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翼工業 株式会社

翼工業 株式会社 わずかな反応を指先で感じる。医師に重宝されるガラス製注射器<br>高度な技術力が求められるガラス製注射器を製造可能な数少ない国内メーカー。学生向け看護用品の企画・販売にも力を入れ、注射器と並ぶ規模に急成長

翼工業 株式会社

わずかな反応を指先で感じる。医師に重宝されるガラス製注射器
高度な技術力が求められるガラス製注射器を製造可能な数少ない国内メーカー。学生向け看護用品の企画・販売にも力を入れ、注射器と並ぶ規模に急成長

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輝く技術 光る企業

翼工業 株式会社

わずかな反応を指先で感じる。医師に重宝されるガラス製注射器 高度な技術力が求められるガラス製注射器を製造可能な数少ない国内メーカー。学生向け看護用品の企画・販売にも力を入れ、注射器と並ぶ規模に急成長

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  • 社名:翼工業 株式会社
  • 設立年月:1947年7月(創業:1932年3月)
  • 資本金:3,782万5,000円
  • 代表者:代表取締役 羽根 啓介
  • 社員平均年齢:32歳
  • 初任給:大卒 200,000円 短大・高卒 190,000円
  • 主な勤務地:東京
  • 休日:土日祝日(祝日の有る週の土曜出勤)有給休暇・夏期・冬期休暇
  • 本社所在地:東東京都荒川区南千住3-11-3
  • 電話番号:03-3807-5151
  • 公式HP:http://www.tsubasa-van.co.jp/
  • ・医療用・工業用などに使うガラス製注射器を製造
  • ・隙間はわずか0.002~0.003mm。総合力に優れた翼工業製品
  • ・注射器の事業と並ぶほどに急成長。学生向けに看護用品を提供
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業種

ガラス製注射筒・注射針・体温計・血圧計・聴診器・その他医療用具の製造販売・教材用スターリングエンジン、シリンダ・ピストン

事業紹介

【ガラス製注射筒】
長年に渡りVAN印ガラス製注射筒の製造・販売を行っています。確かな品質で皆様のご要望にお応えいたします。


【特殊注射筒】
ご要望に応じて製造いたします。


【医療向け製品】
さまざまな医療向け製品の販売を行っています。


【工業用ガラス製注射筒・注射針】
工業用ガラス製注射筒・注射針の製造・販売を行っています。


【スターリングエンジン】
スターリングエンジンの製造・販売を行っています。


【看護師用品】
看護用品の販売を行っています。

【事業内容】医療用・工業用などに使うガラス製注射器を製造

病院で使われる注射器の中には、樹脂製のものとガラスで作られているものとがある。ガラス製注射器が樹脂製よりも優れているのは、熱や薬品に強い、動きが滑らかといった点。特に針の刺入時、わずかな反応も指先で感じ取れるため、麻酔注射などの場面で、ガラス製を好んで使う医師は多い。 翼工業は、そんなガラス製注射器を作る数少ない国内メーカー。国内だけでなくアメリカなど海外の病院に向けても出荷している。 ガラス製注射器には、医療用以外に研究用や工業用での需要もある。熱や薬品に強いという特長から、オイルのサンプリングや、精密機器の組み立て時に接着剤をごく少量垂らすといった用途でも利用されている。

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【職人の技】隙間はわずか0.002~0.003mm。総合力に優れた翼工業製品

注射器は本体のシリンダーと、液体の吸引・注入時に動かすピストンで構成されている。樹脂製ならピストンの先端にゴムを付けるが、ガラス製はシリンダーとピストンの隙間がわずか0.002~0.003mmだけ空くように加工することで気密性を保つ。 翼工業は容量0.25mlから100mlまで十数種類の注射器をそろえ、長年かけて各容量専用の製造装置を開発。ほとんど隙間が空かない注射器を作り上げるようになり、ある顧客から「ピストンを押し込んだときの圧力が他社の10倍長く続く」と評されたこともあるほどだ。 他にも、「目盛り線が非常に細い」「ピストンが肉厚で簡単に割れない」など、多くの面で高い評価を受け、総合力でどこにも負けない注射器だと自負している。

05_02.jpg 出荷数の多い注射筒を作るため、
独自開発した専用の製造装置
数mほどの装置を流れる間に、
普通のガラス管が注射筒へと形を変えていく

【独自戦略】注射器の事業と並ぶほどに急成長。学生向けに看護用品を提供

翼工業がガラス製注射器と並んで力を入れているのは、血圧計や聴診器などの看護用品の企画・販売だ。 もともと同社は、注射器を全国で販売するため、各都道府県に販売網を広げ、注射器以外の医療機器も合わせて販売してきた。そんな展開を続ける中、あるとき、「病院向けに医療機器を販売する企業は多いが、大学・専門学校の学生向けに看護用品を販売する企業はほとんどない。大半の学校が病院から購入している」と気付く。それ以来、もっと使うのが楽しくなるようにと36色から選べる聴診器を開発するなど、看護学校の教師・学生の要望に応える製品開発に努めてきた。その結果、ここ数年でガラス製注射器と肩を並べる事業へと急成長を遂げている。

