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月井精密 株式会社

月井精密 株式会社 文系歓迎・社員はほとんど20代! 宇宙関連部品も扱う精密加工企業<br>社長は20代、会長は80代――熟練技術と進取果敢に最新技術へ取り組む姿勢が評価され取引先が拡大中

月井精密 株式会社

文系歓迎・社員はほとんど20代! 宇宙関連部品も扱う精密加工企業
社長は20代、会長は80代――熟練技術と進取果敢に最新技術へ取り組む姿勢が評価され取引先が拡大中

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輝く技術 光る企業

月井精密 株式会社

文系歓迎・社員はほとんど20代! 宇宙関連部品も扱う精密加工企業 社長は20代、会長は80代――熟練技術と進取果敢に最新技術へ取り組む姿勢が評価され取引先が拡大中

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  • 社名:月井精密 株式会社
  • 設立年月:1981年11月
  • 資本金:1000万円
  • 従業員数:12名
  • 代表者:代表取締役 名取 磨一
  • 社員平均年齢:29歳
  • 初任給:170,000円~200,000円
  • 主な勤務地:東京都八王子市大塚637
  • 休日:土・日曜日、有給休暇、夏期・年末年始休暇
  • 本社所在地:東京都日野市平山3-11-5
  • 電話番号:042-677-8461
  • 公式HP:http://www.tsinc.jp/
  • ・H-IIAロケットやはやぶさ2など、難易度の高い精密加工も断らない
  • ・熟練技術と最先端機器への対応力・適応力の組み合わせが会社の強み
  • ・社員はほぼ20代。非理系の社長が自身の経験を踏まえ、一から教え育てる
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業種

輸送用機械器具製造業、精密機械器具製造業

事業紹介

月井精密㈱はこんなものを作っています

【人工衛星の通信機器ケース】
人工衛星に搭載する通信機器のケースはアルミ二ウムの材料をミクロン単位で精密に削りだし、配線が切れることのないように滑らかに仕上げなければなりません。宇宙で機械が故障しても修理に行かれないわけですから精密な加工技術が求められるのです。

【国立天文台のチリ観測所のアルマ望遠鏡の受信機の部品】
チリのアタカマ砂漠に世界最大級の電波望遠鏡が建設されました。それがアルマ望遠鏡です。ヨーロッパ、東アジア、北米がチリ共和国と協力して最先端技術を駆使して製作された望遠鏡は、信じられないほど微弱な宇宙からの電波信号を受信することができます。そのアンテナに搭載された受信機の部品を作っています。

その他、自動車の燃料電池開発のための装置や医療機器、計測機器など様々な分野の試作や量産品などの製造販売を行っています。

何を作ってる?

加工が難しい、納期が厳しい、一点物で十分なもうけが出ない――といった理由から、精密加工企業に頼んでも「難しい」と断られてしまう部品がある。月井精密が手掛けるのは、そんな部品の加工だ。 主な取引先は、大手メーカーや研究機関。加工する部品が使われる先は、H-IIAロケットやはやぶさ2、国立天文台の天体望遠鏡などの宇宙関連。ほかにも、航空機、自動車の新型バッテリー、医療機器・計測機器といったように高精度が求められる部品ばかりだ。 「研究所などからの依頼が多いので、図面がなくて当社から加工方法を提案することも多いです。 また、加工するときの部品の抑え方・位置決めの方法にしても、当社ならではのノウハウがあり、機械任せで済む仕事はほとんどありません。部品の1000カ所を計測して、指定どおりに仕上がっているかと確認しないといけないような部品もありますから」(名取磨一代表取締役。以下、同)

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会社の強み

ほかの会社が断るような難加工・多品種少量の部品加工が可能なのは、職人の技と最新技術を上手く組み合わせているからだ。 月井精密の会長は、東京大空襲があったころからモノづくりの仕事を続け、今も現役。70年ほども積み重ねてきた職人としての経験から、どんな工具を使って加工すれば上手く仕上がるのか、肌で分かっている。 「どの材質なら、どのような刃物を使って、どんな削り方をすれば歪ませずに加工できるのか。精密加工を突き詰めると、刃物のノウハウが必要です。当社には買ったまま使っている刃物は1つもありません。すべて会長のノウハウを生かして独自に調整しています」 一方で、5軸マシニングセンターを導入するなど、最新技術を用いて作業の効率化も追求している。CAD/CAMにしても短時間でデータを作成できるように、CAD/CAMのソフトを独自に改造。20工程にわたる作業も、クリック1つで指示が完了するように調整している。 「熟練技術と、若い人の持つ最先端機器への対応力・適応力の組み合わせ。それが当社の強みになっていると思います」

