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株式会社 神谷プラスチックス製作所

株式会社 神谷プラスチックス製作所 一点物を作っていくことで、“自分のためだけのワクワク感”を提供したい<br>商業施設の店内を飾るアクリル製の棚・ケース類を製作。会社の材料・機械を自由に使える自主性重視の経営方針

株式会社 神谷プラスチックス製作所

一点物を作っていくことで、“自分のためだけのワクワク感”を提供したい
商業施設の店内を飾るアクリル製の棚・ケース類を製作。会社の材料・機械を自由に使える自主性重視の経営方針

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輝く技術 光る企業

株式会社 神谷プラスチックス製作所

一点物を作っていくことで、“自分のためだけのワクワク感”を提供したい 商業施設の店内を飾るアクリル製の棚・ケース類を製作。会社の材料・機械を自由に使える自主性重視の経営方針

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  • 社名:株式会社 神谷プラスチックス製作所
  • 設立年月:1963年5月
  • 資本金:5000万円
  • 代表者:代表取締役 北島 明雄
  • 本社所在地:東京都北区赤羽南2-4-19
  • 電話番号:03-3598-9520
  • 公式HP:http://www.kamiya-p.co.jp/
  • ・大型総合スーパーなどの店内で使われるアクリル製の什器類を製造
  • ・創業以来、納期破りは1度もなし。安全・強度にも配慮する細やかな気配り
  • ・社員の自主性を伸ばす方針。社内の材料・機械・自動車は社員が自由に使える
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業種

アクリル板加工、塩ビ・PET板加工/製品デザイン・設計

事業紹介

プラスチック板を加工して格調の高いオーダーメード製品を創造します。美しいデザインのディスプレイ、安全かつ機能性を追求した什器や個人のお客さまの“こんなものが欲しい”をカタチにした作品など、プラスチックの特性や可能性を最大限に生かした製品を提供していきます。

何を作ってる?

大きな駅で降りてみて、百貨店・量販店・専門店などを巡ってみよう。どの売場でも意匠を凝らして、さまざまな製品を陳列している。 そういった売場で使われているアクリル製の棚・ケースといった什器等を作っているのが、神谷プラスチックス製作所。話題の大型商業施設に行けば、至るところで同社の手掛けた製品を目にすることができる。文具をギッシリと詰めた棚、中のゼリービーンズが透けて見える透明なケース、展示用のデジカメを固定するホルダーなど。製品を納める先は、あの大型総合スーパー、ファストファッションのチェーン店といった誰もが聞いたことのあるような名前ばかりだ。 「アクリルを加工する技術は、どの企業もそれほど大きな差があるわけではありません。多くの場合、金額やデザインで比較されて、仕事を受注できるかどうかが決まります。ですが、当社の場合、金額やデザイン以外の点も顧客から評価いただけているからこそ、仕事を受注できることが多くなっています」(北島明雄代表取締役。以下、同)

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会社の強み

神谷プラスチックス製作所が顧客から評価される「金額やデザイン以外の点」とは大きく2つある。 1つは創業以来、1度も納期を破ったことがない点。店舗の什器・販売用ディスプレイといった品物が納期に遅れると、店舗のオープン自体が遅れてしまう。1度でも納期に遅れたら、そのメーカーは出入り禁止、というのが当たり前の世界なのだ。 「いつも社員に言っているのは、『人に迷惑を掛けない』ということ。受け身の姿勢だと思われてしまうかもしれませんが、それを守れるからこそ、顧客や同僚から感謝され、信頼されるようになると思うのです。」 もう1つは細やかな心配り。「人に迷惑を掛けない」よう、加工したアクリルは、残さずすべて角を取る。尖ったところを触ったとき、けがをさせないようにするためだ。 実際に店舗に足を運んで、細かいところにまで目を配ってみれば、分かる人には神谷プラスチックス製作所の仕事だと分かる。安全性や強度などにもこだわる姿勢が、顧客からの信頼につながっている。

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06.jpg 余った材料などは自由に使用できる

職場としての魅力

「私は社員のことを誇りに思っています。お客様が当社にいらっしゃったときにも、『この会社の皆さんは、本当に素晴らしいですね』とよくほめてくださいます。」と北島社長は胸を張る。 北島社長は社員の自主性に任せて、細かい指摘はしない方針。失敗があってもあまり怒らず、ただ失敗を反省しなかったら厳しく指導する。 そして、技術者にとっては遊びが許される環境。会社にある材料・機械・自動車は、社員が好きに使っていい。取引先の事務担当者から「こんなものが欲しい」と言われたら作ってプレゼントし、近所のコンビニ店長から頼まれて専用の什器を業務外で作ったこともある。 そうした取り組みの中から、高級自転車を屋内で立て掛けるのに使う専用のスタンドを開発。自社製品として販売していこうという動きも生まれている。

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社長メッセージ
一点物を作りたい。自分のためだけの製品が作られていくワクワク感を提供したい

