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株式会社 伊和起ゲージ

株式会社 伊和起ゲージ モーターの回転を直線運動に変える。モノづくりの総合力が必要なボールねじ<br>1000分の1ミリ単位でらせん状のねじ山を形作る。ロボットや工作機械等、モノづくりに欠かせぬボールねじを製造

株式会社 伊和起ゲージ

モーターの回転を直線運動に変える。モノづくりの総合力が必要なボールねじ
1000分の1ミリ単位でらせん状のねじ山を形作る。ロボットや工作機械等、モノづくりに欠かせぬボールねじを製造

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輝く技術 光る企業

株式会社 伊和起ゲージ

モーターの回転を直線運動に変える。モノづくりの総合力が必要なボールねじ 1000分の1ミリ単位でらせん状のねじ山を形作る。ロボットや工作機械等、モノづくりに欠かせぬボールねじを製造

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  • 社名:株式会社 伊和起ゲージ
  • 設立年月:1962年1月
  • 資本金:3000万円
  • 従業員数:23人(2012年1月現在)
  • 代表者:代表取締役 広瀬 安宏
  • 社員平均年齢:38歳
  • 初任給:180,000~220,000円(高校卒~大学卒、当社規定による)
  • 主な勤務地:大田区千鳥
  • 休日:年間105日当社カレンダーによる、慶弔休暇、有給休暇
  • 本社所在地:東京都大田区千鳥2-28-18
  • 電話番号:03-3758-1721
  • 公式HP:http://www.iwaki-gauge.co.jp
  • ・ロボットのアームや工作機械、電車のドアなどに使われるボールねじを作る
  • ・直線・平面よりも難しい、らせん状のねじ山を高精度に加工する総合力
  • ・職人の技を分かりやすく伝える。粘り強くがんばれる社員が一番の自慢
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業種

精密ボールねじ設計・製造・販売 精密試作加工

事業紹介

1960年大田区蒲田にて創業

「ミクロで世界に挑戦する伊和起」のキャッチフレーズを掲げ「より早く」「より精密に」「より良い製品」を造るという初心を忘れず、また「新技術の開拓」にも力を注いでいます。

当初はゲージだけだった製造品目も、治具、工具や試作品など精密加工品の生産が増加し、現在では精密ボールねじ、精密送りねじが主力となり、標準品の販売など常時生産体制を敷いております。

当社は創業年で言いますと50年を超える会社ですが、まだまだ小さく、大きな企業のような安定感は有りませんが、ボールねじのメーカーになるという夢を持ち日々努力をしています。

何を作ってる?

電気を使って駆動する装置は数多い。そうした装置の動力源は、大半がモーターだ。モーターは回転運動こそ得意だが、単独では直線方向に物を動かすことはできない。回転運動を他の動きに変える機構と組み合わせないと、装置にできる動きは限られてしまう。 そこで使われるのが、伊和起ゲージの作る「ボールねじ」だ。ねじは普通、ナットと組み合わせて物を締め付けるために使うもの。しかしボールねじは逆に、ねじの軸上でナットを滑らせるために使用される。 ボールねじは、ねじ軸とナットの間にボールを挟み、摩擦を大幅に減らした構造になっている。ねじ軸を回転させると、ナットはねじ軸上を前後に動く。モーターの回転運動を、ナットの直線運動に変えられるわけだ。しかもナットは、ねじ軸を回した分だけ進むわけだから、作業者の意図どおり、精密に動かすことも可能になる。 そんな利点から、ボールねじはさまざまな製品・用途に使われている。直接目に触れることは少ないが、製造ラインで使われるロボットのアームの動き、半導体製造装置や工作機械の緻密な位置決め、自動車のステアリング操作、電車のドアの開閉などは、ボールねじのおかげで実現している動作なのだ。

03.jpg こうしているとナットが自然と滑り
落ちてくるほど摩擦が少ない

04.jpg ねじ軸とナットの間にボールを詰める

会社の強み

高精度のモノづくりに使われるロボットや工作機械、半導体製造装置などにも使われるだけに、ボールねじには「ナットが正確かつ滑らかに動く」「動くときに振動しない」「大きな音を出さない」といった難しい要望が寄せられる。要望に応えるために必要なのは、1000分の1ミリ単位で寸法どおりに加工する技術力。しかも、直線や平面以上に、円や曲面を加工するのは難しい。らせん状になっているねじ山の加工などは、至難のことだ。 「製品を丸く加工するだけでも難しいのに、さらにらせん状に加工しなくてはいけないわけですから、言葉にできないほど難しい加工になっています。専門的な加工は市販の装置ではできませんから、独自の装置を作りました。そのように、少しでも精度が高いボールねじを効率的に作れるように工夫しています。 ボールねじを作る上で『ここが特に大事』という工程はありません。1枚1枚の紙を重ねて1冊のノートができるように、それぞれの工程の積み重ねの総合力が品質に表れるのです。どの工程の誰であっても、少しでも手を抜くと、優れた製品には仕上がりません。ボールねじの製造は、チームワークが必要な仕事なのです」(広瀬安宏代表取締役。以下、同)

