<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

文字サイズ

menu

TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第5回 想像力と実行力で新たな価値をクリエイトする企業特集

1社目 株式会社ネオマーケティング/5名参加

 最初に訪問したのは、総合マーケティング支援事業を展開するネオマーケティング。消費者に製品やサービスを提供する会社が抱える悩み 「どうすれば新製品が売れるか」「どんなサービスを提供すれば良いのか」を、リサーチやデータを活用したコンサルティングで解決する企業です。ここでは、社内見学、社長・若手社員との交流、グループワークを行いました。

到着すると、まず大きなロゴマークが参加者を歓迎 到着すると、まず大きなロゴマークが参加者を歓迎

ツアー内容

会社説明とグループワーク
 ネオマーケティングは、一般的にBtoB(Business to Business)といわれる、企業を相手に事業を行う会社です。事業の対象が消費者ではないため、今回のツアー参加者を含む一般消費者には、マーケティングで何ができるのか、具体的にイメージするのが難しいところがあります。そこで管理本部 人事店広報戦略室の萩原さんが同社の事業について、ビデオ映像を用いながら説明をしてくれました。
「全ての企業は、良いものや良いサービスを作り、それを世の中に広め、更に良いものを作ろうと努力しています。その過程で様々な課題に直面するのですが、そこで役立つのが、消費者がどのような意見や要望を持っているのかを知る“マーケティング・リサーチ”です」
同社はウェブ調査、グループ調査、会場調査、電話調査といった方法で消費者の声を収集し、課題を持つ企業に届けます。その情報が企業の商品開発や販売促進、営業戦略の決定に活かされているのです。同社の特徴は、全国に600万人ものモニターを抱えるアイリサーチというサイトを運営し、多くの情報を収集できるところにあります。

 続いて橋本社長、荒池取締役が登壇し、挨拶。橋本社長からは「自分に合う会社を探しているなら、企業を知るだけでなく、同時に自分自身を振り返って“どんな時に喜び、やりがいを感じるのか”を内省する時間を持つことで、自分のビジョンに近い会社が見つかると思います」という言葉をいただきました。
その後、参加者が2つのグループに分かれ、ネオマーケティングの若手社員も加わって、「マーケティングとは何か」というテーマで5分間のミニ・グループ討論を行いました。参加者からは「アンケートに答えることがマーケティングだと思っていました」、「消費者の声を分析するのがマーケティングだと思います」といった声が挙がり、若手社員からは「そういったこともマーケティングの一部ですが、企業が開発した商品やサービスをより多くの人に知ってもらうための活動全般がマーケティングです」といった説明がありました。また、マーケティングというと商品やサービスをとにかく一度買ってもらうための広告・宣伝活動と捉えられがちですが、継続して買ってもらうための施策を考えることも大切なマーケティング活動だという若手社員の説明に、参加者は納得したようでした。

  • 橋本社長自ら、参加者に挨拶橋本社長自ら、参加者に挨拶
  • 若手社員が参加者に、マーケティングについて説明若手社員が参加者に、マーケティングについて説明

ケース・スタディと社内見学
 続いて、マーケティングに関するケース・スタディが行われました。ケース1は、ある飲料メーカーの「この商品が本当に売れるのか?」という事例。1年間かけて開発した味が本当に受け入れられるのか、パッケージや価格は適切かなど、メーカーが知りたいことに対して、ネオマーケティングは600万人の消費者モニターによるウェブアンケート、グループ・インタビュー、コンビニの棚を実際に再現し各種飲料を並べた中から商品を手に取ってもらう行動調査などから消費者の声を抽出。商品開発に役立ててもらったそうです。こうしたケースが4例紹介された後、参加者から「マーケティングの仕事で達成感を感じる瞬間は?」という質問が投げかけられました。若手社員は「自分たちがテストした商品が、実際に世に出た時です」と答え、これには参加者も深く頷いていました。
さらに、オフィスや「グループインタビュー・ルーム」(複数の消費者を招いて自由な意見を交換もらうための部屋で、その様子を企業が隣室で見聞きすることができる施設)を見学、参加者からは「こうした施設は初めて見ました。見学できてよかった」という声が挙がっていました。

  • ケース・スタディでは具体的な4つの事例を学習ケース・スタディでは具体的な4つの事例を学習
  • 参加者が驚いたグループインタビュー・ルーム。参加者が驚いたグループインタビュー・ルーム。

参加者の声

 参加者からは、「マーケティングの中身を知ることができたのが良かった」「マーケティングによって得た情報が、何に使われているかわかった」という感想が聞かれました。今まであまりよくわからなかったというマーケティングについて、理解が深まったようです。

2社目 株式会社山之内製作所/5名参加

 2社目は、葛飾区の山之内製作所です。同社は、自動車部品や家電の部品の表面処理加工をする際に必要な「治具(じぐ)」を製造販売しています。ここでは、工場見学、グループワークなどを体験しました。

