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太洋塗料株式会社

太洋塗料株式会社  時代の先を読み、画期的な機能性塗料を次々に開発<br /><br>将来のニーズを捉え、水系+無機の塗料を先行して研究開発。傷付きにくく汚れの落ちやすい塗料などを続々と生み出す

太洋塗料株式会社

時代の先を読み、画期的な機能性塗料を次々に開発
将来のニーズを捉え、水系+無機の塗料を先行して研究開発。傷付きにくく汚れの落ちやすい塗料などを続々と生み出す

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輝く技術 光る企業

太洋塗料株式会社

時代の先を読み、画期的な機能性塗料を次々に開発
将来のニーズを捉え、水系+無機の塗料を先行して研究開発。傷付きにくく汚れの落ちやすい塗料などを続々と生み出す

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  • 社名:太洋塗料株式会社
  • 設立年月:1951年8月
  • 資本金:4950万円
  • 従業員数:22名
  • 代表者:代表取締役 平本 光雄
  • 社員平均年齢:45歳
  • 初任給:¥170,000~
  • 主な勤務地:本社
  • 休日:土日祝日、有給休暇、夏期・冬期休暇
  • 本社所在地:東京都大田区東糀谷六丁目4番18号
  • 電話番号:03-3745-0111
  • 公式HP:http://www.taiyotoryo.co.jp/
  • 台所の流し裏に塗って結露を防ぐ塗料、速度制限などの標識を道路に描く専用の塗料、傷付きにくく表面に付着した油汚れ等を落としやすい塗料、黒色でも太陽光の60%以上を反射できる塗料といったように、いくつもの画期的な機能を持つ塗料を生み出してきた企業がある。同社はなぜこれほど多くの新製品を開発することができたのか、そこで求められるのはどのような人材なのだろうか。
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事業紹介

太洋塗料は昭和26年の創業以来今日まで、塗料ニーズの多様化のもとに、建築用、工業用、路面標示用の分野での特殊塗料の開発、製造を通じて斯会の発展に尽力してまいりました。
 創業者 松本十九は、戦後まもなく通商産業省の命を受け、日本塗料工業会の初代会長として先進国アメリカの技術視察を行うなど、わが国の塗料産業の復興に力を注いでまいりましたが、その間に培われた研究開発の熱意と「知恵と技術の力」の蓄積は、今日多くの高品位な塗料開発の成果となって実を結んでおります。
 平成14年には第二工場を本社工場に集約して製造設備の合理化を図り、需要家各位のご要望に応え、更に広範囲の製品を供給できるように努めてまいりました。
 太洋塗料は今後もお客様のご要望にお応えした特殊塗料の開発に向けて今まで蓄積した高度の技術を駆使してまいりますと共に、水系塗料を中心として「人と地球にやさしい塗料」の開発で社会環境づくりに貢献してまいる決意でございます。

価格競争を避け、早々に付加価値を発揮できる機能性塗料に注力

先を読んだ手を打っていくことで、60年にわたって事業を継続してきた会社がある。機能性塗料の開発・製造を手掛ける太洋塗料株式会社だ。 同社創業者の松本十九氏は、日本塗料工業会の初代会長として塗料産業の発展に貢献した人物。ただ塗料産業に参入する企業が増え始め、次第に同社を取り巻く環境は厳しいものになっていった。そこで50年ほども前に、早々と一般塗料に見切りをつけ、付加価値を発揮できる機能性塗料に軸足を移したのだ。 「国内初の結露防止塗料を作ったのは当社です。台所の流しの裏側に水滴が付いてしまうので、どうにかしてほしいと頼まれました。ただ、常に結露しているわけではないのです。結露を防がなくても、一時的に水分を吸収する塗膜があれば良いのではないかと考えました。 開発した結露防止塗料は、8割ほどの市場シェアがありました。それが当社初の機能性塗料だったのです」と同社代表取締役の森井良一氏は説明する。 ほかにも、例えばセンターラインや速度制限などを道路に描く白線。ここでも同社の機能性塗料が使われている。 「都内の路面塗装に使われているのは、ホットメルトという粉末状の塗料です。加熱することで粉末が液状になり、道路に塗装すると冷えますから、すぐ固体に変わります。工事後すぐに自動車が通れるようになるという利点があり、急速に普及しました」(森井氏)