05.jpg すべて独自調整している刃物
06.jpg 今も現場に立ち続ける会長

職場としての魅力

月井精密の職場を眺めてみてまず驚くのは、社長も含めて社員のほとんどが20代の若手だということ。しかも、文系出身の社員など、モノづくりとは関係のない学生生活を送ってきた社員がほとんどだ。 「私自身も高校の普通科を卒業。会長に一から教わってここまで来ました。これまでに教わったことを資料としてまとめていますから、その資料を使って新入社員には段階を踏みながら一から教えています」 入社後に一から教えることには、利点もある。モノづくりを学んでこなかった分、同社の若手社員は学習意欲が旺盛。社内で独自に磨いてきた加工方法を、短期間のうちに身に付けてくれるのだ。 さらに、教え方・教える内容も社員に合わせて変えている。将来は独立して経営者になりたいのか、それとも職人として技術を突き詰めていきたいのか。それぞれの希望を聞いた上で、専門性を伸ばしていくために必要なことを優先的に教えるようにしている。 学校での専攻は違うが、モノづくりには興味がある。そんな人でも気軽に門を叩ける会社だ。

07.jpg 社“猫”のさくら
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社長・取締役メッセージ
宇宙関連の最先端技術を一般向け商品に応用すれば、すごい商品ができる

代表取締役
名取 磨一さん
――「切削による鏡面加工」という独自の加工技術をお持ちだそうですね。 切削加工すると、普通なら加工面は荒くなってしまいます。それが当社独自のやり方で切削すると、加工面を鏡のようにきれいに仕上げられるのです。 最近になって、金属の表面を硬化させる技術の開発が進んできています。金属としては柔らかいアルミニウムでも、表面を硬化させるとかなり頑丈になります。 そこで当社の切削による鏡面加工の出番です。切削しながら鏡面加工すれば、研磨分の加工費用がそもそも不要です。さらに、加工に掛かる時間も短縮することができます。この技術によって仕事の受注量を増やせるのではないかと期待しています。 大会には人材育成の一環として参加しています。製造業で働いていると、自分の技術力を他社の技術者と比べる機会がほとんどありません。それが目に見える形で結果として出てくるイベントです。会社の規模なども関係なく、純粋に技術力とアイデアで勝負できますから、参加した社員もすごく面白みを感じていたようです。また会社の名前を背負って戦うわけですから、責任を感じていたのか、「勝ち上がろう」という社員の意気込みが私にも伝わってきました。 そういった刺激を加えることで、日々の仕事に張り合いを持って取り組んでもらえるように環境を整えていきたいですね。 今は第一に、20代の社員を一流の人材へと育てていくところに尽力しています。 一方で、海外展開も視野に入れています。取引先の中にはタイへ進出するところが増えてきていますから、当社もタイへの進出を検討しています。海外展開する企業は増えてきているようですが、多品種少量で難加工ができる企業は限られています。それができる当社がタイに進出して勝負するのも、面白いかなと思っています。 そのために、タイ出身の社員を雇って、技術を覚えてもらっているところです。彼女が上手く成長してくれたら、何人かとタイに行ってもらい、日本とタイとでそれぞれ特色のあることをやっていきたいと考えています。 やはり、自社商品を作っていきたいですね。製造業として一番面白いのは、そこですから。 詳しくは話せませんが、一般向けの商品を作りたいです。例えば、宇宙関連の部品を作るのに使う最先端技術を、一般向け商品に応用したい。世間を驚かせるようなすごい商品ができるはずです。 「自分がスキルアップしていける」と思える環境に身を置いてほしいですね。自分の選んだ仕事で、プロフェッショナルになることを目指してほしいです。 例えば材料を加工すると、加工した角の部分に出っ張り(バリ)ができます。バリを削って整える仕事をするにしても、「プロフェッショナルになる」という意識を持って取り組めば、出せる成果や成長速度は違ってきます。 ですから、これから社会に出てくる若者には「自分はプロになるのだ」という意識を持って働いてほしいですね。

