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株式会社溝尻光学工業所

株式会社溝尻光学工業所 特殊測定装置で使う数十センチ級大型レンズをオーダーメイドで磨き上げる<br>年々高度化する研究機関からの要望にも泥臭く対応。一点物のレンズ研磨技術を武器にさまざまな測定装置を開発・製造

株式会社溝尻光学工業所

特殊測定装置で使う数十センチ級大型レンズをオーダーメイドで磨き上げる
年々高度化する研究機関からの要望にも泥臭く対応。一点物のレンズ研磨技術を武器にさまざまな測定装置を開発・製造

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輝く技術 光る企業

株式会社溝尻光学工業所

特殊測定装置で使う数十センチ級大型レンズをオーダーメイドで磨き上げる 年々高度化する研究機関からの要望にも泥臭く対応。一点物のレンズ研磨技術を武器にさまざまな測定装置を開発・製造

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  • 社名:株式会社溝尻光学工業所
  • 設立年月:1954年9月
  • 資本金:4800万円
  • 従業員数:-
  • 代表者:取締役社長 溝尻 旬
  • 社員平均年齢:-
  • 初任給:-
  • 主な勤務地:-
  • 休日:-
  • 本社所在地:東京都品川区西品川二丁目8番2号
  • 電話番号:03-3492-1905
  • 公式HP:http://www.mizojiri-opt.co.jp/
  • 気体や液体の密度差を可視化するシュリーレン法という測定手段がある。空気の流れなどの解析に使われるこの測定手段を実現するためには、特殊なレンズが不可欠。中には直径80センチもの大型レンズを組み込んだ装置も存在する。 大学や企業などの研究機関で使われるそうした特殊な測定装置を開発・製造しているのが株式会社溝尻光学工業所。シュリーレン法以外にも、実にさまざまな用途で使うことができる多彩な測定装置を扱っている。
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事業紹介

株式会社溝尻光学工業所は、創業以来80余年間一貫して光学測定器の設計・製造を行っております。また、公的研究機関や大学との共同開発にも力を入れ、今日までの製造機種は100種以上にもおよび、それぞれの時代の技術の先端を担うものです。
また、光学研磨技術に関しても、近年急速に進む全自動研磨では困難な形状や精度に特化し、各分野の開発・研究等に役立てられております。
今後も、様々な業界に"明るい光を照らすお手伝い"をする事をモットーに、様々なお客様からのご要望と弊社の開発技術を生かし、たゆまぬ努力を続けていく所存です。

大型レンズなど、一点物のレンズ研磨で知られる溝尻光学工業所

カメラや顕微鏡、望遠鏡などに使われるレンズ。さまざまな製品・装置で使われているが、中には気流・対流の可視化装置や微小域の測定装置など、かなり特殊な用途で利用される場合もある。特殊装置に使われるレンズは、一般に流通するレンズとはサイズや形状などが大きく異なる。特殊レンズを磨き上げられる企業は、国内でもごく少数。株式会社溝尻光学工業所は、そうした特殊レンズや特殊レンズを使った測定装置を1品からのオーダーメイドで開発・製造することのできる会社だ。 「元々、港の灯台に使うガラスなど、曲げガラスの開発をやっていたのが当社の前身。1925年に創業し、戦後の54年に現在の会社組織になりました。ガラスの研磨、そして測定装置の開発・販売へと徐々にシフトしてきています」と同社代表取締役社長の溝尻唯氏は沿革について話している。 溝尻光学工業所の強みは、曲げガラスの加工技術を基に積み上げてきたガラス研磨の技術。特に大型レンズの研磨については、他社の追随を許さないほどだ。 「大型のレンズは、用途が限られていますので、大量生産ができません。しかし、レンズの精度は小さなレンズと同等の水準が求められます。大手メーカーでは、大量生産するための生産ラインが確立されているため、大型のサイズで精度の高いレンズを1点ずつ作っていくことは、非常に難しい状況なのです。 何の観測や実験に使うかによって、レンズに対する要件も違ってきます。サイズはもちろん、レンズの形状も平面とは限らず、凹面、凸面など1件1件違います。当社のような小規模な会社でしたら、そうした依頼に対しても丁寧に対応できますから、その強みを活かせるように心掛けています」

03.jpg 代表取締役社長 溝尻 唯 さん
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研究機関から頼られるも、要求水準は年々高度に

個別のニーズに丁寧に対応することで、特殊装置を必要とする企業・大学などの研究機関から信頼を勝ち得てきた溝尻光学工業所。研究機関を取引先にすることで、リーマン・ショック以降の不況下でも、一定量の注文を得られている。だがその一方、研究機関から要求される内容は年々高度になってきていると溝尻氏は語っている。 「近年、カメラの性能が格段に進歩しています。画素数も非常に大きくなっていますから、一昔前のカメラと比べて、かなり細かいところまで写し出すことができます。そうなると、レンズにちょっとした傷が付いているだけでも、画像に傷が写り込んでしまいます。 どんなに研磨をしても、ガラスの表面に傷が付かないということはありえません。しかし、その傷をできるだけ減らすよう、当社に要求される技術の水準は非常に高くなっているのです」 要求は高度になっているが、それに見合うだけの技術革新を研磨技術は遂げられているわけではない。長年積み上げてきた経験やデータなどを踏まえ、研磨剤や砥石・やすりなどの組み合わせを試行錯誤するしかないのが現状だ。 「ですから、検査工程には気を配っています。1人でチェックしていたものを、複数人で何重にも検査するように体制を変えました。ガラスを磨く作業は、非常に泥臭く、地道なものです。時間も手間も掛かります。けれど、『何とかお客様のニーズに応えよう』と社員全員が努力することで、取引先から高い評価をいただけているのです」

