<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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株式会社 東和製作所

株式会社 東和製作所 重さ数十キロもある磁石を作ることも。多品種少量の永久磁石専業メーカー<br>主力の半導体製造装置向け磁石を開発するノウハウを社内にとどめ、一般向け自社製品の開発・販売にも挑戦

株式会社 東和製作所

重さ数十キロもある磁石を作ることも。多品種少量の永久磁石専業メーカー
主力の半導体製造装置向け磁石を開発するノウハウを社内にとどめ、一般向け自社製品の開発・販売にも挑戦

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輝く技術 光る企業

株式会社 東和製作所

重さ数十キロもある磁石を作ることも。多品種少量の永久磁石専業メーカー 主力の半導体製造装置向け磁石を開発するノウハウを社内にとどめ、一般向け自社製品の開発・販売にも挑戦

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  • 社名:株式会社 東和製作所
  • 設立年:1938年
  • 資本金:1200万円
  • 従業員数:31名
  • 代表者:代表取締役社長 菅谷豪洋
  • 社員平均年齢:46歳
  • 主な勤務地:東京都大田区
  • 休日:週休二日 月一度程度の土曜出勤 夏期 冬期休業あり
  • 本社所在地:東京都大田区大森西4-14-11
  • 電話番号:03-3764-6631
  • 公式HP:http://www.towa-inc.co.jp/
  • ・半導体製造装置用磁石が主力。自社ブランド「磁性形態」での商品展開に挑戦
  • ・複雑化する半導体製造の工程。依頼主も明示できない仕様を自社で決める
  • ・中小企業の魅力は「やりがい」。月1の個別面談で会社の評価・期待を伝える
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業種

永久磁石及び磁石材料の加工販売
・希土類磁石(サマリウム・コバルト磁石、ネオジウム磁石)
・希土類系プラスチック磁石(成形品)
・アルニコ磁石(MK磁石)
・フェライト磁石
・磁性材料及び電子材料
・磁石応用製品
・磁気回路部品(VCM用、CDピックアップ用他)

事業紹介

東和製作所は1938年の創業より、永久磁石の加工業として永久磁石の発展に微力ながら力を注いでまいりました。アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウム・コバルト磁石、ネオジウム・鉄・ボロン磁石と、歴史とともに様々な磁石が生まれ、様々な応用がされてきました。私たちはそれらの磁石の特性を最大限に引き出すために、独自の加工技術と組立技術を磨き、皆様の活躍のお役に立てるよう努力を続けております。私たちの磁気製品である【磁場源】が、皆様のお力になれることを楽しみにしております。

何を作ってる?

家電や携帯電話などに使われる半導体は、製造中にわずかなホコリがあるだけで不良率が高くなる繊細な製品。半導体の製造装置内は真空に保たれ、クリーンな状態で製造される。 装置内を真空にしておくため、製造方法には工夫が必要。例えば、半導体に導電/絶縁性のある薄膜を形成する際などには、プラズマを利用。プラズマをある程度狙った方向に誘導するのには、装置の外側からでも壁の内側に力を伝えられる磁力が用いられる。 東和製作所が作るのは、そうした用途の磁石。1個数十キロという重さの巨大な磁石もある。それ以外にも、永久磁石の専業メーカーとして培ってきた経験を生かし、研究者や開発・設計者向けに多品種少量で磁石を試作・特注製作している。 ここ数年、注力しているのは文房具や磁気治療器、フックなどの磁石を使った消費者向け自社商品の開発。「磁性形態」というブランドを立ち上げ、Facebookや展示会などを通じて情報を発信。ECサイトの開設や、東急ハンズで販売するようになるなど、着実に販路を広げている。

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04.jpg 磁力でコリを和らげる医療機器などの自社製品に注力

