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株式会社 ワイピーシステム

株式会社 ワイピーシステム 技術力と発想力から生み出された自社製品<br>めっき加工の技術の追究が切り開いた、メーカーとしての道

株式会社 ワイピーシステム

技術力と発想力から生み出された自社製品
めっき加工の技術の追究が切り開いた、メーカーとしての道

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輝く技術 光る企業

株式会社 ワイピーシステム

技術力と発想力から生み出された自社製品 めっき加工の技術の追究が切り開いた、メーカーとしての道

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  • 社名:株式会社 ワイピーシステム
  • 設立年月:1987年(昭和62年)9月
  • 資本金:20,000,000円
  • 代表者:吉田 英夫
  • 本社所在地:〒359-0026 埼玉県所沢市牛沼607-6
  • 電話番号:04-2968-5700
  • 公式HP:http://www.yp-system.co.jp/
  • 「めっき加工の高い技術力を下請けだけに使うのはもったいない。」ワイピーシステムの吉田社長が自社製品である「消棒」の開発にたどり着いたのは、そういった強い思いが根底にあったからであった。徹底した作業体制と研究開発、他社に真似できない技術が、発想力と結びついて全く新しいモノを生み出した。「消棒」の製造、販売によってめっき加工業がメーカーとしての新たな道を切り開いたのである。
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業種

・表面処理加工業
・消火具の製造、販売

事業紹介

・金属表面処理
・受託研究開発
・新規事業部

創業者として、めっき加工業を今までと異なる新しいステージへ

吉田 英夫さん
株式会社 ワイピーシステム
代表取締役 社長 
ワイピーシステムは昭和62年設立、ようやく創業20年を迎えた、まだまだ若い会社だ。古くからの企業の多いめっき業界では非常に珍しい企業である。 創業者の吉田社長は、父親がめっき工場に勤めていたのを見ていたので、子供の頃からめっき工場を作るのが夢だったという。 自身もめっき職人として工場に勤め、30歳の時に独立。この年代の創業者はめっき業界では珍しく、めっき加工について化学的に理解するために、会社を経営しながら大学院に通い博士号を取得したという経歴を持つ、極めて異質ともいえる経営者だ。 創業当初はニッケル、クロム、亜鉛めっきの三種類だけだったというめっきの加工技術も、今では精密機器や、半導体、航空機部品など、あらゆる分野の産業機械全般の製品のめっき加工や、アルマイト加工(アルミニウム皮膜の表面処理)を手掛けている。特に自社で独自に開発した「残留六価クロム除去」を用いた低温黒色クロムめっきは黒色で耐久性があるというその特性から半導体、液晶、自動車部品、光学系、露光装置、などの分野で非常に重宝されている。 「当社はめっき屋ですけど、アルマイトもやりますし、こだわらずに表面処理ならなんでも手掛けてしまえばいいと思っているんです。今までに無かっためっき加工企業を目指しているのです。」吉田社長はご自身の考えを力強くそう語った。

ypsystem-27.jpg 代表取締役 社長 吉田 英夫さん
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視点を変えた発想から生み出された、残留六価クロム除去という新しい技術

ワイピーシステムは独自の技術として、「低温黒色クロムの残留六価クロム除去」を実現させた。低温黒色クロムめっきとは、文字通り黒色のクロムめっきであるが、密着性と耐食性に優れているために折り曲げや軽い摩擦で変色や粉塵が発生しないという特徴を持つめっきである。 従来はこの低温黒色クロムめっきの作業過程で生じる、六価クロムという有害物質を除去することが非常に困難であった。そこでワイピーシステムは残留した残留六価クロムを水洗ではなく電解抽出によって完全に除去するという技術を開発したのである。 吉田社長から、この技術が開発された経緯についてお話いただいた。 「水質汚染などの公害がつきものだっためっき業を、公害性のないものに変えていきたいと思ったのがきっかけです。通常は水洗工程で廃液が出てしまう。ということは、なるべく廃液がでない処理工程を作ればいいのではないかと思ってCBC処理法という独自の技術を開発し、総廃液量を十分の一程度にすることを達成しました。今までは作業の過程で出たものをどうやって無害化するかという発想でしたが、全く違う発想で、有害物質を出さないようにすればいいと。そうすれば排出処理設備がいらなくなると考えたのです。」 新しい発想を重視し、実践してきたため、ワイピーシステムの所有する特許の数はめっき業者の中ではトップレベルであり、知財、知的所有権に対する取り組み方は業界でもダントツだと自負しているという。

ypsystem-09.jpg 低温黒色クロムめっき加工された製品
ypsystem-11.jpg 密着性が高いので折り曲げても変質しにくい

徹底した品質管理の根底にある、顧客満足度を高めるという思想

ワイピーシステムが企業として特に力を入れているのが品質管理部門。工場の全ライン、全工程、全てISO 9001を取得しているという徹底ぶりである。 品質管理と顧客満足について吉田社長の考えを伺った。 「当社ではニッケル、クロム、アルマイトなど、あらゆる工程で全て標準マニュアルを持っていて常に更新しています。また、作業の標準化も非常に進んでいます。ISOの審査官もこんなに詳細な工程表持ってるところはないと驚いていました。そこは本当に自慢したいくらいすごいところだと思っていますね。この運用が出来ているのは、やはり優秀なスタッフに支えられている面が大きいです。それから分析機器にも予算をかけて大企業並みのものを導入しています。分析装置をつかって分析を依頼されるだけの仕事もあるくらいですから。 めっきは化学反応なので、熟練の技術だけではなく、なぜそういうことが起こるのかと理論的に理解しなくてはいけません。 不良が起きた時も化学的に検証していますから、結果として、不良率はものすごく低いです。 品質管理をここまで徹底しているのには、顧客満足度を高めるという思想が根底にあります。 関わる人達みんなから『ああ良い製品だな、安心して使える』と言ってもらえるような会社にしようと常に思っていますね。」