代表取締役
北島 明雄さん
――社長として、どのような考えを持って会社を経営しているのでしょうか。 当社の仕事に、決まった流れ作業はありません。技術者がそれぞれ図面を受け取って、自分の中で完成させるまでのストーリーを思い描き、作っていくのです。 お客様が求めているのは、費用を安くすることなのか、デザイン性をよくすることなのか、それとも納期を1日でも早くすることなのか。案件ごとにお客様の要望を考えながら作っていきます。 お客様からの要望がいろいろとある中で、社内で特に徹底しているのは、やはり安全です。お客様が触ったときにけがをしないように、使っているうちに製品が壊れないようにと想像を巡らせながら製作していくように心掛けています。 製品を完成させるまでの仕事を任され、自分でストーリーを描けるようになると、主体的に行動できるようになってきます。例えば「節電しよう」と私が言ったら、冷房を自発的に抑えたり、発泡スチロールで窓をふさいで断熱したりと社員が進んで考えて行動に移してくれます。そういう社風が芽生えてきているところが、何よりもうれしいところですね。 一点物を作って販売していきたいと考えています。百円ショップで売っているアクリルの棚・籠・ケースなどもありますが、「自分の机のここにちょうど収まるサイズのものが欲しい」「このサイズの伝票を入れるのにピッタリの大きさのケースがいい」といった要望をお持ちの方は、百円ショップで売っている品物に満足しません。自分のためだけに製品を作ってもらえるワクワク感。それを味わいたくて一点物が欲しいと思うのではないでしょうか。当社はその期待に応えられる会社になりたいですね。 例えば、社員が自転車好きだったことから、自転車スタンドを社内で作りました。自慢の自転車を自宅内に置いて飾っておくためのスタンドです。インテリアとして飾っておけるだけのデザイン、長く使える耐久性、しっかりと自転車を立て掛けておける機能性と、すべてを備えたスタンドが今の世の中にはないようなのです。 こだわりの自転車に乗る人は、サドルやハンドルといった1つのパーツにもこだわります。スタンドだって、一点物で自分好みのいい製品を手に入れられるのなら、心の底から「欲しい」と思ってもらえるのではないでしょうか。 モノづくりが好きで、「世の中に貢献したい」「自分の技術を高めたい」といった志のある方に来ていただきたいですね。 もう1つは、「人に迷惑を掛けない」こと。今いる社員と育ててきた社内のいい雰囲気を損なわず、さらによくしていってくれる方が望ましいです。 どんなに優れた技術を持っていても、無断欠勤するような迷惑を掛ける人を、当社は求めていません。人より10倍の速さで加工ができる人だったとしても、無断欠勤されるとその日の仕事はゼロです。それよりも、人より仕事は多少遅くても、責任を持って休まず約束を守る人の方が、当社には合うと思います。 当社は材料や機械を自由に使えるようにしています。自由に新しい加工法を試すことで技術を磨けますし、お客様がふと「こういうケースが欲しい」と漏らしたときにサービスで要望どおりのケースを仕上げてプレゼントすることも顧客満足度を上げるため社員には認めています。製品の加工にしても最初から最後まで社員1人に任せるようにしています。自由な社風だとは思いますし、そんな雰囲気の中で社員が自主的にアイデアを出して行動に移してくれるようになってきました。ですが、「人に迷惑を掛けない」ということだけは絶対守るのだと、覚悟を持って来てほしいですね。