会社の強み

半導体を製造する工程は、数百にも分けられる。複雑になり過ぎて、当の装置メーカーも「こんな磁石が装置に必要」と明確に仕様を指示するのは困難だ。 そこで東和製作所は「最終的にどうなればいいのか」と装置メーカーから装置の用途を聞き、実験を繰り返しながら各装置用の磁石を開発してきた。そのノウハウを自社内にとどめてきたことから、国内でも数少ない半導体製造装置用の磁石を作れる企業となっている。 独自のノウハウをさらに発展できる社員を育てるため、「社員が自分たちで考えられる」組織に変えようとしている。朝礼や社内会議は社員主導。幹部が指示をしなくても、「最近の仕事はどこがよくどこが悪かったか。悪かったのなら、加工・組み立てのどの工程で失敗し、次回からはどう改善すればいいのか」と自分たちで考え、技術の向上に努めている。

05.jpg 磁石加工には独自ノウハウが必要

職場としての魅力

大手企業と比較した場合、中小企業の魅力となりえるのは「やりがいを感じてもらえるかどうかだ」と菅谷豪洋代表取締役社長は語る。 やりがいとは、自分が成長し、会社や誰かのために役に立っているという実感が得られ、正当に評価されることで得られるもの。菅谷社長は毎月社員一人一人と個別に面談し、その社員に「今はどこまで成長したか。会社としてどう成長してほしいか」と丁寧に伝えるように心掛けている。 「個別面談を始めてから、社員の意識が変わり始めました。自ら朝礼をやるようになり、内容も日を追うごとに充実してきています。 加工現場にしても、社員たちが自分たちでレイアウトを決めました。配線がすっきりするように配置を見直し、床にはテープを貼って工場見学のルートを作りました。今ではお客様が工場見学をされる際は、社員に案内・説明をしてもらっています。楽しそうに説明しているところを見ると、『ずいぶん変わったな』と実感できて本当にうれしいですね」(菅谷社長)

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社長メッセージ
中小企業は思っている以上に面白い。中小企業には中小企業のいいところがある

代表取締役社長
菅谷 豪洋 開発営業部部長
清水 智 ――消費者向けの自社商品を開発するようになった背景を教えてください。
(清水さん)半導体製造装置の需要には波があります。画期的な半導体が開発されたとき、スマートフォンなどの新しい製品が普及してきたときなどには急に忙しくなる反面、それほど忙しくない時期もあります。 また、半導体製造装置を作る拠点はまだ国内にありますが、製造装置を使って半導体を作る過程になると海外で行われるようになっています。製造装置を作る拠点も、いつかは海外に移るかもしれません。 そういった背景があり、もっと安定的に売上の見込める事業を立ち上げようと思い、2010年ごろから少しずつ消費者向けの自社商品開発を始めました。 商品開発はデザイナーと一緒に進めています。当社からは磁石の機能を説明し、デザイナーはその機能からどんな製品が考えられるかとアイデアを出してくれます。既に複数の自社商品を開発しましたが、もともと多種多様な製造装置のそれぞれに合った磁石を開発してきた当社です。多品種少量には慣れていますから、「いくつか作る中で、1個でもヒット商品が生まれればいい」という考えで試行錯誤しています。 そうした取り組みを続けてきたことで、今年になって芽が出始めてきました。6月に展示会に参加したことで、東急ハンズが当社の製品を気に入ってくれて、売場に置いてくれることになったのです。 (菅谷さん)3年後くらいを目処にもっと大きな展示会にも参加できるようになりたいですし、いつかは世界中で自分たちの製品を販売していきたいです。――と、社内で公言してしまいましたので、もう後には退けないですね(笑)。 (菅谷さん)本当の意味で難しさを感じるのは今からではないでしょうか。でも、物事が詰まらずにうまく運んでいると、その仕事は“つまらない”ですよ。物事が思いどおりに運ばずにどこかで詰まるから、その仕事は面白いわけです。 確かに苦労はするでしょうが、苦労するから社員は成長します。私にとっては社員の成長を実感できることが、何よりも楽しいことです。社員と一緒にこれからの苦労を乗り越えていきたいですね。 (菅谷さん)挑戦をすること、情熱を持つこと、プロフェッショナルであること。それが当社の求める人材です。 磁石の専門家ではないから入社お断り、という意味ではありません。プロとしての意識を持って、結果が出るまであきらめずにやり続けられること。経験したことがないような仕事であっても、挑戦できる意欲があること。挑戦と情熱とプロフェッショナリズム。仮にその3つを持っていなくても「持とう」と努力する人を採用したいですし、そんな当社の考えに共感してくれる人を求めていきたいです。 (菅谷さん)中小企業は皆さんが思っている以上に面白い、ということを知っておいてください。 大企業で経験を積むのもいいですが、中小企業には中小企業のいいところがあります。どちらが優れている、どちらが劣っているというわけではありません。大企業には大企業の、中小企業には中小企業のいいところ、経験できることがあります。ぜひ中小企業も就職先の選択肢に入れてください。 (清水さん)社内で若手社員によく言っているのは「とにかくやってみよう」ということです。たとえ失敗することが目に見えていても、行動に起こして失敗してみるのも悪くありません。頭で考えるだけで動かないよりも、行動して失敗すれば、その反省を生かして次につなげられるわけですから。

