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株式会社 昭和製作所

株式会社 昭和製作所 引張強さ、耐熱性などの試験ごとに適した形状の試験片を製作<br>企業の研究開発を支援。削ってみないと分からない未知の新素材を試験用に仕立てる。下町ボブスレーにも参加

株式会社 昭和製作所

引張強さ、耐熱性などの試験ごとに適した形状の試験片を製作
企業の研究開発を支援。削ってみないと分からない未知の新素材を試験用に仕立てる。下町ボブスレーにも参加

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輝く技術 光る企業

株式会社 昭和製作所

引張強さ、耐熱性などの試験ごとに適した形状の試験片を製作 企業の研究開発を支援。削ってみないと分からない未知の新素材を試験用に仕立てる。下町ボブスレーにも参加

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  • 社名:株式会社 昭和製作所
  • 設立年月:1952年8月
  • 資本金:2500万円
  • 従業員数:45名
  • 代表者:代表取締役会長 舟久保 利明
    代表取締役社長 舟久保 利和
  • 初任給:195,000円
  • 主な勤務地:<本   社>東京都大田区大森西2丁目17番地8号
    <栃木事業所>栃木県真岡市飯貝1559-3
  • 休日:週休2日制、会社カレンダーによる(月1回程度土曜日出社有)GW、夏期休暇、年末年始
  • 本社所在地:東京都大田区大森西2丁目17番地8号
  • 電話番号:0800-600-8650(採用担当直通)
  • 公式HP:http://www.showa-ss.jp/
  • ・硬度、引張強さ、耐熱性、耐摩耗性などを調べる試験に使う試験片を作る
  • ・硬さなどが一切分からない金属を削るノウハウを長年にわたって蓄積
  • ・「町工場らしくない町工場」を目指す。きれいなオフィス、若手の強み伸ばす
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業種

金属加工

事業紹介

昭和製作所はこんなものを作っています。

【材料試験片】
材料の機械的、力学的、化学的性質等を調査するために行われる材料試験の被試験体の製作です。その後、材料試験を行い、より高効率であったり、より安全だったり、より長持ちする製品作りにその試験結果が役立てられます。

【超音波探傷用試験片】
ものを壊さずに、内部の欠陥を調べる超音波探傷試験において、探傷器の校正に使われるものです。これにより、内部の傷を正しく発見することができます。

【試作部品・部品・治具】 
ロボットや小型ジェット機の試作部品や実際の工業製品に使われる部品、そして実験等に用いられる付属部品等です。 

以上のようなものづくりを中心として、「研究開発」&「安心安全」のお手伝いをしている会社です。  

何を作ってる?

鉄に炭素を加えると鋼ができ、同じ鋼でも炭素の含有率によって特性は少しずつ変わってくる。「より優れた素材」を求めて研究開発は絶えず進められているが、新素材が出来上がったら次に必要になるのは材料試験。どれくらいの強度があるのか、どこまでの高温に耐えられるのか。そうした試験に使う目的で未知の新素材を加工し、試験機に掛ける試験片を作り出しているのが昭和製作所だ。 自動車や発電所などの製造を手掛ける大手メーカーの研究者から依頼を受け、硬度、引張強さ、耐熱性、耐摩耗性など、各試験に適した形状の試験片へと新素材を加工していく。まだ量産される前の新素材を扱うことになるため、失敗して材料を無駄にすることは、許されない。 そんな厳しい環境で磨かれた技術力の可能性を試すため、大田区の中小企業などが冬季五輪のボブスレー用ソリを開発する「下町ボブスレー」のプロジェクトに参加。フェラーリやBMW、NASAなどが開発する各国のソリとしのぎを削ろうとしている。