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職場としての魅力

1000分の1ミリ単位の加工は長年にわたって培ってきた職人の技があってこそできることだが、その技は以前、「見て覚える」ことで若い世代に伝えてきた。しかし「今はそんな考えでは通用しない」と考えた広瀬社長は、職人の技術をできる限り分かりやすく伝えようと悪戦苦闘中。若手には東京都や大田区が開く講座・研修に参加させるなどして、より効率的に技術を覚えさせようと試みている。 「高い技術力も必要になりますし、大変な仕事だと思います。それでも社員はみんな、一生懸命に働いてくれます。どの会社と比べても、粘り強くがんばれる社員がそろっているところこそ、当社が一番自慢できるところですね」

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社長メッセージ
「心が変われば……」、真摯にひたむきに仕事と向き合ってほしい

代表取締役
広瀬 安宏さん
――今後の展望について、どのように考えていらっしゃいますか? 「山椒は小粒でも ぴりりと辛い」と言います。当社もそのような会社でありたいです。「伊和起ゲージに頼めば、同業の大手と比べても勝るとも劣らない製品が届く」と幅広く認知してもらうことが第1の目標です。 ボールねじは、ロボットや工作機械など、工場に必要な装置に欠かせない製品です。新興国は安い人件費を生かして人海戦術でモノづくりに取り組んでいます。日本のモノづくりは、そうした海外勢に価格面で大きな差を付けられないために、ロボットを導入してもっと製造ラインの自働化を進めていくことになるでしょう。新興国もいつかは、人件費が上がった国から順に、ロボットを導入して自働化を進めることになると思います。そう考えると当社が製造しているボールねじは、今後も必要とされるでしょう。 課題として感じているのは、営業力です。当社に限らず大田区の町工場の多くは、モノづくりの技術力があっても、営業力がありません。これまでは営業しなくても自然と仕事が舞い込んできましたが、今後は営業なしでは通用しなくなっていくでしょう。 さらに言うなら、営業と技術のバランスを調整して、進むべき道を示す経営の力も大切です。技術と営業という車の両輪があった上で、経営というハンドルで方向付けすることで、会社は前に進むと考えています。 私の趣味は、釣りです。不思議なもので、魚が釣れたら、うれしくなってまた行きたくなります。逆に釣れなくても、悔しくてまた行きたくなるものです。 仕事も同じようなものでしょう。熱中してくると、成功したらまた成功を味わいたくて一生懸命やる。失敗したら、悔しくて次こそは成功しようとがんばる。そんな気持ちになれるくらい仕事にのめり込んでほしいですね。 そうなるためには、失敗したときに落ち込み過ぎず、自分を見つめ返し、失敗を乗り越えて行くことです。私だって、仕事を始めたころは失敗ばかりでした。入社して間もないころは、先輩たちが1日に10個も20個も加工するのに、自分は1個も作れませんでした。高校では運動部で必死にがんばることを身に付けましたし、大学も工学系を卒業しました。「社会に出ても、それなりに通用するだろう」と思っていましたが、現実は先輩たちの足下にも及びません。悔しくても現実を受け止めて、「それなりに通用する」という考えを改め、今の自分にできることを必死で探しました。 仕事が上手くいかないときに愚痴を言うのもいいでしょう。でも、愚痴を言っても自分に返ってくるだけです。できないことを真摯に受け止めないと何も変わりません。 私の好きな言葉として「心が変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。運命が変われば、人生が変わる」というものがあります。その言葉のように、まずは自分の心(考え方)をちょっと変えて仕事に取り組んでみてください。 あとは、若いころに失敗をしても、そんなに落ち込まないでください。社長や上司、先輩たちは、若い人たちに期待はしていますが、完璧に仕事をしてくれると計算しているわけではありません。ある程度の失敗は覚悟しています。たとえ失敗しても、失敗したことを土台にして、成長しようとする若者の姿を見たいと期待しているのです。 真面目に、ひたむきに、腐らず、おごらず、卑下せずに仕事に取り組んでください。そういう姿勢でいれば、いつか必ず成果は出ますし、必ず先輩や同僚、友人が救いの手を差し伸べてくれるはずです。 がんばれば結果は必ずついてきます。