参加者に熱の入った説明をしてくださった山之内社長 参加者に熱の入った説明をしてくださった山之内社長

ツアー内容

会社説明と工場見学
 「当社は、来年で設立50周年を迎える“治具”を作っている会社です。世の中にはめっきが施されている部品がたくさんあって、めっきを専門とする会社があります。当社は、そうした会社にめっきを施すための道具(治具)を作っているのです」と冒頭に山之内社長が挨拶し、参加者を迎えてくれました。
例えば、自動車のエンブレムやバンパーなどは銀色に輝いていますが、金属で出来ているのではなく、プラスチックなどの素材に表面処理(めっき)を行うことであのような質感になっています(めっきは、処理をしたい物質をめっき溶液に浸けて、表面に金属の皮膜を付着させて行います)。ところが、めっき面を出したい部分と塗装面を出したい部分が一つの部品の中で混在しているものがあります(どの部分をめっき面として出し、どの部分を塗装面として出すかは、一つひとつの部品によって異なります)。そこでめっき後に部品に合わせて塗装をしない箇所をカバーする専用の道具が必要となります。これが治具の中でもマスク治具と呼ばれるものです。一口に部品といっても、様々な形状のものがあるため、一つひとつオリジナルの治具を設計する必要があります。治具の設計には唯一の正解はなく、設計者の創意工夫によって様々なものが出来上がるそうです。参加者はこうした説明を興味深く聞いていました。

 続いては、工場見学。工場内には様々な機械などが並んでいます。PCを使って設計されたものにあわせて、機械がレーザーで鉄板を切り抜いていたり、他方では別の機械が鉄板を曲げています。工場内の熱気や迫力に、参加者は圧倒された様子でした。

  • 治具についての説明を食い入るように聞く参加者治具についての説明を食い入るように聞く参加者
  • 工場を見せてもらうことで、治具に対する理解が促進工場を見せてもらうことで、治具に対する理解が促進

ワークショップ
 社屋に戻り、「治具のイラストを描く」ワークショップを行いました。まず、自動車に使用される部品を見て、説明を受けます(どの部分に塗装をしたいか、どの部分に塗装をしたくないか、など)。その上で、各自が「自分が治具を作るとしたら、こんな形状」というイラストを描くという作業に入ります。社員の方の話では、「これはかなり難しい作業ですよ」とのこと。部品には様々な突起や穴があり、そうしたところをどのようにカバーするのか(あるいは、しないのか)、そのためにはどのような治具が必要になるのか、想像力が試されます。途中で、山之内社長から「2つの治具で、上と下から部品を挟み込むような形になる」とのヒントをもらい、参加者は思い思いの形状の治具を描いていきます。社員からは「初めて治具というものを知って、イメージできるだけでも凄い!」と感嘆の声が漏れていました。

 最後に、同社が制作した治具を見せてもらい、その形状に参加者一同、納得した様子。山之内社長からは「繰り返しになりますが、これが唯一の正解ではありません。皆さんがイメージしたものは、どれも素晴らしかったです。私は今年の3月にこの会社を先代から引き継ぎました。今後は、社員が“日曜の夜に出社が楽しみに思う会社”を目指して頑張っていきたいと思います」との言葉を頂きました。

  • 治具のイラストを描くワークショップに挑戦治具のイラストを描くワークショップに挑戦
  • ワークショップでは、社員からのアドバイスを受けて課題を完成ワークショップでは、社員からのアドバイスを受けて課題を完成

参加者の声

 「とても頭を使う仕事だと思った。社長さんも社員さんも、気さくで人柄がよく、社風が良いと感じた」、「今日まで治具というものを知らなかったが、治具がこういうところで作られているということもわかった」という感想が聞かれました。また、中小企業の魅力について「社員同士の距離が近い感じ」、「アットホームな雰囲気がいい」といった声が挙がり、今後の就職活動に向けて実りのあるツアーとなりました。

まとめ

1社目のネオマーケティングでは、始めはマーケティングって何をしているかイメージするのが難しいところでしたが、具体的な業務や現場をみることで理解が深まったようです。
2社目の山之内製作所では、参加者も普段目にすることが無い冶具というものを知り、その場で冶具のイラストを描くワークショップを行うなど貴重な体験をさせて頂きました。参加者は「マーケティング」、「冶具」というものをほとんど知らなかった中で、今回のツアーによって「世の中にはこういった仕事があるんだ」、「自分たちの知らない製品やサービスが、こうしたころから提供されているんだ」という気付きを得て、視野が広がったようです。

今年(平成30年度)実施企業一覧

CONTACT

東京都主催
「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

TEL03-3479-0293
(電話受付 平日 9時30分〜18時30分)
FAX03-5413-3020
Mail
東京都
Facebook Twitter
Facebook Twitter
江戸っ子1号プロジェクト 中小企業しごと魅力発信 取り組みレポート キャラクタープロフィール モノづくり、ものがたり TOKYO はたらくネット 東京しごとセンター 東京都産業労働局からのお知らせ 東京カイシャハッケンツアー 冊子バックナンバー
pagetop

CONTACT お問い合わせ

東京都主催「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館15階(アクセスヒューマネクスト内)

TEL:03-3479-0293 (電話受付 平日 9時30分〜18時30分)

FAX:03-5413-3020

※本事業の事務局は、東京都より㈱アクセスヒューマネクストに運営を委託しております。