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株式会社 栄鋳造所

株式会社 栄鋳造所 目指すのは鋳物産業のIT化<br>これからの若者が働きたくなるような鋳造業を地域間の連携により実現する

株式会社 栄鋳造所

目指すのは鋳物産業のIT化
これからの若者が働きたくなるような鋳造業を地域間の連携により実現する

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輝く技術 光る企業

株式会社 栄鋳造所

目指すのは鋳物産業のIT化 これからの若者が働きたくなるような鋳造業を地域間の連携により実現する

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  • 社名:株式会社 栄鋳造所
  • 設立年月:1953年(昭和28年)11月
  • 資本金:10,000,000円
  • 従業員数:24名
  • 代表者:代表取締役 鈴木 隆史
  • 本社所在地:〒192-0154 東京都八王子市下恩方町350番地
  • 電話番号:042-651-9790
  • 公式HP:http://www.sakae-v.com/
  • 鋳物づくりとして長い歴史を持つ鋳造業。鋳造とは加熱して液体にした金属を型に流し込み、冷やして目的の形状に固めるという加工技術のことである。栄鋳造所ではVプロセスという画期的な設備を用いて様々なアルミ製品の鋳造を行っている。また、3D-CAD/CAMを導入したことにより、従来の鋳物のイメージを払拭した、若い世代や女性にも入りやすいような「鋳物のIT化」を目指しているという。
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業種

アルミ鋳造業(Vプロセス鋳造、木型・樹脂NC加工、金属加工、3Dモデリング事業)

事業紹介

木型(マスターモデル)製作、Vプロアルミ鋳造、砂型アルミ鋳造、樹脂・金属NC加工、3Dデータモデリング事業

幾多の困難を乗り越えて受け継いだ鋳造業

鈴木 隆史さん
株式会社 栄鋳造所
代表取締役 社長
2008年に就任したという栄鋳造所の鈴木社長は若手の経営者である。もともとサラリーマンとして働いていたが、22歳の時に父親の経営していた栄鋳造所に入社。入社後の道のりはとてつもなく険しいものだったという。会社の沿革と共に鈴木社長に伺った。 「当社は約20年前から自動車のシートの型を中心に鋳造業を営んできました。1995年に先代社長が総工費二億円をかけて設備投資したのがVプロセスというものです。Vプロセスとは、サラサラした状態の砂を真空(減圧)によって造形し、そこに溶けた金属を注ぎ、冷却、鋳物を大気圧に戻すだけで型バラシができるという設備で、『鋳物業界、今世紀最大の発明』と言われている程の画期的なものです。導入に際して、資金の面や職人たちからの反発などもあって先代はとても苦労したようです。Vプロ設備導入時、孤軍奮闘していた先代(父)を、見るに見かねた母の説得により入社を決意しました。ところが、自動車のシートは1999年をピークにどんどん仕事が減ってしまいました。そのため自動車以外の分野にも進出し、2002年位から半導体関連の受注が増えてきまして、息を吹き返していきました。また、今後は3Dデザインの時代だと感じ、2004年に先代社長に懇願して3D-CAD/CAM(製品の設計や加工装置のプログラミングを3Dで行うシステム)を導入しました。この時は営業担当でしたが、自分が導入したものでしたので、毎日の業務が終わってから徹夜で3D-CAD/CAMを覚えました。これは大変でしたね。さらにその後、2008年に先代が他界、リーマンショックと大変なことが立て続けに起きました。入社してからずっと大変なことが続いてきましたが、今となっては財産と思っています。幸運なことに人脈には恵まれていますし、やりがいがあってすごく楽しいですね。」

sakae-03.jpg 代表取締役 社長 鈴木 隆史さん
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Vプロセスならではの製品づくりと、地域間連携での多様な受注

Vプロセスという他社にはない設備をもつ栄鋳造所が産み出す製品の特徴について鈴木社長に伺った。 「2D3D問わず、お客様から図面さえいただければ最終工程まで行けるというところが当社の強みです。また、単なる図面をもらって作る鋳物ではなく、高付加価値のある、当社にしか出来ない鋳物を提案していきたいと考えています。例えば、Vプロセスでしかできないもので、アルミの中に銅のパイプを組み込んだ鋳物というのがあります。銅が熱によって変形してしまうのを抑えるのが難しかったですね。今ではそれが形になって電機メーカーなどに多く納入しています。電気自動車の部品にも使われているんですよ。単に仕事をもらうだけではなく、時にはこちらから提案もしていきたいと思っています。」 また、鈴木社長は八王子の若手経営者十数人で形成される八王子IJJ(一括受注ジャパン)という組織に加入している。八王子エリアで活動する様々なものづくり企業の若手後継者により設立された異業種連携グループのことで、異分野のものづくり企業やデザイナーと連携することで様々な製造委託に応える事を可能にしている。 「板金、基板、樹脂成形、全て揃っていて、ユニット単位で受注をもらっていますので、基本的には何でも出来るんです。大手がやらないような一品もののオーダーメイドなど、お客さまのイメージされたものををかたちにすることが可能です。その中で当社は、鋳物で何か社会貢献になることが出来ないか考えて、追究しています。」