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ミスはしても構わない。自分で考えて工夫をしていくことが大切

泥臭く地道な作業の末に、ようやく顧客に満足してもらえる仕上がりのレンズが完成する。それだけに溝尻光学の求める人物像は、根気があり粘り強い人。そして自発的に工夫ができることが必要だと溝尻氏は言う。 「人間ですから、ミスはあります。ミスをすることは構いません。ですが、ミスをしても自分で考えて工夫をしていくことが大切。若い人には、そんな姿勢を持っていただきたいです。 当社は一般に名が知られている企業ではありません。しかし、そういった企業で働いている人のほうが多いのが現実です。名前を知らない企業だからこそ、その会社の特長は何か、どんなところに軸足を置いているのか、そうした点をよく見て、自分に合った会社を若い人には選んでいただきたいのです」 一点物のレンズをつくり出せる技術を武器に、多彩な測定装置を手掛けている溝尻光学工業所。今後はさらに顧客のニーズに応えていけるよう、中小企業のネットワークを活かして、それぞれの得意分野を持ち寄りながら、測定装置の開発に注力していきたいと考えている。

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先輩メッセージ
風洞実験に計測装置を使ったお客様から「世界一の装置だ」とお褒めの言葉

本社工場長
溝尻さん

――担当されているお仕事について教えてください。
工場長という職に就いておりますので、工場全体を見ることが求められています。小さな会社ですから、ガラス研磨や機械加工といった現場の手伝いもやっております。 仕事を進める上で、難しいと感じるのはお客様との調整です。お客様の予算に合わせ、対応できる範囲内でどれだけ要望にお応えしていくか、というところになります。 近年は量産技術がどんどん向上していますが、当社の受注する案件は、量産化のできないものばかり。特殊な形状であったり、超大型のものであったりと、お客様の要求が非常に高いのです。 例えば、レンズと言えば一般的には丸いものです。ところが当社に依頼される案件の中には、四角いレンズや、もっと複雑な形のレンズもあります。表面も球だったり、非球面だったりします。そうなると、普通の研磨方法だけでは仕上げることができません。その時々、壁にぶつかりながらも、試行錯誤しながら乗り越えています。40年以上勤めてくれている職人と話し合ったり、場合によっては実験をしてみたりしながら、お客様の要望に応えられる製品を生み出しているのです。 難しい依頼が多い分、苦労して納めた製品が、宇宙関係などの最先端分野で使われていることに誇りを感じています。当社の測定装置を用いてロケットの風洞実験が行われた時には、お客様から「世界一の装置だ」とお褒めの言葉をいただき、感動したものです。 一つのレンズを仕上げるのに、3〜4カ月、長いものになりますと1年近く掛かることもあります。その期間中、レンズに細かい傷が入らないように、常に管理をして気を配らないといけません。 研磨という仕事は、その部分が一番大変です。根気や忍耐といったものが要求されます。 光学測定装置を作る仕事ですので、「理系でないとできない仕事」というイメージを強く持たれるかもしれません。けれど私は文系の人間でして、以前はまったく別の業界で働いていました。グラフィック関係の仕事で、カメラマンが撮影に使う大道具などを作っていたのです。そこでレンズを使って光を扱うこともありまして、「レンズを作ってみるのも面白い。ぜひやってみたい」と思うようになり、溝尻光学に入社しました。理系の人間ではなくても、やる気さえあれば仕事は覚えられるわけです。 ベースになる知識の面で、理系の学生はスタートの時点で私よりも有利な状況にあります。実際に体で仕事を感じてみて、興味を持ってくれたのなら、憶さずに飛び込んできてほしいですね。

09.jpg 溝尻さん

鉄鋼の現場から宇宙ステーションまで。さまざまなところに装置を納入。

技術部 課長
碓井さん

――どのような業務を担当されているのですか。
当社で研磨したレンズを測定装置などの装置に組み込み、調整して納品先へ搬入、据え付けるところまでの業務を担当しています。 特殊な装置を作るわけですから、専門的な技術は欠かせません。ですが、私の仕事では専門的な知識とは別の技術、つまりお客様からのニーズをまとめて具現化していく技術が必要になります。それぞれの技術が得意な社員や協力会社に仕事を依頼しながら、お客様に必要とされる製品を作っていく。そこにやりがいを感じています。 装置の納入先はさまざまです。鉄鋼メーカーに納めたこともあります。その時は熱い鉄が流れる現場に測定装置を据え付ける必要がありました。当社の測定装置は通常、無塵のクリーンルームに設置することが多いのですが、鉄鋼メーカーの現場は間逆の環境。測定の精度に対してもさまざまな要望がありましたし、とにかく試行錯誤が必要でした。 ほかにも、宇宙ステーション「きぼう」の測定装置を開発したこともあります。ねじの1本に至るまですべて通し番号を付ける、なるべく軽くする、といった厳しい要件がある中で、社員一丸となって作業していたのが思い出深いですね。苦労して作った測定装置が、地球のはるか上空で動いているかと思うと、今でも感慨深いものがあります。 お客様がどんな要求をしているのか、要求に対してどんなフィードバックをしていくのか、作業現場の社員などにも情報共有するようにしています。 各々の社員がそういった情報をヒントにして知識を深め、スキルアップしようという気持ちを持ってほしいと願っています。 最近は、中小企業に目を向けてくれる学生が増えてきたように感じます。中小企業に対して「一つの技術を何十年もやっている」というイメージを持つ人も多いようですが、当社のようにさまざまな分野で研究開発を後方からお手伝いしている企業もあるのです。 当社のような会社なら、必ずしも専門技術を持ち合わせていなくても、チャンスさえあれば最先端の研究開発に携わることができます。そういうメリットのある企業にも、ぜひ興味を持ってもらいたいですね。

10.jpg 碓井さん
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