<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第30回 社員同士の仲が良い、働きやすい製造メーカー特集

1社目 石原金属化工株式会社/10名参加

 石原金属化工は自動車、建築機械、飛行機、エレベーターなどで使われるコントロールケーブルを製造する老舗の中小企業です。江戸川区平井にある本社を訪問し、社長や社員の方々のお話を聞いてきました。

石原康裕社長(写真前列中央)をはじめ、社員の方々と記念撮影 石原康裕社長(写真前列中央)をはじめ、社員の方々と記念撮影

ツアー内容

社長からのお話
 ツアーは、石原康裕社長の会社概要の説明からスタートしました。

 「当社の創業は今から130年以上も昔の明治15(1882)年。人毛商、いわゆるかつら屋さんを営んでいました。それから約50年後、私の祖父の代になるとヘアピンも扱うようになり、やがて時代の流れもあって自動車部品製造の分野にも参入。もともと大阪で事業展開していましたが、昭和37(1962)年に工場を含む東京営業所を開設し、大型自動車や農機具などのコントロールケーブル製造に本腰を入れました」

 このコントロールケーブルこそが、同社が最も得意とする製品。これは引く、押す、回転させるといった動作を伝えるための導線。自転車のブレーキケーブルをイメージしていただくとピンとくるかもしれません。特定機器向けのケーブルを専門に製造する企業が少なくないなか、同社は自動車のタイヤチェーン、建設機械の操作機構、電動シャッターの非常用開放装置など、様々な業界にケーブルを供給しているといいます。

 「ケーブル以外にもあんな部品が欲しい、こんな部品はないの? といったお話を頂くことがあります。何しろ様々な業界のお客様と取引していただいておりますから、そのニーズも多種多様。そういった多岐にわたる要望に応えるために、中国、韓国、あるいはベトナムやフィリピンといったアジア各国から部品を輸入するインポート事業も展開しています」

 なんと工場の設備や製品の品質を確かめるために月に1度は海外に行っているといいます。今回のツアーにはアジア諸国からの留学生が少なくないため、自国の部品が使われていると学生たちは興味津々の様子。質疑応答の時間には積極的な質問が相次ぎました。

工場見学と座談会
 石原社長のお話の後、一行は工場見学として製造ラインAと呼ばれる作業場に案内されました。機械音が鳴り響く作業場内には、長机が等間隔に並べられていて、それぞれに「切断」、「かしめ」などと工程名が貼られていました。切断とはその名の通り、ケーブルを適切な長さにカットすることで、かしめとはコントロールケーブルの中心となるインナーケーブルと外側を覆うアウターケーブルをプレス機で接合する作業。製造ラインAでは、月に5,000本ほどのケーブルを製造するといいます。

 製造ラインAを見て回った後は、工場の2階にある製造ラインBへ移動。製造ラインAよりも太めのケーブルを製造していて、こちらでも切断やかしめといった作業を見学させていただきました。

 一通り工場内を回った学生たちは会議室に戻り、社員の方々との座談会を行いました。学生からは仕事で大変だと思うことや、働く環境などの質問が挙がりました。製造部の方は「重たいケーブルを扱うときは多少苦労しますが、大変なことと言ったらそれぐらい。職場の人たちは優しいですし、気軽にコミュニケーションが取れるので働きやすい環境です」と、会社の雰囲気についてお話していただきました。営業部の方は「専門用語が多く、インターネットにも載っていないことがあるので、分からない用語があればメモして先輩に聞くようにしていました」と、新入社員時代の話や一日の流れなどを説明。今回は石原社長にも参加していただき、製造部の仕事についてお話していただきました。

 「工作機械を使うとなると、専門学部卒か、あるいは経験がなければならないといったイメージがあるかもしれませんが、文系でも未経験でも問題ありません。先輩が手取り足取り指導してくれます。何より、仕事を楽しもうとする姿勢が大事です」

 座談会は30分ほどで終了。最後に石原社長から学生たちへのメッセージが贈られました。

 「本日は短い間でしたが、ありがとうございました。皆さんがどんな職業に就くのかは分かりませんが、仕事はどこかで繋がっています。社会人になってから、またお会いするかもしれません。こうした人との繋がりこそが財産だと思っています。また、ぜひお会いしましょう」

  • 石原社長の説明を聞く学生たち石原社長の説明を聞く学生たち
  • 工場見学の様子。実際の作業を臨場感いっぱいに見せていただきました工場見学の様子。実際の作業を臨場感いっぱいに見せていただきました

学生の声

 参加した学生からは「工場を見学したのなんて小学生以来。貴重な体験になった」といった感想が聞かれました。また、「製造業というと黙々と作業をするイメージがあったが、コミュニケーションが大事というのを聞いて意外だった。どんな仕事でも、直接話を聞いてみないと分からないことがあると思うので、色々なところに足を運びたい」といった意見も出るなど、それぞれ得るものがあるツアーになったようです。