06.jpg 大学・専門学校で学ぶ学生にもっと喜ばれるように、
36色の聴診器を開発

社長メッセージ
向上心を持ち、現状に満足せず、さらに上を目指して

代表取締役
羽根 啓介さん
――ガラス製注射器を作る上で、どんなところが難しいのでしょうか。 ガラス製注射器は、シリンダーとピストンの隙間をわずか0.002~0.003mmにそろえる必要があります。 ただ作るだけなら、ある程度の精度でシリンダーとピストンを形作り、あとは研磨材を使って研磨すればいいでしょう。ですがそれでは、1つ作るだけで時間がかかってしまいます。 そこで当社は、ステンレス製の型を作り、それを使ってガラス製注射器を量産しています。型にガラスの筒を被せ、バーナーであぶって加熱し、型の内側から吸引することでシリンダーなどを形作っているのです。 加熱することになりますから、ステンレスの型は約0.07mm膨張します。その膨張分を加味して、まずは少し大きめに型を作ります。型ができたら製品を作り寸法を計測して、「内径をdあと0.001mm小さくしよう」と型を少しずつ研磨し、また作って計測し、研磨する――。そんな作業を気が遠くなるほど何度も繰り返すことで、高精度に量産できる型を仕上げてきました。 他にも、注射器に付ける目盛り線にしても、当社ほど細く線を引ける企業はまずありません。目盛り線を入れるときは、ガラスに浸透インクを乗せて加熱することで色を付けます。細い線にするためには、ごく少量のインクできれいに線を引く必要があり、そう簡単には習得できない工程なのです。 注射器の売上をもっと増やしていきたいです。そのためには、輸出の量を増やしていくことが必要。そうなると新興国との価格競争になります。 幸い、円安が進んで追い風が吹いています。それに加えて、当社も製造方法を改善することで、今よりも原価を3割程度抑えて製造できるようにしたいと考えています。 そこで現在、工場を新設しています。より効率的な生産ラインになるように工夫して、各製品専用の装置を使った生産に頼るだけではなく、汎用性のある装置を開発して1台で複数種類の注射器を製造できるようにするなど、より安価に量産できる工場にしていくつもりです。 これまでに蓄積してきた技術やモノづくりに取り組む姿勢は、新興国の企業には負けません。価格さえ、ある程度安くすることができれば、きっと輸出を増やせると見込んでいます。 向上心を持ってほしいです。私自身、向上心を持とうと常に心掛けています。 仕事をする上で、「今のままでいい」という考え方では、いつか通用しなくなります。毎年、同程度の売上・利益が続いているように見える企業でも、水面下ではさまざまな努力をして、何とか業績を維持しているはずです。向上心を持たず、何も努力しなければ、落ち込む一方になってしまうことでしょう。常に現状に満足せず、成功しているときでもさらに上を目指してください。 会社のことを考えるよりも、まずは自分の成長を優先させてください。そしていつか、会社の看板に頼らずとも、社会で通用する人材に育っていってほしいですね。 ちなみに当社では、社員の成長を促すため、事務職や技術職を希望する新入社員にも、まずは営業の業務を経験してもらおうと考えています。 モノづくりや事務の仕事から得られる経験もありますが、人間を相手にする営業の仕事だからこそ得られる経験は、他の仕事でも役立つと思います。最終的には希望・適性を踏まえて仕事を任せるつもりですが、まずは営業の仕事を経験して、自分のことを売り込む力、相手のことを理解する力を伸ばしていってもらいたいです。