sakae-49.jpg アルミの中に銅のパイプを入れ込んだ製品
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失敗から学ぶことの方が多い。常にトライアンドエラーの精神で

大変な時期が続いたこともあって人の入れ替わりが激しかったという栄鋳造所であるが、人材育成や組織づくりなどに対してはどのように考えているのだろうか。 「重要視しているのはコミュニケーション。何事もフェーストゥフェースで連絡を取り合うように徹底しています。若手も年配も良い雰囲気で仕事していると思います。作業する上では、真心をこめて一品一品作ることを心がけるように言っています。正直なところ、最近まで社員の入れ替わりが激しかったので、細かく教育するという余裕が無かったのが現状です。工場長の下に各部署に信頼できるリーダーを配置し、実践で技術を習得してもらっています。難しい作業も多いのですが、失敗から学ぶことの方が多いので、常にトライアンドエラーで行こうと。今は中途採用の社員がほとんどですけれど、これからの会社を支えるために若い世代は必要ですから、長期的な展望としては、新卒採用も視野に入れています。」

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「鋳物のIT化」と「八王子という地域での連携によるものづくり」が今後のテーマ

鈴木社長は社長就任2年目。やっと社内体制も落ち着いてきて、これからどんどん新しい展開を考えているという。栄鋳造所の今後の事業展開についてお話を伺った。 「鋳物産業のIT化をめざしています。衰退している日本の鋳物産業の中で、若者や女性も入りやすいような企業、業界にしていきたいと思っています。また、以前は単にこの会社を大きくしたいという事が目標だったのですが、今では大きく変わって、地域性を重要視するようになりました。 3年前に『はちおうじ未来塾』(八王子市内において企業を承継しようとする“後継者”のための育成プログラム)に参加し、そこで同年代の異業種の経営者とたくさん知り合うことができて、一気に視野が広がりました。八王子を客観視すると、多種多様な企業があることに改めて気づいたのです。そこで企業同士の横のつながりを強くしようと八王子IJJや、未来塾卒業生の若手経営者達で『HFA 八王子フューチャーアソシエーション』という組合を作っています。地域で結束して日本の製造業の元気を取り戻したいと考えています。大変な時代ですけど、クジラになるのではなく、イワシの大群で荒波を乗り越えていきたい。これからの若者が世界で活躍できるような土台を創りたいですね。」

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先輩メッセージ
負けず嫌いな性格なので簡単な仕事は面白くないんです

峯岸 久さん
鋳造部リーダー
平成16年入社
峯岸さんは若いながらも鋳造部のリーダーを務める実力者。会社の肝であるVプロセスの作業を全て取り仕切っている重要な立場である。入社してからの経緯や仕事についてのお話を伺った。 --入社のきっかけを教えてください。 「昔からモノを作るのが好きだったので、製造業を希望していました。特に深く考えていなくて、最初は鋳造のことは何も分からず入社しました。入社してみてイメージと全く違ったのでとまどいましたね。」 --今の仕事内容について教えてください。 「入社してからずっとVプロセスを担当しています。今は鋳造担当は6人で、年齢は一番下ですが、キャリアは一番長いという状態です。入社当時は、全く何も分からず、溶けているアルミを見たのも初めてでしたが、先輩に教えてもらいながら実践で習得していきました。作業場は夏は暑いし、冬は寒い、危険も多いので環境は決して良くはありませんが、仕事のやりがいはありますよ。入社して数年経ってから、先輩に言われるがままではなく、自分でどうすればいいかと考えられるようになってきてから、出来るという実感が生まれて面白くなってきましたね。」 --今までで特に印象に残っている仕事はありますか? 「2、3日かけて作った型に、最後の最後にアルミを流し入れる所で失敗してしまった事がありました。二枚の枠が上手く嵌っていないと流したアルミが漏れて外に流れ出てしまうんです。危ないし大変ですよ。今までやってきたものが台無しになってしまうので、これは精神的にも相当堪えましたよ。(笑) Vプロセスの作業は一人でやるものではないのですが、一発勝負ですから常に緊張していますね。」 --会社の特徴を教えてください。 「社員同士すごく仲がいい会社ですよ。プライベートでもよく一緒に遊んだりします。仕事場の雰囲気は集中していることが多いですが、休憩の時などはみんな気さくに話していますね。社長は若くて自分達と近い世代なので、あまり厳しいということはないですね。」 --ありがとうございました。最後に、ものづくりを志す後輩へメッセージをお願いします。 「鋳造は特殊であまり知られていない仕事ですが、難しさと面白さが入り交じった仕事です。負けず嫌いな性格なので、簡単な仕事は面白くないと思うし、辛くて難しいけどやりがいのある仕事だから続けてこれました。経験と知識でどんどん腕が上がっていくのが楽しいです。そうやって作りながら工程を楽しむこと、完成形を見てどういう所で使われているのかを知ることで魅力が味わえると思います。これからものづくりをしようという人はやりがいを持って仕事をして欲しいですね。」