09.jpg 代表取締役 北島 明雄さん
10.jpg 今後注力していきたい一点物

先輩メッセージ
文系からモノづくりへ。できなかった加工やスケッチも経験を積んでできるように

営業部
飯田さん
――入社のきっかけは? 当社のことを知ったのは、知人からの紹介がきっかけでした。もともとは文系だったので、「製造業で働こう」と考えたことはありませんでした。それが社長と面接させていただいて、「手作りの『心』と『技』」を大切にして、自分たちの手で一から製品を作り出そうという会社の考えを伺いました。 そのお話を伺ってモノづくりに魅力を感じるようになりましたし、「自分がこの会社の役に立ちたい」と思うようになり、入社しようと決意しました。 お客様からご注文をいただいた品物を製作部に依頼し、できあがった品物をお客様にお届けして、店舗に取り付けるところまでを担当します。店舗では、ねじで壁に取り付けたり、「あと少しサイズを小さくしてほしい」などお客様からの要望で、その場で加工することもあります。営業の仕事だけでなく、加工技術についても身に付けていかないといけません。 お客様と完成イメージを共有するために、営業になってからスケッチの技術も磨いてきました。打ち合わせをしながら、「こんな感じの売場のイメージでしょうか?」とラフスケッチを描いてイメージを共有していきます。私は最初のころ、まったく絵を描けなかったのですが、経験を積むうちに何とかできるようになってきました。 この仕事をしていて感じる魅力は、人とのつながりです。地方にひとりで出張して製品を取り付けるときは、会社の人の力をまったく借りることができません。できるだけ自分の力でどうにかしようとしますが、それでもだめなときにお客様がお力を貸してくださることがあります。 また、とにかく納期には間に合わせようという意識が強い会社です。遅い時間まで働くことも出てきますが、そういうときには社員が一丸となって、何とか納期を守ろうと力を尽くします。そういった協力しあえるところ、人と人とのつながりを実感できるところが、この仕事のよさだと思います。 あとは、やはりモノづくりの仕事ですから、自分たちの手で作ったものが形になって、お客様に届けて喜んでもらえ、店舗で実際に使われているところを目にすると、やりがいを感じますね。 比較的、年齢の若い社員が多いです。締めるべきときは気を引き締めますが、普段はとても楽しく話ながら働けています。 営業にはさまざまな能力が求められます。営業として磨くべきところもありますが、加工技術も覚え、自分で何でもできるようになっていきたいですね。 さらに言うなら、当社はこれまでお客様から依頼された品物だけを作ってきました。当社の自社商品というものを持っていませんので、いつか自分が自社商品を企画できればいいですね。 学生のころは、どうしても大手企業に憧れてしまうものだと思います。でも、当社のようなモノづくり企業でないと出会えないこと、経験できないことだってあります。 例えば、自分の携わった製品が店頭に飾られているのを目にできるのは、当社で働く魅力だと思います。そういったことに興味を持っていただけるのなら、当社のような会社にも目を向けてほしいと思います。 モノづくりの仕事=理系でないといけない、ということはありません。私ももともとは文系で、理系や製造業とはまったく無関係でした。それでも働き始めることで、これまでに知らなかったモノづくりの一面を知り、仕事が楽しくなってきました。 いろいろな可能性に目を向けることで、本当に自分に合った仕事と出会えるかもしれませんよ。

11.jpg 営業部 飯田さん

先輩メッセージ
自動車イベントのゴールドキーを作ったことも。家電量販店で自分の仕事を見て感動

製作部2課
門田さん
――入社前からプラスチック加工の仕事に興味を持っていたのですか? もともとはアルバイトでもいいから、フィギュアや特殊メイクといった造形の仕事に就きたいと考えていました。ところが親に反対され、正社員を目指そうとハローワークに相談に行ったのです。 そこで紹介されたのが神谷プラスチックス製作所の仕事でした。「これなら造形の仕事に近いかな」と感じ、いいかなと思って応募しました。 実際に働いてみると、「ちょっと方向性が違うかな」と思う部分は確かにありましたが、自分の手を使ってものを作る仕事が好きなので、いつの間にかこの会社で10年ほども働き続けています。 アクリル板を切って形を作ったり、文字や模様などを切り抜いたり、板と板を貼り合わせて組み立てていったりと、一通りの業務を経験しました。現在は、文字や模様などを切り抜く部署で働いています。 造形には自信があったのですが、最初のころはクオリティを求め過ぎて「やり過ぎ」だと指摘されることが多かったですね。時間をかけ過ぎていました。当時は悩んでいましたが、今では手早くできるようになったので、もう悩みはなくなりましたね。自分にしかできない仕事も増えてきて、それがやりがいになっています。 自動車がプレゼントされるイベントなどで、人が抱えられるほどの大型のゴールドキーを授与することがありますよね。あの鍵を作ったことがあります。 ほかにも、家電量販店の携帯電話売場で、携帯電話を置くホルダーを見たことがありませんか? それも当社で製作しています。初めて見に行ったときには「おおっ」と軽く感動しましたよ。 当社以外の仕事を見ると、「これは当社の製品ではないな」と分かるのです。当社の製品はけがをしないように、必ず角を丸くしています。他社のものは、そこまで加工していないことが多いので、そこで違いを実感できますね。 納期を守るためには、遅くまで働かなくてはいけないときもあります。辛いのですが、そういうときには社長が差し入れを持ってきて励ましてくれます。翌日出社すると前日遅くまで働いていたことを社長が気遣ってくれます。そんなところが当社のいいところですね。 当社では素材や機械などを仕事以外の目的で使用するのを認めてくれています。自分で「ちょっと作ってみたいな」と思ったものを自由に作れますから、もっとそれを通じて自分の技術を磨いていきたいと考えています。 「家にこんなものが欲しい」と思って家で使うものを作ったこともあります。そうした業務外の加工をするときは、「失敗してもいいか」と、いろいろと新しいやり方を試すことができます。この前も、難しい依頼が来たときに「ここの部分はあのときに試したやり方でやればうまく仕上がるはず」と役に立ちましたね。 そうやって普段やらない加工をいろいろと試してみて、自分の腕を磨き、「どうすればもっとうまくいくか」と仕組みを考えるのが好きなのです。 どんな仕事に興味を持てるか、しっかりと考えてみてください。そして、そんな仕事ができる会社に入れれば、幸せになれるのかなと思いますね。 注)掲載している情報は、取材日(2013年6月)時点のものです。

12.jpg 製作部2課 門田さん
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