07_03.jpg 代表取締役 羽根 啓介さん

先輩メッセージ
通販カタログに自社製品を載せてもらえるように。売上が増え、大きな自信になった

営業部
竹内さん
――この会社のどんなところに興味を持ったのでしょうか? 私は大学で工学部に進み、機械系の研究室に入りました。その研究室で扱っていたのが医療機器。高齢になって足腰が弱ってきた人でも、簡単に起き上がって降りられるベッドの研究に携わることになりました。「こうすればもっと楽になるだろう」と相手のことを考えながら工夫していくうちに、最初は取り立てて興味がなかった医療分野に関心を持つようになり、「仕事にするなら、誰かの健康を支えられる製品に関わりたい」と考えるようになったのです。 そんな思いを持って就職先を探していたとき、翼工業と出会いました。「ガラス製注射器を作る国内メーカーは数少ない」という話を聞いて興味が湧き、工場見学してガラスから注射器を作る工程を目にして面白いと感じ、入社を意識するようになりました。 ガラス製注射器の営業をしています。 これまでに何度か、取引実績のない企業に当社製品を売り込み、取り扱ってもらえるようになったことがあります。その中でも、あるカタログ通販の事業を展開する企業と契約できたときの印象が強いですね。 そのカタログ通販会社は、当社とは別のメーカーが作るガラス製注射器をカタログに載せて販売していました。ただ、ガラス製品は製造や輸送の途中に割れる恐れもあり、なかなか約束した期日どおりに製品が届かなかったそうです。その企業は「カタログを見て注文してくれたお客様などにも、迷惑が掛かっている」と悩んでいました。 そこで私は、その企業から入る注文に備え、「常にある程度の在庫を用意しておけるように社内で調整し、納期遅れを防ぐ」とその企業に説明しました。 また、従来のメーカーよりも、当社の方が扱っている注射器の種類が豊富で、カタログのページ数を増やせます。さらに、より安い価格で提供できます。当社のガラス製注射器を取り扱いいただく方が、その企業のカタログの魅力が増すとも訴えました。 そうした提案が評価され、その企業は当社のガラス製注射器をカタログで紹介してくれるようになりました。今ではその企業のカタログから非常に多くの注文が入るようになっています。自分にとって、大きな自信になりましたね。 若い社員が多く、職場に活気があります。 会社から一駅先には北千住駅があり、飲食店がたくさんあります。金曜日にはよく集まり、居酒屋で飲んでから帰宅していますね。忘年会や新年会などのイベントも、よく企画しています。 ガラス製注射器の注文をもっと増やしていきたいです。そのためには新たな需要を開拓していく必要があると考えています。 「現在の用途以外にも、ガラス製注射器を使うことで便利になる用途はないか」「他の何かの製品と組み合わせることで、新しい価値を生み出せないか」と新たな可能性を模索していきたいですね。 学生のうちに、ある程度は社会人の常識を身に付けておいた方がいいでしょう。 私自身、1年目のころは営業先でお客様と上司が当たり前のことのように話している内容が分からず、「社会人の常識が身に付いていない」と恥ずかしく感じたことがよくありました。 家族や学校の先輩など、社会人と接する機会を増やしたり、新聞の経済面を読んだりすることで、社会人の常識を早めに学んでおくことをお勧めします。

08_02.jpg 営業部 竹内さん

先輩メッセージ
熱したガラス管を急冷させて切断。「いい仕事するようになった」と褒められるように

製造部
大室さん
――「この会社で働きたい」と思った理由を教えてください。 もともとは文系で、就職活動を始めたころは営業職で働こうと考えていました。 けれどあるとき、「日本のモノづくりが世界で評価されている」と伝えるテレビ番組を見て、「自分もモノづくりを仕事にしたい」と憧れるようになりました。 そこでハローワークに行き求人を探してみたところ、当社の求人を見つけました。「せっかくモノづくりに関わるのなら、他社があまり手掛けていない製品を作りたい」と希望していたので、ガラス製注射器を作る数少ないメーカーであるところが面白いと思いました。 その後、工場見学に参加させてもらい、とても特殊な装置を使って製品を製造していることを知り、驚きました。見学して話を聞くうちに、「ガラス製注射器は珍しいだけでなく、誰かの役にも立つ」と感じるようになり、入社の意思を持つようになりました。 注射器の原材料となるガラス管を決められた大きさに切断していく工程を担当しています。 ガラス管には薄いものもあれば、厚いものもあり、厚さに応じて切断装置の設定を変えていく必要があります。装置は、ガラス管を回転させながらバーナーであぶって高温にし、水を掛けて急冷することで切断する仕組みです。薄いガラス管に熱を加え過ぎると切断する前にガラス管がゆがんでしまいますし、逆に厚いガラス管では加熱が足りないときれいに切ることができません。 切断の工程を任されてから、しばらくの間は先輩にその都度相談しないと設定を決められませんでしたが、次第に慣れてきました。もう3年ほど担当していますので、最近では先輩にほとんど頼ることもなくなり、「いい仕事をするようになったな」と褒めてもらえるようにもなりました。 切断を担当しているのは、私1人です。最初に私がガラス管を切り、成形や印刷などの次の工程に届けることになります。私のところで遅れを出すと、ガラス管の到着を待っているすべての工程に悪影響を及ぼしてしまいます。 ですから、とにかく決められた期日までに切断を終えることを最重視しています。1日の加工にしても、大きなガラス管から小さなガラス管へと順に切断していくようにしたり、1カ月先までに必要な量のガラス管を1度にまとめて作ったりすることで、作業時間をできるだけ短くできるように工夫しています。 そのように工夫することで、予定どおり、あるいは予定よりも早く仕事を終えられることが増えてきました。そして「おお、早く終わったな」と先輩に喜んでもらえると、うれしくなりますね。 社員同士の距離感が近いところです。 20~30代の社員が多く、好きなテレビ番組や地元の情報、あとは一人暮らしが多いので「自炊は大変だよね」といった経験談など、共通の話題でいつも盛り上がっています。 最近になって、工場から出る廃棄物の処理など、自分が担当する工程以外の仕事も任されるようになってきました。 そうした仕事も進んで引き受けていくことで、もっと工場全体の生産性を向上させる力になっていきたいです。 私は文系出身ですが、今は技術職です。「理系出身でないと、技術職にはなれないだろう」と考える人も多いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。 自分の専攻にこだわらず、興味を持てる仕事があれば、自分から募集している企業に「この仕事をやってみたい」と申し込んでみてはどうでしょうか。私もそうすることで、モノづくりを仕事にできました。専攻よりも、自分のやりたいことを優先してください。 注)掲載している情報は、取材日(2015年1月)時点のものです。

10_02.jpg 製造部 大室さん
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