sakae-45.jpg 峯岸 久さん
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先輩メッセージ
どんなに大変な仕事でもやりがいがあれば楽しく思える

木村 育恵さん
3Dモデリング事業部
平成19年入社
主に設計業務を担当している木村さん。仕事内容について明るくお話していただいたが、3DCADのみならず、CAM、実際に装置による加工作業まで全て一人で行っているというから驚くばかりである。 --入社のきっかけを教えてください。 「高校を卒業してからずっとCADオペレーターをやっていましたが、結婚を機に引っ越すことになって、今の仕事に出会いました。どこで仕事をするにしても勉強することはたくさんありますから、入社前の不安などはあまり考えていませんでしたね。」 --担当されている仕事について教えていただけますか? 「3DCADCAMによる設計の作業がメインです。お客様から来たデータを金型用に変換して、そのデータを元に鋳造作業を行ってもらったり、CAMで加工するデータに変換して実際に加工作業を行ったりしています。CADの種類が違うこともあり、転職前の経験がそのまま活かせたわけではなかったですね。ですから作業で使用するCADは、入社してからほぼ独学で覚えました。作業で一番気を付けている事は納期ですね。全工程の中で最初の作業ですから、遅れると皆に負担がかかってしまうので、なるべく早く作業を終わらせるようにしています。もちろんプレッシャーも大きいのですが、それにはもう慣れてしまいました。今は設計の担当は私一人なので、かなり過酷な状況になっています(笑)が、担当している事が多いのでやりがいはものすごくあります。」 --会社の特徴を教えてください。 「会社の雰囲気は、みんなが言いたいことを発言できるような自由な感じなので、仕事の量が多くてもなんとかやっていけています。他の社員の方たちは異業種から転職してきた人が多いので、いろいろな話が聞けて楽しいです。」 --ありがとうございました。最後にものづくりを志す後輩へのメッセージをお願いします。 「中小企業は自由なところが一番の魅力ですね。自分のアイデアひとつで、ものに限らず仕事のやり方まで、色々な事が実現可能です。自分が頑張った結果が実際にものとして出来た時や、製品を誰かに『これ良いね。』と言ってもらえた時はものすごく嬉しいです。人間誰しも向き不向きは誰にでもありますが、出来ないことっていうのはそんなに無いと思うので、一生懸命チャレンジしてみれば、色々な道がひらけるし、いつかはその経験が必ず役立つと思います。」

sakae-46.jpg 木村 育恵さん
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先輩メッセージ
品質管理では集中力が重要。ミスは許されない

園部 隆次郎さん
品質管理部
平成18年入社
園部さんは品質管理を担当されている。製造業において最後の砦となる重要な部分についてのお話を伺った。 --担当されている仕事について教えていただけますか? 「社内的に行う品質改善、品質保証、検査ですね。良否の判定、不良品についてどうアクションをとるか、万が一お客様の所に不良品が流れてしまった場合の対応、改善などを行っています。仕事で気を付けている事は、集中力を切らさないことですね。製造業の最後の砦の部分ですから、ミスは許されないのです。」 --会社の特徴を教えてください。 「人間関係にしても仕事をする環境としても、居心地が良い会社だと思いますよ。社長は急に就任して大変だと思いますが、コスト削減のために色々な点で工夫していますし、とても努力していて、頑張っていると思います。」 --ありがとうございました。最後にものづくりを志す後輩へのメッセージをお願いします。 「やはり日本はものづくりで成長したので、若い人達はものづくりに戻って欲しいと思います。日本を支えているという、広い視野で取り組んで欲しいです。ものづくりを仕事にするとつくる喜びというのを味わえるので、くじけずに頑張ってください。」

sakae-47.jpg 園部 隆次郎さん
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