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株式会社 ニッコー化学研究所

株式会社 ニッコー化学研究所 他社がやらない分野を狙い、界面化学・光化学を活用した製品で顧客を助ける<br>大量の水を使うモノづくりに欠かせない消泡剤などを手掛ける。最先端でなくても顧客が必要とする薬品を日々開発

株式会社 ニッコー化学研究所

他社がやらない分野を狙い、界面化学・光化学を活用した製品で顧客を助ける
大量の水を使うモノづくりに欠かせない消泡剤などを手掛ける。最先端でなくても顧客が必要とする薬品を日々開発

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株式会社 ニッコー化学研究所

他社がやらない分野を狙い、界面化学・光化学を活用した製品で顧客を助ける 大量の水を使うモノづくりに欠かせない消泡剤などを手掛ける。最先端でなくても顧客が必要とする薬品を日々開発

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  • 社名:株式会社 ニッコー化学研究所
  • 設立年月:1965年1月
  • 資本金:1200万円
  • 従業員数:17名
  • 代表者:代表取締役会長 佃 善文
    代表取締役社長 佃 浩之
  • 初任給:180,000円~200,000円
  • 主な勤務地:東京都大田区城南島のみ
  • 休日:週休2日祝日のある週は土出勤、有給休暇、夏期・冬期休暇あり
  • 本社所在地:東京都大田区城南島2-2-11
  • 電話番号:03-3799-0271
  • 公式HP:http://www.nikko-kaken.co.jp/
  • ・製紙工場の装置ごとに最適な消泡剤を調合。紫外線吸収の樹脂塗料も扱う
  • ・日本で初めてシリコン系のクラフトパルプ製造用消泡剤を実用化。新たな薬品を日々開発
  • ・社員から社長にすぐ意見が言える。風通しのいい職場
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業種

光化学・ 界面化学をベースに様々な応用利用した製品の開発、製造、販売。

事業紹介

ニッコー化学研究所は界面化学・光化学を駆使して日々製品の開発・改良に努めてます。

【界面活性剤応用製品】
1.排水処理用、紙パルプ製造工程用消泡剤
食品工場や化学工場からの廃水を浄化処理するために消泡剤は欠かせません。また、製紙、パルプの製造工程においては泡の制御は生産効率に大きく影響します。
2.金属表面処理剤
金メッキや銀メッキのサビを防止します。
3.各種洗浄剤
工業用途の特殊な洗剤です。

【高分子型紫外線吸収剤】
紫外線吸収基を重合し、高分子化してます。

【紫外線硬化型樹脂塗料】
紫外線硬化樹脂をベースに下記のような機能を持たせた塗料です。
乱反射防止性、防汚性、防カビ性、防曇性、平滑性、超硬度性等

何を作ってる?

私たちの生活に欠かせない紙。紙を作る際には、まず木材を煮てセルロース繊維(パルプ)にし、漂白する。そしてパルプを紙に加工しやすくするため、さまざまな薬品を加えてから、機械で抄いて紙にする。 一連の工程で加える薬品の中には、洗剤のように、泡を立てやすくしてしまうものもある。泡が立ち過ぎると作業の邪魔になり、機械で抄くときなどに泡が含まれて不具合を出してしまう恐れもある。あるいは、使った水を工場外に排水するときにも、泡立たなくなるように処理してから流す必要がある。 そこで必要とされるのが消泡剤。ニッコー化学研究所は主に消泡剤を作っているメーカー。他にも紫外線を吸収する樹脂塗料なども手掛けている。 製紙工場で使う消泡剤を作っているのは国内に8社程度。同社はいち早くシリコンを使った消泡剤を開発。製紙工場で使っている装置ごとに最も泡を消す消泡剤を調合し、顧客から好評を博している。

03.jpg 製紙工場などで使用されるニッコー化学研究所の製品

会社の強み

シリコンを使った消泡剤は、ベースが水。排水のことなどを考えると、従来の油を使ったものと比べて環境に優しい。また従来の5分の1ほどの量で十分に効果が出るため、製紙工場で場所を取らず、輸送に掛かる費用も抑えられる。 ただし、シリコンを使うことには欠点もある。シリコンは紙に付着しやすく、撥水性がある。シリコンが個々の分子で付着する分には問題ないが、まとまった固まりで付いてしまうと、インクまではじいてしまう。そこで同社は、シリコン自体が固まりにならず、できるだけ広く分散するように素材メーカーと相談。さまざまな改善策を試した末に、パルプに付着が少なくインクをはじかない消泡剤を完成させた。 今も、製紙工場の製造に掛かる費用を抑えられるよう、消泡剤などのさまざまな薬品を開発中。注目しているのは技術的には最先端でなくても、顧客が困っていて、同業他社が「それほどもうからない」ことを理由に取り組んでいない分野。新たな薬品を日々開発しては顧客に提案。界面化学・光化学を活用した製品で、顧客の抱える課題を解決しようとしている。

