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大浩研熱株式会社

大浩研熱株式会社 エアナイフは私の幼少の頃の記憶と体験が、原点となって生まれた製品です<br>自然と対話して、自然に学ぶ。周りを注意深くみていれば、風がみえるようになりました。

大浩研熱株式会社

エアナイフは私の幼少の頃の記憶と体験が、原点となって生まれた製品です
自然と対話して、自然に学ぶ。周りを注意深くみていれば、風がみえるようになりました。

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輝く技術 光る企業

大浩研熱株式会社

エアナイフは私の幼少の頃の記憶と体験が、原点となって生まれた製品です 自然と対話して、自然に学ぶ。周りを注意深くみていれば、風がみえるようになりました。

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  • 社名:大浩研熱株式会社
  • 設立年月:1978年11月20日(昭和53年)
  • 資本金:20,000千円
  • 代表者:林 大輔
  • 所在地:【本社】東京都町田市金井3-30-24
    【販売事業所】東京都町田市小山ヶ丘2-2-5-8 まちだテクノパークセンタービル1F
    TEL:042(798)4911(代)
    FAX:042(798)5172
    【金井分室】東京都町田市金井3-32-5
  • 公式HP:http://www.daico-t.com/
  • 「当社の主力製品であるエアナイフの原理は、自然現象をヒントにしています。葉の揺らぎや木があると風が回りこんでくるとか、そのような自然にある風の動きです。それは、体が弱かった子ども時代に持っていた好奇心。空を見て煙突から出る煙や雲の動き等をみていたのですよ。そうしたら、不思議なもので『風を見る』ということができるようになったのです(笑)。新しい技術とか発明というのは、自然界でピタッとするものは少ないですが、いくつかの現象を組み合わせることで出来てくる場合が多いのです。エアナイフはそのような私の幼少の頃の記憶と体験が、原点となって生まれた製品なのです。」
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業種

流体技術を通じて世界中に貢献します。
一般機械器具製造業、電気機械器具製造業

事業紹介

産業用エアーノズルの設計、販売
フラットエアーノズル及び熱風発生機、熱風発生用ヒーターの製品開発など

環境衛生基準の厳格化が会社設立の原動力となりました。

大浩研熱の主力製品である「エアナイフ」は、印刷工場で水性ニスを乾燥させる目的で開発されました。その開発秘話を林社長にお話しいただきました。 「高校卒業後、大学進学を断念した私は就職しました。父の貿易業の仕事を手伝いながら、海外のお客様との間で多少憶えた英語で通訳をするようになりました。その中に熱とか流体の話がよく出てくるようになりました。その頃、日本の製造業で環境衛生基準が厳しくなりました。特に、私の周りでは印刷業界でそれが顕著になりました。有機溶剤が使えなくなったのです。」 現在では使われていない油性ニス。これは紙の表面にコーティングすることで強度をもたせ、仕上がりに高級感を持たせる等の効果があって、印刷業界もすぐにニスの使用を取りやめる事はなかったようです。当時、印刷工場からはこのような相談があったそうです。 「A全の大判に水性ニスを塗って、それをすぐに積み重ねなくてはならない。しかも、塗った水性ニスを0.2秒で乾かさなくてはならない。どの業者に相談してもできないと言われた。どうしよう。」 「このような相談を受けた私は、その時、直感でなんとかなるのではないかと考えたのです。」林社長の開発屋としての人生がスタートした瞬間でした。 「早く乾かすには熱風が必要だ。しかも均一に紙に吹きつけなくてはならない。ちょっとでもムラがあってはダメだ。いろいろと試行錯誤をしました。そしてエアナイフ・フラットノズルの原型のサンプルができあがったのです。そして、仲良くしている職人の方にお願いして試作機を作成しました。エアの吹き出しの均一化は問題なくなったものの、次は温度のバランスです。流体も揃えて、熱伝達も揃える。これには苦労しましたね。熱は真ん中に集まりやすいのです。そこで、端にエアである流体を一旦寄せてそこで蓄熱をさせる。そして放射するようにすれば、バランスがとれる領域があるはずだと考えたのです。試作機をいろいろと調整していきました。風量と熱量のバランスがとれる領域を探しました。ようやく見つかり、試験をして結果が出ました。エアナイフが誕生した瞬間でした。」 このエアナイフの開発成功もあって、林社長には次々と開発の案件が舞い込んできました。 「図面をもらって造ってほしいと言われるのですが、どう造っていいのかわからないというようなこともありました。嬉しい悲鳴ですね。そうこうしているうちに印刷やインク業界の方から、会社組織にした方がいいのではないかとアドバイスされました。そこで、会社を設立しました。しかし、それからほぼ10年間、ほとんど無給状態でしたね。それまでの仕事をやったりしてなんとか生活をしていました。このような流体や熱量関連の仕事をしていると、いろんな大学の先生とも知り合いになりました。その時に言われたのが『基礎的な知識が足りない。』と言われたのです。知識が身につけばもっと様々な仕事ができるとアドバイスされました。そこで、ようやく一念発起し、かなり遠回りをしましたが、後から大学を受け直して、なんとか2股3股を掛けながらも卒業しました。なんとかやってきたという印象です。そして、ある時期から大浩研熱の事業が劇的に伸びてきました。昼間は学生と会社で仕事をして、夜は別のアルバイトをやってというような時期もありましたね。(笑)」

daiko-kennetsu_ph01.jpg 林 大輔社長
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アイディアをカタチに、そして製品化・事業化する確率が高いのが当社の優位性です。