07.jpg 代表取締役社長 菅谷 豪洋さん(右)/開発営業部部長 清水 智さん(左)

先輩メッセージ
「一から十まで全部の仕事」にやりがいを感じる。本当に今の職場は働きやすい

開発営業部
鈴木さん ――どんな経緯で入社されたのですか?
以前は外資系メーカーに研究開発職として勤務していました。大企業で確かに安定していましたが、自分の役割を果たすことが優先されました。自分のかかわった製品が完成するところまで見届けられないこともありました。もともと「一から十まで仕事をやってみたい」という気持ちもあり、転職を決意しました。 転職活動を始めて、巡り会えたのが当社。「一から十まで全部の仕事」を実現できそうなところに魅力を感じ、入社を決めました。 はい、開発営業部は何でもやる部署です。製品開発するための予算が必要であれば国などから助成金をいただけるように手配したり、自社だけでは技術的に不安があるのなら大学と協力したり、といったところまで含めて仕事を任せていただけます。「この製品は、こういう悩みを持っている人たちに売れるはずだ」とマーケティング戦略を考えるところまで開発営業部の役割です。あれもこれも自分で考えながら働いています。毎日変化があって、すごく楽しい仕事です。 今担当している仕事の1つが、産業技術総合研究所と共同開発しているエレクトロクロミック色変化素子(ECD)を実用化させるプロジェクトです。ECDは電気を流すと色が変わり、航空機などの調光ガラスや、電子ペーパーなどに使えるだろうと言われています。産総研が進めてきた基礎研究をわれわれが受け継ぎ、どうやって量産して実用化していくのかと出口を見つけるところをお手伝いしています。「この技術を使ってどんな商品を作れば売れるのか」と考えるのが面白いです。 先日は渋谷ヒカリエでECDを使った展示会を開きました。量産化の目処が立ったときには新聞にも取り上げていただけましたし、自分の仕事に誇りを持てています。 社員数が20~30人くらいの会社です。学校の1クラス分ほどの社員ですから、風通しがよく、みんな顔見知りです。意思疎通も簡単で、一言二言伝えれば必要なことをすべて分かってもらえます。 上司との距離も近く、人数が少ないからこそ、さまざまな仕事を経験できて、自分のやりやすいように働くことができます 1年前に入社した際目標設定を行いました。そのときは「5年以内に新聞に載るような仕事をしたい」と答えました。でもよく考えると、ECDの仕事でもう目標は達成してしまっているわけです(笑)。ですから次はもっと大きな仕事を担当し、ただの1記事ではなく、もっと大きなスペースを使って特集が組まれるくらいの仕事をしたいです。 これから就職活動をする中で、企業の情報をいろいろと収集することになるでしょう。でも、外から分かる情報は一部です。採用ページに載っている情報には、限りがあります。 私は転職前、当社に入ってどんな仕事をすることになるのか、正確に分かっていたわけではありません。でも自然と「面白そうだから飛び込んでみよう」と思えたのです。 結局のところ、「どんな人が働いているか」でしか、会社のことは見抜けないと思います。私も社長や今の上司と面接で話をする中で「この会社なら大企業を捨てて、リスクを負うことになってもいいな」と感じました。 実際に働いてみて、面接のときに感じた感情は間違っていなかったと感じています。当社の仕事の面白さは、期待どおりです。