09.jpg 代表取締役 広瀬 安宏さん

先輩メッセージ
想像していた工場像とは全然違う。質問すれば丁寧に教えてくれる親切な先輩ばかり


陳さん
――伊和起ゲージとは、どのような縁から出会ったのでしょうか。 学生時代、大田区の工場見学をする「おおたオープンファクトリー」というイベントの担当をしていました。モノづくりについて詳しく知らなかったものですから、「この機会にモノづくりのことを詳しく知りたい」と思い、担当になろうと考えたのです。 伊和起ゲージの社長と出会ったのは、そのイベントを通じてのことでした。何度かやり取りをさせていただいて、それが縁で今、社長の下で働かせていただいております。 自分の考えていた工場像とは全然違っていました。「厳しい職人がいて、いつも張り詰めた雰囲気なのだろう」と考えていましたが、実際には親切な先輩ばかりで、こちらから分からないことを質問すると、丁寧に教えてくださいます。 お客様からの注文を工場に伝え、お客様の希望納期どおりに納品できるか、材料の在庫は足りているかと確認・手配するのが私の仕事です。それ以外にも、製品が完成してからの包装、出荷の手配もしています。 入社して半年ほど経ったころには、学生向けの会社説明会に参加させていただきました。「社員に刺激を与えよう、成長させよう」といろいろと経験を積む機会を用意いただいているなと感じます。 社長が自宅の庭で採れた野菜を社員に配ってくださるなど、とても家庭的な雰囲気の会社です。会社の規模はそれほど大きくはありませんが、周りの人との関係が非常に良好なところが魅力的な職場です。 今の私は、技術の話をあまりできませんが、今後はもっと技術の話にもついていけるようになりたいです。技術についても理解することで、もっと多くの仕事を担当できるようになって、会社の成長に貢献していきたいと考えています。 そして私は中国出身ですので、その経歴を生かしたいとも考えています。当社はこれから、中国や東南アジアなど、海外との取引も増えてくることでしょう。そういった海外の会社とのやり取りに貢献することで、日本と中国、そして東南アジア各国とのかけ橋になれればいいと思っています。 就職先を探すときには、企業の規模ではなくて、「自分がどんなことをやりたいのか」「自分はどんな人間になりたいのか」という自分の気持ちを優先して就職先を考えてください。そうすれば、自分にふさわしい仕事を見つけることができると思います。

10.jpg 陳さん

先輩メッセージ
取引先が担当製品を追加注文。自分の仕事が認められたようで、うれしかった


亀ヶ谷さん
――「伊和起ゲージで働こう」と思った理由を教えてください。 伊和起ゲージのことは、ハローワークから紹介されて知りました。以前は販売職で働いていまして、「製品を販売する側ではなく、作る側で仕事をしてみると、もっと仕事が面白くなるかもしれない」と思ったのが製造業に転職した動機です。「大田区のモノづくり」と言えば有名ですし、それで伊和起ゲージの選考を受けたいと思ったのです。 工場を見学して、ボールねじを作る工程を実際に見てみました。専門的な製品になりますし、以前には販売職しか経験したことがなかったので、正直なところ「自分にはボールねじを作ることは難しいことかもしれない」と不安に感じました。 ところが面接を受けてみたら、「採用したい」とご連絡いただきました。詳しく聞いてみると「工場長から推薦いただいて採用が決まった」と伺いました。不安はありましたが、「現場の長が『採用』と判断してくれたのなら、自分の可能性を信じてがんばってみよう」と思い、この会社で働くようになりました。 成形・研磨という加工を経てきた部品を組み合わせて、ボールねじという製品に組み立てる工程を担当しています。 1000分の1ミリ単位の精度が求められる製品ですから、「ただ組み立てるだけ」という意識では務まりません。ねじ軸とナットを組み合わせ、その間にボールを挟み込むことで、ナットが滑らかに動くように慎重に組み立てていく必要があります。 組み立てるときには、「ナットとねじ軸がきれいに研磨できているか」「間に入れるボールが上手く回ってナットが滑らかに動くか」と製品の精度を判断する役割も組み立ての担当者が担っています。責任重大な仕事だと思います。 私が今担当しているのは、大口の注文を受けて製造している製品です。同じ種類の製品を短期間で大量に作ることが求められます。たくさん作っているとどうしても、1~2点は精度が不十分な製品が出てきてしまいがちです。そのような製品を出さないように、気を引き締めて仕事に取り組んでいます。 そうしたがんばりが認められたのか、お客様からは、「このボールねじを使った製品を増産するつもりだから、追加でもっと納品してほしい」と追加注文いただけました。お客様の求める納期・精度でボールねじを納められていないと、当社に追加注文いただくことはなかったでしょう。自分の仕事が認められたように感じて、うれしかったですね。 正直なところ、今は目の前にある仕事に対応していくだけで手一杯です。それでも先ほどお伝えしたように、お客様から追加注文いただけたということは、自分の仕事ぶりも成長できているのかなとも思います。 あまり将来のことまで考えられませんが、少なくとも目の前の仕事については、しっかりと向き合っていきたいと考えています。 働く前に感じている「この仕事で働いてみたい」という夢ややる気は、働く上で非常に大切な原動力になると思います。ですから、まずは「働いてみたい」と感じた仕事があるのなら、自分の可能性を限定せず、転職することも恐れずに、いろいろな仕事に挑戦してみるのもいいと思いますね。 注)掲載している情報は、取材日(2013年12月)時点のものです。

11.jpg 亀ヶ谷さん
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