09.jpg 代表取締役 名取 磨一さん

先輩メッセージ
バイト帰りに立ち寄ったイベントが縁。社長・社員の若さで製造業への印象が変わった

管理部
小倉さん
――月井精密とは、どのような形で出会われたのでしょうか。 偶然の出会いでした。ハローワークと八王子市が人材募集中の企業を集めたイベントを開いていたのをアルバイト帰りに見掛け、立ち寄ってみたのです。 そのイベントに月井精密が参加していまして、その場で社長と面接する機会をいただけました。初めてお会いした印象は、「若い方だ」というもの。まさかその人が社長だなんて思いもしませんでした。社長以外に参加されていた社員の方も若く、とにかくびっくりしました。 製造業に対しては正直なところ、「昔ながらの職人気質を持ったベテラン社員が多くて、厳しく、暗く、汚い職場」という芳しくない印象を以前は持っていました。そんな印象も、社長との面接で吹き飛びました。その後、会社を訪問させていただいたときにも、若い社員が多くて明るくあいさつをしてくださいまして、事前の印象が一気に変わりました。 日々届く見積依頼に対応しています。加工に必要な材料の手配、外注先への業務依頼なども任されていますね。 見積りについては、加工費用や利益などを加味する必要があるため、最終的な金額は社長に算出してもらいます。ですが、メッキに掛かる費用や、材料費といった必要な経費は私が調べて、社長に報告するという役割分担をしています。 入社からようやく1年になるかという私にも、会社の仕事をかなり任せていただいています。まだ至らない点ももちろんありますが、必要に応じて先輩が助けてくれますから、安心して働けますね。 製作に直接かかわっているわけではありませんが、私が見積もったり、材料を手配したりした仕事が無事に終わり、目に見える製品という形で出来上がってくるのを見るとうれしくなりますね。 メリハリがありますね。仕事をしているときは、空気が張り詰めている感じがして、かっこいいです。でも、お昼休みになると和気あいあいとした雰囲気になります。気軽に雑談をして盛り上がれますから、働いていて楽しい会社です。 当面の目標は、1人立ちすることです。いつか、大きな案件の見積りや材料手配、外注先への依頼など、すべてを1人で担当できるようになりたいなと考えています。 私は就職活動をしていて、なかなか就職先が決まりませんでした。ですが、意外なところからすてきな出会いがあって、月井精密で働くことになりました。 偏見を持たず、興味を持てる企業と出会えたのなら、とにかく応募してみることではないでしょうか。モノづくり企業で働くことはかっこいいことだと思います。あなたも素晴らしい職場に出会えるかもしれませんよ。

10.jpg 管理部 小倉さん

先輩メッセージ
「置かれた場所で咲きなさい」。不向きな仕事と後悔するよりも、正面から向き合おう

製造部
滝口さん
――月井精密に入社するまでのことを教えてください。 私は以前、切削加工に使う専用の油を販売する会社に、営業職として勤務していました。取引先はすべて工場になりますから、いろいろな工場を回って製造の現場を目にしているうちに、「モノづくりってすごいな」と純粋に感心するようになっていました。非常に精密な1000分の1ミリ単位の加工が求められるような部品を、当たり前のように仕上げて出荷していく。そこに日本のモノづくり、メイド・イン・ジャパンのすごみを感じたのです。 そういった経緯から「製造業の会社に入り直して、本気でモノづくりに携わりたい」と考えるようになり、縁あって月井精密でお世話になることになりました。 まずは半年くらい、精密加工に必要な加工装置の使い方などを勉強しました。それからCAD/CAMも任せてもらえるようになり、加工装置の操作とどちらもやるようになっています。2年目になった今年からは、部下1人の教育担当を務めてもいます。 CAD/CAMに使うソフトは、かなり当社流に改造しています。データの組み立て方などは、工場長が基本的な大本になる設計方法を考えてくれていますから、その考え方を理解し、工場長の意図をくみ取って、案件ごとのCAD/CAMデータを作成するようにしています。 例えば当社独自の技術として、「切削による鏡面加工」というものがあります。その加工方法の原形になるデータを作ってくれたのは工場長です。工場長の汗と涙の結晶なんですよね。私たちは、そのデータを転用しさえすれば、それほど苦労することなく切削による鏡面加工が可能になりますから、「工場長、すごいな」と素直に尊敬しています。 風通しのいいところですね。言いたいことがあれば気軽に発言できますし、社長にも自分の声が届きやすいですし、工場長に対しても「ここはこうした方がいいのでは?」と提案すれば受け入れてくれます。そういうところに、中小企業ならではのよさがあると思います。 毎日必死なので、あいにく先のことを考えている余裕はありません。今、目の前にある図面をどうやって形にするかと悪戦苦闘する毎日です。 ただ、当面の目標としては、人工衛星の部品を任せてもらえるようになりたいです。当社に依頼される仕事の中でもかなり難しく、工場長など、できる人は限られていますから。そういう難しい仕事ができる技術者にはなりたいと思っていますね。目指すは工場長です。 私は大学で経済学を学んでいた文系出身者です。前職でも営業ということで、モノづくりとは縁のない人間でした。 当社に入社してからも、理系の考え方についていけず、「転職して失敗した!」としばらくの間は落ち込んでいました。簡単な計算もできなくて、本当に役に立てていなかったのです。 でも、逃げずに仕事に向き合ったことで、何とかできるようになってきました。工場長から「『置かれた場所で咲きなさい』という言葉が好きだ」と教えてもらったことがあります。コンクリートの上だと確かに花は咲きにくい。けれど、コンクリートの上から逃げることを考えるよりも、どうやってコンクリートの上でも花を咲かせられるかと考えた方が幸せになれる、という考え方です。 就職活動の結果として選んだはずの業界・仕事であっても、どうしても向き/不向きを後から気付いてしまうものだと思います。けれども、その仕事にどう向き合うかだと思うのです。本気で正面から仕事に向き合えれば、必ず道は開けるはずです。 注)掲載している情報は、取材日(2013年6月)時点のものです。

11.jpg 製造部 滝口さん
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