03.jpg 代表取締役 森井良一 さん

水系+無機の塗料をいち早く開発することで、将来のニーズに備える

結露防止塗料や路面標示用塗料以外にも、さまざまな機能性塗料を生み出してきた太洋塗料。現在の製品出荷状況を見ると、路面標示用塗料、工場用塗料、それに建築・構造物関係の塗料という三つの柱で同社の事業は成り立っている。 塗料メーカーとしての同社の特徴は、ほとんどの塗料が水系という点。塗料メーカーの多くは石油系溶剤を使って材料を混ぜ合わせているが、揮発性有機化合物(VOC)が含まれているため、スモッグの要因になりかねない。そこで大気汚染防止法が改正され、2006年からVOCの排出が規制されるようになったが、太洋塗料は既に20年前から石油系溶剤の問題点を意識。水系の塗料開発に注力してきた。また10年前からは、ケイ素を用いて有機と無機を組み合わせた塗料、さらには100%無機の塗料開発にも乗り出している。 「お客様のニーズを伺って、その中から当社の開発できる製品を提供するのが基本的な考え方です。けれど、これから起きるはずのニーズやシーズ(種)を捉えて、研究開発しておくことも大切です。機会がやってこないと売れませんが、準備を整えておかないと、いざという時に対応できませんから」(森井氏) 時代を先読みした同社の取り組みは実を結びつつある。2011年8月には、三菱マテリアル建材株式会社との提携を発表。太洋塗料の水系無機塗料を塗布した内装用化粧板の製造・販売を開始した。 水系無機塗料を塗ることで、この化粧板には傷が付きにくくなる。超親水性を有していることから、水性・油性のインクや油汚れがついても、水拭きで簡単に拭き取れるという利点がある。 森井氏が期待を込める新製品はこれだけではない。11年5月に発売した水性高日射反射率塗料「SLリフレコート」は11月の大田区新技術・新製品コンテストで“おおたECO推進賞”を受賞。黒色などの濃色系の塗料は太陽光を吸収しやすいが、SLリフレコートは太陽光の60%以上を反射する。結果、日差しの強い日であっても熱くならず、建材に使う遮熱塗料として注目されるようになっている。

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技術者教育のために意識しているのは「自由にやらせる」こと

このように続々と注目の新製品を生み出してきている太洋塗料が、技術者の育成のために意識しているのは自由に仕事をやってもらうこと。技術者の成長にとって一番大切なのは失敗であると考え、社員には自由に考えさせてモノづくりを任せている。 また同社で活躍するためには、感性が欠かせない。それは、塗料の開発は材料の配合が決め手になるからだ。 「料理と一緒です。同じ素材でも、作る人によって味が違います。すべては配合を考える人次第。感性のある人が上手く組み合わせてくれれば画期的な製品ができます。化学的な知識はある程度は必要ですが、基礎的なところだけ学んでいれば大丈夫です」(森井氏)

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先輩メッセージ
「以前よりもよくなった」という利用者からの生の声が何よりのやりがい