ypsystem-15.jpg 今年新しく建設した工場
ypsystem-20.jpg 徹底された排水設備

めっき加工の技術から生まれた自社製品で、メーカーとしての一歩を踏み出す

ワイピーシステムがほかのめっき加工企業と全く違うのは、自社製品の製造、販売を行っているというところである。 自社で研究開発された二酸化炭素消火具「消棒」シリーズは経済産業省「新連携」事業全国第一号に認定され、製造、販売されている。「消棒」はめっき加工の際に用いられる、高圧の二酸化炭素による製品洗浄技術を応用して開発された二酸化炭素消火具である。小型軽量で水も消火剤も使わないため、女性や高齢者にも扱いやすく、水を嫌うIT機器や電気機器の火災にも活用できる冷却効果の高い消火具として評価されている。 デザイン性にもこだわっており、グッドデザイン賞2009を受賞している。 めっき加工の技術から、まったく別の新しい製品が生み出されたということに驚かされる。 「実際にめっき加工業をやってみて痛感したのは、めっき業はやはり下請けだということです。めっき加工は技術的に非常に高いものですが、現実的にはあくまで付帯的な仕事ですから。この技術を安売りするのはもったいない、自社製品を作って製品メーカーになりたいという強烈な思いがあったのです。 しかし、メーカーもなってみると大変な事もたくさんありました。ただ製品を作るということだけではなく、販路を持たなければならないとか、営業しないといけないとか、そういったことは今まで全くやったことがありませんでしたから。 下請けとメーカーを両立出来ている秘訣は、まず、開発費を国の助成金でまかなっていることです。そしてスピード感です。企画力さえあれば、あとは知見を持っている企業をいかに最短距離で集められるかが重要ですね。その点では当社は行政の協力もあって、各工程の部分でトップを走っている企業を集めることができています。そして、一緒に協力して苦労してくれた人たちにはなんらかのメリットを出したいと思っています。大きい企業などが開発にお金だけ出す、ということがありますが、そういうのはものづくり屋として納得できないのです。だから自分たちの出来る範囲でやっていきたいと考えています。」

ypsystem-33.jpg 「消棒」シリーズ
ypsystem-01.jpg グッドデザイン賞2009受賞

何よりも言いたいのは「チャンスを掴みに来い!」ということ

最後に吉田社長から今後入社するであろう若者に向けてメッセージを語っていただいた。 「当社が求める人材は、『自分で気づける人』です。固定観念でものを考えては駄目。固定観念に支配されていると新しいことに気づかなってしまいます。あたらしい発想を生み出して何かできれば、それはチャンスになりますから。 そして、何よりも若い人たちには『チャンスを掴みに来い!』と言いたいですね。当社は大きくはない会社ですけれど、製品開発、研究開発、販路開拓など、あらゆるチャンスがあります。やりたい事をやる機会はいくらでも与えてあげる、と言いたいです。」

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先輩メッセージ
ちょっと角度を変えて物事を見ることで新しい世界が広がります

須山 泰敬さん
技術担当部長 兼 開発室長
須山さんはもともとワイピーシステムの取引先の企業でめっき部門を担当していたが、吉田社長と出会い、めっきの開発部門に誘われて転職。現在ではめっき専門誌に連載を持つほどのめっき開発のエキスパートである。 --担当している業務について教えていただけますか? 「めっきの研究開発が主ですが、それだけではなく、新規事業部で『消棒』の営業や販路開拓なども行っています。開発では、他社にない、当社だけにしかない技術を開発できないだろうかと常に考えています。営業ではお客様との接点が多いので、お客様のニーズを考えることを重点的にしています。」 --実際に入社してどう感じましたか? 「めっきの研究開発はやりたかったことでしたが、自社製品を作って売ること、営業することは初めての経験でしたので、初めは全く分からなくてとまどいました。ある時、他の会社の営業の方と話をさせていただいて、『考えて提案する』という点では研究開発の仕事と同じだなと感じたのです。それでなるほどと思って気が楽になりました。いろいろと気づくことが多く、勉強になって面白いですね。」 --ありがとうございました。最後にものづくりを志す後輩へのメッセージをお願いします。 「私が社長と出会って気付かされた事は、反対からの視点から物事を考えるという事です。今までは技術の後ろから物事を見ていて、少し先だけしか見えていなかったんですが、逆から見るという発想に気づいた時に、全く別の世界が見えて新しい製品開発が出来るのだと思いました。若者の皆さんにもちょっと角度を変えて物事を見ていただきたいですね。そうすると面白いものや考えが生まれてくると思います。技術を開発したり、製品を作ったりする仕事をしていると、壁にぶつかることが何度もありますけど、乗り越えた時の楽しさや嬉しさというのはとても大きいものなので、おもいきってものづくりの世界に飛び込んできてもらいたいなって思います。」

ypsystem-31.jpg 須山 泰敬さん
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