08.jpg 開発営業部 鈴木さん
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先輩メッセージ
磁石は意外ともろく、加工に独自のノウハウと細心の注意が必要

ものつくり部
牧さん ――どんな縁があって、東和製作所で働くようになったのでしょうか。
モノづくりに興味を持ったのは20歳ごろのことです。ある町工場のことがテレビで紹介されていまして、「この製品は世界で自分にしか作れない」とその町工場の社長さんが胸を張って語っていました。その姿を見て、「すごくかっこいい」と感じたのです。そのような手に職を付けられる町工場で働きたいと思うようになりました。 1度は就職先として町工場を考えたのですが、当時は機械加工の経験がまったくなく、すぐ戦力にはなれそうになかったので、あきらめました。そして機械加工なども一から教えてもらえるメーカーに就職しました。そこで5年ほど働くうちに「やはり、町工場で働きたい」という意欲が湧いてきたのです。 どんな企業が人材を募集しているかと大田区産業振興協会の求人情報サイト「おしごとナビ」で調べてみたら、さまざまな町工場が紹介されていました。その中で気になったのが当社。金属加工を手掛ける企業が多い中で、当社は磁石を扱っていました。磁石は特殊な材料ですし、今後もさまざまな分野で活躍するのではないかと興味を引かれて応募しました。 仕事の流れは「こんな形に加工してくれ」と設計図と材料が渡されます。それを研磨機とスライシングという切断用の機械を用いて加工していきます 磁石は意外ともろく、何かにぶつけたり、金属加工のようにドリルで削ろうとしたりすると、すぐに割れてしまいます。割らずに加工するところにノウハウがあり、加工後に組み立てるときにも非常に気を使います。特に着磁して磁石が磁力を帯びてからはものすごい力が必要です。一時たりとも気を抜くことができません。 しかも、磁石の大きさについては100分の1ミリ単位で指定され、磁石が生み出す磁場の角度についても1度単位で決められています。特に磁場の角度を指定どおりに仕上げるのが難しく、組み立てて検査してみるまでは磁場の角度がどうなっているかは分かりません。設計どおりになっていないと作り直しになりますから、難しい仕事です。 それでも、難しい設計図の磁石を完成できたり、「短い納期だが作ってくれないか」と頼まれたりしたときには、やる気が湧いてきます。そうした仕事を無事にできたときには達成感がありますね。 当社に入って驚いたのは、30代後半の社員が会社の中心だということです。町工場といえば、年配の社員が多い印象でしたが、先輩たちの年齢が若くてびっくりしました。 社員数がそれほど多くないこともあってか、社長は「この会社は学校のクラスみたいなものだ」と仰います。本当に学校のクラスのように仲がよく、仲間意識も強いです。言いたいことが言える環境で、若手の意見であっても求められ、耳を傾けてもらえます。働いていて楽しい職場ですね。 「この仕事を頼めるのは、牧しかいないな」と信頼される職人になりたいです。「世界で自分にしか作れない」と胸を張って言えるようになりたいですね。 私は今、自分の憧れの職業に幸運にも就くことができました。職場の人たちにも恵まれ、仕事内容も満足のいくことをさせてもらっています。しかし、時には大変なことや苦労するときがもちろんあります。そのようなときを乗り越えられるかどうかは、その仕事に対して情熱を持っているかどうかだと思います。 情熱があるから、大変な仕事の中にもやりがいを見出せて、乗り越えていけるのです。 さまざまな企業の中から自分に合った企業を見つけるのは本当に難しいことだと思います。まずは情熱を傾けられると思う企業に飛び込んでみてはいかがでしょうか? まずは一歩。その一歩がなければ何も始まらないですからね。 注)掲載している情報は、取材日(2013年7月)時点のものです。

10.jpg ものつくり部 牧さん
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