03.jpg 展示用に色付けをした試験片
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会社の強み

昭和製作所に届けられる素材は、試験前のもの。金属なのか樹脂なのかくらいは分かるが、強度などは一切分からない場合も少なくない。 「『鉄中心なのか、アルミが多いのか』すら、教えてもらえないこともあります。『やすりでまず削ってみようか』などと試行錯誤して、どれくらいの硬さなのか、どんな削り方をすればいいのかと推測することもあります。中には右側だけに硬度の高い成分が集まっている素材だってあります。やってみないと本当に分かりません」と舟久保利和代表取締役社長は語る。それでも試験片を作れてしまうのは、「未知の材料を削るためのノウハウ」があるから。それが同社の強みになっている。 また研究者にとっては、試行錯誤した経過の情報すらも貴重なデータになる。試験片の製作に万一失敗したとしても、どんな加工をしていて折れたのかといった情報でさえ重宝される。加工に関する情報を詳細まで伝えようとする同社の営業姿勢も、研究者からの信頼につながっている。

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職場としての魅力

舟久保社長は「町工場らしくない町工場にしたい」と語る。「せっかく働くのだからきれいな職場で」とオフィス・工場を新しい場所に移転。企業カラーの紺を基調にしたデザインで統一した。 「若いうちは下積み」といったイメージも払しょくするため、若手には難しい資格の取得を促している。例えば非破壊試験技術者の資格なら、難度に応じて最大10万円の奨励金を支給。若手技術者が社内で初めて同資格を取得したことで、非破壊試験の第一人者として先輩社員からも一目置かれるようになった。 「若者の持っている強みを伸ばしてあげたい。強みに気付けば自信になり、成長速度は早まります。 例えば、ベテランはITに苦手意識を持っていても、若手には得意な社員もいる。その若手社員に生産管理システムの刷新を任せたら、非常に上手くいっています。 そのように若手の強みを伸ばし、自信を持って働ける職場をつくっていきたいですね」(舟久保社長)

07.jpg 移転してきたばかりの本社・食堂
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社長メッセージ
試験片製作では信頼が大切。まだお会いしていないお客様の困りごとも解決していきたい

代表取締役社長
舟久保 利和さん
――今後、どのように会社を成長させたいとお考えでしょうか。 試験片の市場は、正直、今後飛躍的に拡大するとは思っていません。ただ、基礎研究は必要なものなので、ゼロになる市場でもないと思っています。実際に不景気にも比較的強く、リーマン・ショックの直後でも、他業種ほど落ち込みは大きくありませんでした。  そうは言っても、当社としてまだお会いできていないお客様はたくさんいらっしゃいます。そういったお客様とお会いし、お困りのところを当社が解決することができれば、試験片の売上はまだまだ増えていくはずです。それについては、短期的にできることから中長期的にできることまで諸策腹案はあります。 試験片・試験の仕事で大切なのは、お客様からの信頼です。試験片の加工や試験機の使い方が違えば、お客様の求めている数値は出てきません。もっと言えば、提出されたレポートの数字が本当に正しいものなのか、お客様がすべての工程に立ち会わない限り、確認する術はありません。 当社が試験片の加工を始めたころも、最初はすべての工程で立ち会って「本当に指示どおりやっているのか」とお客様が確認をされていました。今では信頼いただけるようになり、依頼書だけを送ってもらえるような関係を築けましたけれども、信頼を獲得するまでに長い時間が掛かったのです。 そういったこれまでの実績で勝ち取った信頼を生かし、今まで以上の信頼も得ていきながら、試験関連の事業を拡大していきたいですね。 下町ボブスレーに参加したのは長期的に会社のことを考えてのことです。 私の仕事は、先代がつくった会社をつないでいくことです。事業の軸は試験片ですが、「試験片を作るのが私たちのプライドだ」とこだわったがために、会社の業績が落ち込むようなことがあっては本末転倒です。下町ボブスレーのことは、さまざまな可能性を模索する取り組みの1つとして考えています。 参加してみたことで、普段の仕事だけでは縁が生まれなかった方々との出会いに恵まれました。下町ボブスレーに参加したからといって、それ自体でお金がもうかるわけではありません。それでも将来的な事業につながる何かのヒントは隠されているかもしれません。また、お金ではないところに価値を感じる人たちが集まっているので、出会える人は若くて志がある人たちばかりです。これからの未来を一緒に考えていく世代と一緒に仕事ができるというのは、本当にありがたいですね。 結局、物事は考え方1つだと思います。 失敗したことを気にしてその歩みを止めるのか、同じ失敗でもその失敗をかけがえのない大切な経験として受け止めて次に生かしていくのか。対人関係でも、相手のプラス面に気付いてプラスの関係を築けるのも、相手のマイナス面ばかり目に付いて良好な関係を築けないのも、自分次第です。これは、社会に出ても共通することで、世の中で成功している人、幸せな人生を送っている人は、全てと言っていいほど、このプラス思考を持っています。 それを持つためには、まず自分の過去の人生を肯定するところから始めるといいと思います。誰にでも後悔する過去の1つや2つはあるでしょう。つらく嫌な過去もあるでしょう。でも、その過去は神様から何かを学ぶために与えられた機会だったと思うと、他人には経験できない大切な時間だったと思えるようになります。結果として、人生に無駄はないと思えるようになる。そうすると、ありとあらゆることが自分を成長させる糧と捉えることができるようになる。プラスかマイナスかは自分で決められることに気付くのです。 プラスの気を持っている人には、プラスのことが近寄ってきます。あとは、門戸が開いていたら飛び込んでみること。失敗したらそれもいい勉強をしたと思えばいいわけですし、行動しさえすれば、誰にだってヒーローやヒロインになれる可能性はあります。 思い立ったところからが人生は勝負。何事もプラスに変える力を身に付けて、素晴らしい人生を歩んでいただきたいと思います。