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職場としての魅力

ニッコー化学研究所の佃浩之代表取締役社長が心掛けているのは、風通しのいい職場にすること。社員から社長に直接意見を言えるようにしている。 「大企業になると上司を選ぶことはできず、意見を言ってもなかなか受け入れてもらえません。ですが当社くらいの規模なら、社長で会社を選ぶこともできますし、何か思ったときにはすぐ社長に意見できます。働きやすい職場にするため、風通しのよさには気を配っています」(佃社長。以下、同) 強みである「新たな薬品を日々開発」するためにも風通しのよさは大切。書類などで申請せずとも、研究開発の担当者は社長に口頭で承認を取れば、開発に着手できる。 「手続きを減らして、本質的な業務の妨げにならないようにしています。社員のみんなが『会社のためにこれをしたい』と提案してくれたことは、できるだけ実現させていきたいです」

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社長メッセージ
「なりたい自分に近づける会社・仕事に就くこと」を忘れないで

代表取締役社長
佃 浩之さん ――企業として、どのような点を重視していますか。
お客様にとって価値のある製品を開発しようと常に心掛けています。今までお客様が製品の製造に100万円使っていたのなら、製造費を95万円にできるような製品を、それができたら今度は90万円に減らせる製品を開発していく。それをずっと繰り返していこうと考えています。 例えば10年ほど前になりますが、紫外線を吸収する樹脂・塗料を開発しました。製品自体は技術的に難しくないものです。ただ、素材が高くてあまりもうけが出ないので、大企業は及び腰でした。だからこそ「他社がやっていないから当社が作ろう」と決めて開発したのです。 開発後には100社以上に「こんなものを作りました」と無料でサンプル品を送ってみました。試していただいたところ、商談につながったのは5件、そこから取引が生まれたのは2件だけでしたが、商売になっただけ良しとして新製品の開発を続けていくつもりです。 そんな経緯があって、紫外線吸収樹脂・塗料は、テーブルの表面を保護するフィルム加工の際などに利用していただけるようになりました。フィルムに紫外線が長期間当たっていると、劣化が進んでしまうのですが紫外線吸収樹脂・塗料を使うことで、その劣化速度を大幅に抑えることができ、フィルムが保つ期間を2倍以上に延ばせます。お客様には当時、驚き、喜んでもらえましたね。 ところが、時間が経つに連れて、お客様も慣れてきます。次から次へと新しいことに取り組まないと、喜んでもらえなくなっていくのです。だからこそ、新製品の開発が重要です。 現在の売上の中心になっている製紙工場向けの消泡剤など、強みになっているところを伸ばしていこうと思っています。ただ、今の競争の激しい状況では、「伸ばそう」と思い努力をしても、何とか現状維持できるくらいでしょう。 売上を増やそうと思ったら、どこかで面白い情報をつかんできて、新しい製品を開発する必要があります。それでも新製品の芽が出るまで、だいたい5~6年、早くても3年はかかります。それでもあきらめず、新製品を開発していくことが大切だと考えています。 他の人が「つまらない」と思うようなことにでも、興味を持って面白がれる人がいいですね。そういう人でないと、言われたことしかやらない人間になっていきます。「これやってみて」と1つ頼んだら、自分でその仕事を面白がって、学習する範囲や業務範囲を広げていく。そんな姿勢を持っていてほしいですね。 仕事を選ぶ時期を迎えている学生さんにいつも伝えていることは、「なりたい自分に近づける会社・仕事に就いてください」ということです。 どんな会社、どんな仕事でも、働くうちに不満は感じるものです。支えとなるものがなければ、3年経たずに辞めてしまうことになるかもしれません。ですが、「なりたい自分に近づいている」という実感が得られるのなら、その実感が支えとなって、その会社・仕事を続けられるものです。 今から10年後に、スーツを着て海外を飛び回っていたいのか、それとも町工場でじっくりとモノづくりに打ち込んでいたいのか。「10年後に自分がどうなっていたいか」という目標像が決まっていれば、今やるべきことは自ずと定まってきます。 「なりたい自分に近づける会社・仕事に就く」ということ。それだけを忘れないでいてほしいですね。