  • 座談会の様子座談会の様子
  • 社員の方々はどんな質問でも気さくに答えてくださいました社員の方々はどんな質問でも気さくに答えてくださいました

2社目 株式会社友伸エンジニアリング/10名参加

 友伸エンジニアリングは、配電盤や制御盤などの設計・開発を手掛けるメーカーです。配電盤は電線から引き込んできた高圧電気を施設内で使える電圧に変換し、各分電盤に送電するための設備で、ビルや工場などの大型施設にはなくてはならないものです。また、制御盤も同様に、機械や生産ラインをコントロールするために欠かせない装置。今回はそれらの装置を製造している工場を見学するほか、社員の方々のお話を聞いてきました。

社員の方々と記念撮影 社員の方々と記念撮影

ツアー内容

取締役からのお話
 府中市是政にある友伸エンジニアリングの本社に着いた学生一行は、総務部の塩谷朋之さんの案内で会議室へ。同社の事業内容を紹介する動画を見た後、新保弘樹取締役から会社設立の歴史を伺いました。

 「当社の設立は1971年。大企業のサラリーマン7人が集まって、自分たちで何かできないかと資金を出し合ってできた会社です。7人のうちの1人の親が配電盤を作っていて、そこに弟子入りして技術を磨くところからスタートしました」

 続けて、業務内容についてお話してくださいました。

 「配電盤や制御盤といっても、普段、目にするものではないのでイメージしづらいかもしれませんね。配電盤や制御盤は、プラントや機械を動かすために電気を供給したりコントロールしたりする設備のことです。まずは顧客と打ち合わせして要件を確認し、それをもとに設計。そして必要な部品を集めて組み立てたのち検査をして、やっと一つの盤が完成します」

 この後の社内見学で一人ひとりの仕事を見てほしいと続けます。

 「各パートを受け持つ人たちの仕事が結集して盤が完成するように、会社も一人ひとりの活躍で成り立っています。特に中小企業はそれが顕著です。したがって、どんな会社なのかを知るには、そこで働いている人を見るのが一番だと思います」

工場見学と座談会
 続けて、社員の方々の案内で社内見学が行われました。まずは営業部、総務部、設計部、購買部などの方が働いている執務スペースを見学。設計部ではCADを使った盤の設計、購買部では部品調達のほか、納期の交渉なども担当しているといいます。

 「コミュニケーションを円滑に図るために、仕切りやついたてのない作りになっています。社員同士の繋がりを大事にしていて、毎月1回、会社が費用を持ってくれる親睦会も開かれるんですよ」(塩谷さん)

 執務スペースを一通り見て回った後は、隣接する工場へ移動しました。製造業の工場といえば工作機械の駆動音がつきものですが、こちらの工場はとても静か。聞けば、工場内にある機械類は盤をトラックに積むためのクレーンのみといいます。

 「当社製作の配電盤や制御盤は全てオーダーメイドなので、組立ても一つひとつ手作業で行っているんですよ」(塩谷さん)

 工場内に配線途中の盤がずらりと並ぶ様は圧巻で、学生たちも興味津々に盤の組み立て作業に見入っていました。その後は、購買部が調達したものを保管しておく部品庫などを見て、見学は終了。学生たちは会議室に戻ると、社員の方々との座談会に臨みました。

 学生たちからは社風や入社理由などの質問が相次ぎました。設計を担当している社員の方は「大学は電気とは全く関係のない学部でした。それでも、先輩に聞けば何でも気軽に教えてくれる雰囲気もあり、未経験でも問題ありません」と説明。品質保証を担当している方は「盤なんて普段は絶対に見ないものですよね。その、人の目には触れないところで人の役に立っているという所にひかれたんです」と、この仕事に就いた理由を語ってくださいました。また、設計を担当している若手社員の方は「今、勉強していることに縛られることなく、色々な業界を見てほしいです。もちろん、学びを生かせる業界を志望しても良いのですが、それに固執してしまうと行き詰まってしまうこともあります。私も電気関係のことは勉強していませんでしたが、今ではやりがいを持って働けています」と就職活動のアドバイス。学生たちは真剣な様子で耳を傾けていました。

 座談会は20分ほどで終了。最後に栗須健二総務部長が学生たちへエールを送ってくださり、今回のツアーは締めくくられました。

 「就職活動には色々な出会いがあります。どれが正解というのはないと思います。どの会社に入るかよりも、入った会社でどんな自分でいるかが大切。ぜひ誇りを持って仕事に取り組んでください」

  • 会社設立の歴史や業務内容を説明する新保弘樹取締役会社設立の歴史や業務内容を説明する新保弘樹取締役
  • 工場見学の様子工場見学の様子

学生の声

 参加した学生からは「縁の下の力持ちのような会社だと思った。視野を広くして就職活動をしていきたい」といった意見や「勉強していることに関連する会社しか見ていなかったが、今回のツアーで色々な選択肢があることに気付いた」といった感想が聞かれました。就職活動、ひいては社会に出てからも今回のツアーが役に立ってくれることでしょう。

  • 座談会風景座談会風景
  • 学生たちにエールを送ってくださった栗須健二総務部長学生たちにエールを送ってくださった栗須健二総務部長

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