09.jpg 代表取締役社長 舟久保 利和さん

先輩メッセージ
「会社で一番」になるため難関資格を取得。「会社の役に立てている」と実感できる

製造部
平間さん
――入社までの経緯を教えてください。 以前は別のところで働いていました。ですが同じ仕事を繰り返す毎日で、「将来もずっと同じ毎日が続く」と考えると「このままでいいのだろうか」と感じてしまったのです。 それで転職活動をしてみて、家族から紹介されたのが昭和製作所でした。 転職を考えたときには「モノづくりの仕事をしたい」と決めていたわけではありません。けれど、モノづくりにはもともと興味を持っていました。しかも、昭和製作所の仕事は量産ではありませんから、毎回内容が違ってきます。当社でしか作っていないようなものもありますし、お客様から信頼されないとできない仕事ばかりです。そうしたところに面白みを感じ、「未経験だけど、この仕事をやってみよう」と思うようになりました。 今は、営業担当者が持ってきた図面を受け取って、どんな工程で加工すればいいかと社内で段取りをして、必要であれば協力会社の方に加工の依頼をしています。 あと、超音波で金属に欠陥がないかと探す非破壊検査に必要な資格を取得しましたので、非破壊検査の業務も担当しています。 試験片の製作が主な仕事ですが、難しい試作の仕事を頼まれることもあります。発電所のタービンに使う大型な羽の加工を任されることもあります。多様な仕事のご依頼をいただきますが、常時200種類ほどは手掛けていることになるのでしょうか。 先日はエンジンの一部を試作する仕事がありましたね。エンジン内の温度を測るセンサーを入れるための穴を空けました。3次元CADでデータを作り、現場の方に加工をお願いするのですが、加工が難しい仕事で納期も厳しかったので、丸1日、必死で掛かりっきりになりました。 毎回違うものを作る仕事に向き合うことになります。前職は変化がない仕事だったのであまり面白みを感じられませんでしたが、転職して新しいことに毎回向き合える仕事に変わりました。新しいことをやるには、自分も新しいことを覚えたり、成長したりしていくことが必要です。そういった刺激があるところが当社で働く魅力だと思います。 すごくアットホームな会社です。「ベテランの技術者」=「取っつきにくい人が多い」という印象を持っている人がいるかもしれませんが、分からないところを聞いたときには優しく教えてくれますし、働きやすいです。 資格取得を後押ししてくれる制度もあります。会社から指定された資格を取ると支援金がもらえるなど、社員のスキルアップを応援してくれています。 非破壊検査の資格は、社内で最初に私が取りました。現在の仕事はさまざまな工程に浅く広くかかわる内容ですから、「どこかの分野で、会社で一番になりたい」とずっと思っていました。会社が必要とする資格を最初に取れたことで「会社の役に立てている」と実感できるようになりましたし、勉強して得た知識を今後の業務の中で生かしていきたいですね。 私は大学で理系でしたが、モノづくりとはあまり関係のない学部でした。未経験でしたので、「やっていけるか」と不安に感じていましたが、やってみると「成長するという意欲さえあれば、どんな仕事でもできるようになる」という考えに変わりました。 気持ちさえあれば、どうにでもなるものですから、そういう気持ちを大事にしてほしいですね。