技術課長
神山さん
――女性技術者ということで注目される機会が多いのではないでしょうか。 塗料業界は、全体的に女性がすごく少ない業界です。その中で女性の私が働いていることは良い方向に働いていまして、お客様のところに伺っても、すぐに顔と名前を覚えていただけます。 当社は女性でも男性社員と公平に扱ってくれますし、2人の子供を出産したのですが、2回ともきちんと育児休暇を利用できました。女性が働く上で、恵まれた環境だと思います。 ――現在はどのようなお仕事を? 今は7件以上のプロジェクトを並行して動かしています。近いところでは、自分のかかわった濃色系の遮熱塗料を展示会に出しますので、その準備を進めています。 当社は大きな会社ではありませんが、その分、お客様から具体的にご依頼いただいて、実際に商品を納めてご利用いただくところまでかかわることができます。面白いですし、やりがいはありますね。 例えば、群馬県高崎市の名産として知られているだるまですが、以前はだるまの赤色を塗るのに石油由来の溶剤を使っていました。ところが消防署から、可燃性が高いのでその塗料の使用を止めるように指導があったのです。そこで当社に依頼がありまして、水系の塗料を発注いただくようになりました。当社の水系塗料を使われるようになったところ、実際にだるまの色塗りを担当されている農家の方などから「以前よりも仕上がりがよくなったよ」という声をいただきました。使っている方の生の声でお褒めいただけたので、非常にうれしかったです。 ――どのような若手社員と一緒に働きたいと思われますか? モノづくりが好きなことですね。その気持ちを大事にしている人に来てほしいです。私自身、若手の仕事を見ていて「そのやり方では上手くいかないのでは」と感じる時もありますが、できるだけ口を出さずに楽しい気持ちのまま、仕事に取り組めるように気を配っています。 また、当社は年齢の高い社員が多いのですが、何でも自由に発言できる雰囲気があります。ですから、物怖じせずに自分の意見を言えることが必要でしょうね。「自分は若いから」と遠慮していては、自分らしさが消えてしまいますから。 ただ、年配の社員とやり合うには、自分の仕事に対して責任感を持っていなければいけません。私も81歳の社長とよく技術的な問題で討論になることがありますが、そうした本気の意見交換があっての商品開発です。周りの社員は「ケンカしているのでは」と思っているようですが(笑)、社長から「お前がそう言うならやってみようか」と言ってもらえた時には充実感があります。 ――最後に、読者に向けたアドバイスなどありましたら。 自分自身をよく知ることが大事だと思います。無理をしていては続きませんから。自分に合っている仕事を見つけて、採用試験を受けるようにしてください。会社のブランドだけに惹かれて就職先として意識しているようでは、いずれどこかで無理が出てしまうはずです。 私は塗料が好きだったから当社に入社したわけではありません。でも化学を学んでいましたから、「技術的な仕事に就きたい」と思いながら会社を探すうちに、たまたまご縁があったのが当社でした。大きな会社ではありませんが、伸び伸びと働けていますから、この会社を選んで良かったと思っています。

07.jpg 神山さん

取扱商品数が多い分、営業時にも知識が必要

営業
木曽さん
――どのような縁から貴社への就職を意識されるようになったのでしょうか? 自分は元々、建築を勉強していまして、専門性を活かせる会社で働きたいと考えていました。就職活動の際に、大田区主催の合同企業説明会イベント「ヤングジョブクリエイション」に参加しまして、いろいろな企業を見学する中で、「自分のやってきたことを一番活かせるのが太洋塗料ではないだろうか」と感じました。そんな経緯から、太洋塗料で働きたいと考えるようになりました。 ――現在は営業を担当されているそうですね。 当社にはさまざまな商品がありますので、まだ覚えている最中です。でも、覚えた商品の中から、お客様のニーズに合った商品を提案したり、販売協力いただける会社さんに新商品のアピールをしたりといった仕事を担当しています。お客様先では、できるだけ相手のニーズを拾えるように努力しています。 だいたい8時30分ごろに出社してきて、朝礼・事務処理の後にお客様先を1日に3〜4社程度訪問して、社内に戻って事務仕事をし、定時の17時10分ごろに帰る、というのが一般的な1日のスケジュールです。 がんばって知識を身に付けようとしているところではありますが、やはりお客様とのコミュニケーションは難しいですね。入社して10カ月になりますが、知識がまだ足りていないと感じる時が今でもあります。 まだ努力中の身ではありますが、塗料をお使いいただくエンドユーザーのお客様から「この塗料はいいね」「こういう塗料は作るのがすごく難しいはずだけど、よく作れたね」と評価いただけることがあります。当社の社名が知られるようになっていくのを感じますし、そういう時にやりがいを感じますよね。 ――貴社は平均年齢が高いようですが、その点についてどう思われていますか? 仕事をする上で、年齢は関係ないと思っています。むしろ年配の先輩社員が多いので、「こういう時にはどうしたらいいか」と対応の仕方を教えてもらっています。自分の中で糧になっていると感じますね。 ――読者の方に伝えたいメッセージなどありましたら。 自分自身もそうですが、人脈を広げていってほしいです。 最近の学生さんを見ていると、コミュニケーションが取れていない人が多いのではないかと感じることがあります。いろいろな人と話をする中で、自分の考え方を見出していってほしいのです。 就職活動は就職することがゴールかもしれませんが、人生にはその先もあります。できるだけいろいろな会社の社員さんと話をして、人脈を広げてコミュニケーション能力を磨くようにしてほしいです。

08.jpg 木曽さん
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