「私たちはエアナイフを中心とした流体の世界の開発をやっていますが、新しい事を次々と続けていかなくてはならないと考えています。でも、産み出すというのはすごくエネルギーが必要ですね。」 林社長は、大浩研熱の製品の独自性・優位性についてこのように言われました。 「当社の製品は様々なモノづくりの現場で採用されています。最も代表的なものは、何らかの製品を洗浄したり塗布したりした後、乾燥させるために風を吹き付けるノズル関連ですが、その大半は機密保持契約を結び、委託開発としてやってきました。そのような厳しい世界にあえて身をおいていた事もあって、他社と同じものを造ってはダメだという気持ちは強いですね。」 大浩研熱の主力製品であるエアナイフは、薄型テレビの液晶・プラズマ画面用のガラス表面を水で洗浄した後、その水をどう切るかという「水切り」と「乾燥」のために使用されています。 「表面的な機能だけであれば、すぐに複製品が出てきます。その時はこう考えています。『ようやくこの世界で認められてきたなぁ』とね。でも当社は、ずっとこれまで開発を続けている、進化を続けてきたわけですから、何かの時の対応力に差が出てくるわけです。他とは違う事に挑戦した事によって、技術とノウハウの蓄積がありますから、当社のような規模の小さな会社が生き残ってきたと思うのです。」 製品開発をする場合、大浩研熱では社内で活発な議論が交わされています。 「私が関わるのは基礎的な技術です。特に発想というような分野ですね。意外と発想は簡単に出てきますが、それを実際に設計してカタチにしていくのが大変なのです。さらに事業化できるには、大きなハードルをいくつも越えていくことが必要ですね。しかし、そこにたどり着く確率が当社の場合、比較的高いのです。それは、社内のスタッフの努力と情熱ですね。」

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工業製品をつくるような革命的な農業への進出も視野に入れています。

大浩研熱は、「まちだテクノパーク」にあります。「まちだテクノパーク」では、産業各分野の先端技術を持つ企業が集まり、創造的事業推進の一環として、社会に貢献するさまざまな技術開発を各企業の連携により行なっています。 この中で「特殊な流れを利用した新熱交換法」の技術開発を大浩研熱が先頭となって開発を進めてきました。このようなテクノパークの活動を通じて、新たな事業化の方向性も動いています。林社長に、今後の新たな事業への取り組みとしてご紹介いただきました。 「まちだテクノパークでは、高度化事業として共同開発をやっていろいろとテーマがでています。そのひとつは農業、町田の名産品としてメロンはできないだろうかという取り組みです。水耕栽培であれば、可能性は十分にあると考えています。事実、当社では農業関連事業として、養分や水の流れを均一にできる製品・技術を出展していて、いくつかは実際に使われています。時間はかかるとは思いますが、ある程度の勝算はあります。協力者、技術を協力してくれる人、設備や資金を協力してくれる人がいますので。計画も固まっていますから、順調に進んでいけばいいと思っています。植物というのは元々興味があり、いろいろとモノづくりに携わってきましたので、個人的には、最終的に植物でもいいのかなというイメージはもっています。観光事業とかに絡めてやっていけば地域貢献にもなりますので。」 林社長の挑戦は続いています。

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精神的にも知力的にもタフな人と、モノづくりを突き詰めていきたいです。

林社長は、大浩研熱で研究開発スタッフをもっと充実させていきたいと考えています。 「開発屋である私と同じような技術者が集まると、もっと面白い製品・技術が生まれるような気がしています。それは、ひとつのテーマに対していくつもの案を考えることができる能力を会社全体で増やすためなのです。いくつもの案をもっておけば、より製品化・事業化のスピードが速まります。このことは当社のような規模の小さい会社が大手企業と相対してビジネスをするうえで非常に重要なのです。」 さらに、大浩研熱で必要な人材像を伺いました。 「自分がやることにすぐ自信をもってしまう人はダメですね。モノをカタチにして出す時は、妥協の産物ですから。よく改善といって後から改良をしていくという事がありますが、それは妥協して削っていったり見落としであったりしたものを追加していく作業なのです。今の若い人は、自信を持って造ったものが全否定されるような場でももまれないとダメだと思います。幸いながら大手ではその仕組みがあります。技術系と開発系と営業系等の間で仲が悪いというお話はよく耳にしますが、その中でもまれることによって成長していく仕組みがあるのですね。残念ながら中小企業では、組織を通じた人材育成は困難ですが、そのようなことを自分自身でやれる人、ひとつのアイディアで自信を持つ前に、いくつもの副案を出せるような人が必要なのです。私もそのようにして、その中のひとつをクライアントに提示していきました。結果としてその他の案は会社の中でノウハウとして蓄積していったのですね。それが自分自身を、会社を強いモノにしていくのです。」 『自信をもつな』という林社長の言葉の裏には、ひとつのアイディアにすがるのではなく、いくつもの視点を持った技術者でないと開発屋にはなれないというご自身の哲学があります。それは精神的にも知力的にもタフな人。その人が、未来のモノづくりを支えていくという提言でもありました。