10.jpg 製造部 平間さん

先輩メッセージ
入社1カ月で生産管理システム刷新にかかわる。大企業ならあり得ない大抜擢

製造部
松本さん
――昭和製作所のことを知ったきっかけは? 大学卒業後、半年間の語学留学に行っていました。ところが、大学は卒業していますから、帰国したときに就職先がない。「このままではいけないな」と思い立って、人材募集中の中小企業が集まるイベントに参加したのです。そこで昭和製作所と出会いました。 最初はIT系の会社とかで働く方が、響きがかっこいいと思っていました。それが、社長の舟久保と話をさせてもらって、かなり砕けた感じで話ができて、「この会社ならいいな」と思うようになったのです。当社以外に選考が進んだ企業もあったのですが、「社会人として責任感を持って働けるのはどちらだろう」と考え、昭和製作所を選びました。 実はまだ入社して2カ月ほどしか経っていないのです。まだ日は浅いですが、企業から届いた素材をまず切ってみる切断業務を担当しています。 エンジンの部品や、タイヤのホイールなど、本当に次から次へと新しい部品が届きますね。扱うものが毎回違うので、新鮮な気持ちで働けています。 まだ2カ月ですが、大失敗を1度経験してしまいました。普通、指定された寸法よりも5ミリ余裕を持って削らないといけないところ、逆に寸法よりも5.3ミリ短く切ってしまって。すぐに工場長に報告し、最悪の事態は避けることはできました。苦い思い出ではありますが、失敗をしてしまったとしても、すぐに報告できる雰囲気が社内にありましたから、そこに助けられましたね。 とはいえ、当社で扱う素材は新素材になることが多く、そもそも失敗できるほど量が多くありません。取り返しが付かない仕事ですから、プレッシャーはものすごいです。私も失敗を糧にして、以前よりも計測ミスを減らせるように、工夫して長さを測るようにしています。 入社してわずか1カ月の段階で、生産管理システムを刷新するプロジェクトに参加させていただきました。その上、新入社員を採用する目的で開いた会社説明会にも、先輩社員として出席しています。 こうした大抜擢は、大きい会社ならあり得ないことですよね。責任は感じますし、緊張もしますけど、若手にも信頼して仕事を任せてもらえるところにやりがいを感じます。  あとは、モノづくりの仕事をしていると気付きがたくさん得られます。「こういう道筋で削ると効率よく切れる」「鉄とアルミで切るときの手応えがこんなに違う」「同じアルミ板でも厚さが少し変わると、これほど加工が難しくなる」と日々、刺激を受けて覚えることばかりです。そうやって自分の知らなかったことを知っていくことが何よりの楽しみになっています。 そうですね。会社が支援してくれますから、ゆくゆくは働きながら資格を取りたいと考えています。広い意味で、自分磨きですね。 何よりも、人間力を高めたいです。本を読んだり、人の話を聞いたりして、いろいろな考え方を吸収していきたいです。 親の稼業を継がなくてはいけない人など、特殊な事情の人を除外すれば、「これをやらなくてはいけない」という制限なんてありません。こだわり過ぎず、とにかく前に進んでみて、決まった会社でがんばればいいのではないでしょうか。 今の学生さんには「大企業で働きたい」という人が多いと聞きます。ですが、それで「大企業に受からなかったから」と何年も就職浪人をするのではなく、内定を出していただけた縁のある会社で、一刻も早く働いてみるというのも賢い選択だと私は思います。 注)掲載している情報は、取材日(2013年8月)時点のものです。

11.jpg 製造部 松本さん
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