08.jpg 代表取締役社長 佃 浩之さん

先輩メッセージ
自分の携わった製品によって、会社の業績がよくなるような仕事をやっていきたい

営業資材室 営業部
三輪さん ――どういった縁でニッコー化学研究所に入社することになったのでしょうか。
仕事を探すとき、大学で学んでいた化学を生かせる仕事を希望していました。それでハローワークで当社を紹介してもらいました。 当社に入社する前は、NPOで働いていました。他に応募した企業では、NPOでの活動を評価されませんでしたが、当社だけがそこを評価してくれました。「人と違うことをやってきても、しっかりと評価してくれる会社なのか」とうれしく思いましたね。 品質管理の仕事を3年ほど担当した後、営業に異動してきて1年ほどが経ちました。今は製紙会社で使う消泡剤の販売を担当し、10工場ほどを定期的に訪問しています。 基本的には顔なじみのお客様のところに行き、当社製品に対する評価や、最近はどんなところで困っているかと聞いて回っています。そしてお客様からお話を伺い、要望を整理して、開発担当者に製品の改良や新製品開発を依頼することになります。 営業の仕事を始めたころ、先輩から「思ったことがあるのなら、はっきり言おう」と教わりました。その先輩はお客様にも、冗談半分ではありますが「当社の製品、もっと使ってくださいよ」と遠慮なく自分の主張ができる人でした。その先輩の影響を受けて、私もできるだけ社内で自分の考えを述べるようにしています。「社内のここが汚いから整理しようよ」というすぐにできることを言うこともあれば、「会社としてもっと研究に力を入れていかないといけない」といった会社の経営にかかわる重要なことまで、何でも思ったことを発言しています。 当社は消泡剤というヒット商品が長期間にわたって売れ続けていますが、そろそろ新しく柱になる製品が必要になってきているのではないかと感じています。「研究に力を入れていかなくては」と発言したのは、そういった思いからです。 職場には個性の強い人が多いと思います。自分を貫こうとする社員ばかりです。 新しい製品を会社の柱にまで育てていくところに携わりたいです。営業やマーケティングといった立場でかかわることになるでしょう。自分の携わった製品によって、会社の業績がよくなるような仕事をやっていきたいですね。 中小企業にとって、最大の目標は会社を次代につないでいくことだと私は思っています。その目標を実現させるため、会社に貢献していきたいと考えています。 好きなことをすればいいと思います。「周りの人に迷惑を掛けないように生きよう」と考えて生きていても、どうしても迷惑を掛けてしまうものです。誰かに迷惑を掛けることが避けられないのなら、まずは開き直って好きなことをやってみればいいと思いますね。

09.jpg 営業資材室 営業部 三輪さん

先輩メッセージ
品質管理は、製品が出荷できるかどうかを評価する大事な仕事。責任感を日々感じる

製造技術室 品質管理係
植本さん ――ニッコー化学研究所には、どのような経緯から入社したのでしょうか。
以前は製造業ではない会社で働いていました。けれど、働くうちに「やはりメーカーで働きたい」という思いが募りまして、思い切って転職活動をしたのです。 当社のことは、ハローワークで紹介してもらいました。小規模な化学メーカーということで、組織の歯車にはならず、一人一人が活躍できそうな会社だと感じました。それに大学の専攻が化学でしたから、大学で学んだことを生かせそうだというのも魅力で応募に至りました。 選考は最初に社長との面接がありまして、とてもアットホームな雰囲気の中でお話させていただくことができました。その後、現在の上司との面談になり、入社後はどのような仕事を担当することになるのか、詳しく説明していただきました。それから実際に働くことになる実験室を見学させていただいて、具体的な仕事の内容が把握できましたから、「ぜひこの会社で働きたい」と強く思うようになりました。 品質検査を担当しています。工場で製造した製品のサンプルを採取して、出荷前に検査する仕事です。粘度計やpH計、乾燥機などを使って、あらかじめ定めていた範囲内に数値が収まっているかと調べています。 検査する手順は決まっていますから、1つずつ間違えないように進めていきます。また、粘度計などの測定機器にわずかでも狂いが生じてはいけませんから、使用後は機器などをきれいに洗浄したり、ほこりが積もらないように実験室の掃除をしっかりしたりといったところにも気を配っています。 品質管理の仕事は、製造した製品が出荷できるかどうかと評価する大事な仕事です。基準を満たさないものは出荷を止めなくてはいけませんから、責任感を持って取り組む必要があると日々感じています。 上司と相談しながらでしたが、自分なりに検査の方法を考えて、改善できたことがあります。例えばある薬品は非常にべたつきます。検査後に使用した機器・器具を洗うのにかなりの時間がかかっていました。そこで従来はシャーレを直接使って検査していたところを、ガラスろ紙をシャーレの上に乗せるように変えてみました。使用後にはろ紙を捨てることになりますが、シャーレが汚れなくなり、洗う手間を省けるようになりました。検査結果の数値が安定する効果もありました。 よい距離感を保てている職場だと思います。社員それぞれの意志が尊重されて、自分のペースで働くことができます。 あとは若手もベテランも関係なく意見を言い合える雰囲気があります。今は月に1回、社内の委員会に参加して工場の改善点を話し合っています。「工場のどこをきれいにしよう」といったことを意見し合うのですが、自分の意見を言いやすく、そこが当社のいいところだと思っています。 まだ入社して1年で、やっと慣れてきたところです。上司が今担当している試作品の開発や、環境規制にかかわる調査などの仕事を、いつか任されるようになっていきたいです。 世の中にはたくさんの企業があります。ふたを開けてみないと、どんな企業があるのか分かりません。ぜひいろいろな企業に出会ってみてください。 あとは、卒業研究などに一生懸命取り組んでください。私も、卒論で不慣れなテーマを扱い、試行錯誤しながらも答えのない問題に立ち向かっていきました。そのときの経験が今、とてもいい財産になっていると感じています。 注)掲載している情報は、取材日(2013年7月)時点のものです。

10.jpg 製造技術室 品質管理係 植本さん
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