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先輩メッセージ
モノづくりはグローバル。そのことを体感させてくれました。

事業部 部長
松浦 真さん
私は、前職でインテリア資材卸売の営業をしていました。営業成績も悪くなく、評価も上々ではあったのでは、自身としての成長をあまり感じられず、限界を感じていました。そこで、転職することを思い立ちました。変わるからには、全く違う業界であった方がよいと考え、中小企業で自社製品をもっている会社、そして会社全体を見渡す事ができるような仕事をしたいと考え、大浩研熱へ入社することにしました。 私の仕事は、自分でいうのもおかしな感じですが多岐にわたります。まずは営業活動、それは、お客様との折衝、さらに展示会の手配や広告費をどこに使うかといった媒体選定や予算作成、それから補助金等を受ける関係もありますので一部経理総務などの事務作業も担当しています。そして最後に社長が開発した技術の検証と製品化に向けたサポート業務です。かなり多忙な毎日を送っていますが、それは入社当時から望んでいたことですから苦にはなりません。むしろ希望通りに経営全般を見渡せるポジションにつけたことで充実しています。特に当社で仕事をしてみて良かったのは、当社の製品・技術を通じて、世界と日本とのつながりや位置づけ、グローバルな視野が持てたことです。 当社の主力製品である「エアナイフ」は水気を飛ばす機能をもっています。最もわかりやすい例としては、液晶テレビのガラス基板を洗浄した後の水気を飛ばすのに使用されています。世界的な市場をもつ液晶テレビの生産工場、設備に対して使われているので、すごく世界の景気に左右されます。近頃、液晶はやや需要が弱含みになりつつあるという市場の声を聞き、この技術を転用できる太陽電池の展示会への出展を検討してみよう、といった実際の仕事に対して世界中の情報が絡まってくるのをすごく面白く感じています。前職の営業では目の前の効率を気にすることが中心だったのですが、当社に入社してモノづくりはグローバルビジネスなのだということを実感しました。 苦労して開発した製品が評価された時には嬉しいですね。当社は熱風ヒーターも販売していますが、少ない風量で高温の熱風を発生させたいというかなり厳しい相談を頂きました。一発でどうぞ使ってくださいという方法はないのですが、いくつか方法を提案して、その複合技でうまく成功したのです。当社よりも何十倍も何百倍もの企業規模のヒーターの会社が断ってきたのに対し、当社に発注がきて、大きな売上へとなりそうです。このような感動を味わう事が出来る大浩研熱で、私は充実した毎日を過ごしていることを幸せに思います。

daiko-kennetsu_ph10.jpg 松浦 真さん
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先輩メッセージ
常識的な行動と常識にとらわれない発想。両方の能力が必要な会社です。

常務取締役
染谷 秀雄さん
林社長が創業して10年位経ってから、私は大浩研熱へ入社しました。前職は、工業関係の出版社で、主に経理や在庫管理、顧客管理、販売支援などをしていました。林社長からの誘いもあって大浩研熱へ入社することを決意したものの、すぐに行動には移しませんでした。当社の事業内容や取扱製品・技術は専門的な分野でしたので、流体関連の技術や知識をきちんと身につけてから入社することにしました。技術専門職の担当者との打ち合わせが多いことは想像していましたので、専門知識を身につける必要があることを認識していたからです。 私が携わった開発製品は、「回転波動ノズル パタガン」です。これは特許を取得しています。この製品の開発は、お客様からの要望からスタートしました。製造工場ではコンプレッサの使用電力をできるだけ削減したいのです。それは、省エネでありCO2削減につながり、コストダウンになるからです。そのためには、エアガンでキリコや水分・油分を吹きとばしたりする場合、人が手を動かすところを自動的にできないだろうか?と考えました。動かすとその分、時間のロスをしてしまう。エアをロスしているのではないかということです。そこで、チューブの柔らかいのを見つけて、いれてみたらどうなるだろうか?ということで試作品を作成しました。しかし、暴れてしまうし、チューブが傷んでしまう。そこでケースにいれてみました。すると、今度はチューブとケースがぶつかってしまいます。そこで、ケースを2重構造にして内側のケースをチューブと同じように回してみたらどうかということになりました。このような段階を経て製品化し特許を取得することができました。 当社のような技術開発型企業の場合、社員として求められるスキルとは、ビジネスマンとしてのマナーやたち振る舞い等は常識的な知識も大切ですが、それ以上に製品開発に向けたアイディアや気付きで常識にとらわれない発想ができることだと思います。例えば、製品の開発会議でアイディアを積極的に出してくれる、柔軟な発想で間違っていてもいいから発言してくれる。そして、上司・部下にこだわらず、意見を戦わせる事が出来る人。私は、そのような人に魅力を感じますね。

daiko-kennetsu_ph12.jpg 染谷 秀雄さん
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