明会・面接にも参加しましたが、どの会社に行っても「医療・福祉以外の事業もあるから、やりたい仕事の部署に配属できるか分からない」と告げられました。私としては「医療・福祉の仕事をしたい」という思いを強く持っていましたから、医療・福祉に間違いなく関われる当社で働きたいと思うようになりました。 現在はシステムの中で必要になる特定の機能の開発を任されています。どんな機能が必要なのかと要件を定義して、機能の仕様を決め、開発をして、十分にテストしてからリリースするところまで、一通りの業務を担当しています。 さまざまな機能を開発してきましたが、一番印象に残っているのは、当社の現在の主力商品である病棟業務支援プラットフォーム「NICSS-R8」の開発に携わったことですね。私はその中でも、ナースコールの状況や患者さんのデータを確認できる画面のデザインと、画面操作に使う端末のボタンレイアウトのデザインなどを担当しました。多くの病院で使われるシステムの一部を開発できて、誇らしく感じています。 普段はソフトウェア関連の開発ばかりなのですが、端末というハードウェアの開発にも携わることになり、知識の幅が広がりましたね。端末からシステムを操作する仕組みの開発に関われたことで、設計をするときに注意すべき点、テスト時の注意事項など、新たに気付けたこともありました。この経験は今後の業務にも生かせると思います。 「自分で考える」ことができるところでしょうか。 私の部署では2~3年もするとかなりの部分、仕事を任せてもらえるようになります。上司からは「自由にやっていいよ」「失敗してもいいから自分で考えてやってみて」と言われています。細かく指示を受けられないので苦労する面もありますが、「認められている」という実感があって、やりがいを感じますね。 とにかく目の前にある仕事に、がむしゃらに取り組もうと思っています。失敗しながら、苦労しながら、経験を積んでいくことが今の自分には必要なことです。 他には、システム開発の知識を身に付けるだけでなく、医療・福祉を取り巻くさまざまな情報を収集して知見を広めたいです。医療・福祉が今後どうなっていくかを見据えながら、「これからのことを考えると、こんなシステムにすると役立つと思いますよ」と提案できる技術者になっていきたいです。 まずは自分が興味を持てることを見つけることだと思います。興味を持てることなら、好奇心を持って自ら進んで学んでいけますし、仕事を覚えるのも早いでしょう。 もう1つ、会社の雰囲気を大事にしてください。にぎやかな職場の方が働きやすいのか、静かにマイペースで働ける方が好みなのか、人によって理想の職場は違います。 自分が将来、どんな環境で働きたいのかと想像してみて、自分の希望と合う雰囲気の職場を選ぶというのも大切なことだと思います。 注)掲載している情報は、取材日(2013年12月)時点のものです。

11.jpg 技術開発部 SI開発グループ 瀧澤さん
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