<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第6回 地域・人・自分を総合プロデュースできる建設系企業特集

1社目 株式会社三企/7名参加

 最初に訪問したのは、建設設備業の中で空調設備工事を中心に事業を展開する荒川区にある三企。この分野で50年の実績を持つ企業です。ここでは、会社説明、新事業「musubi」についての説明を受け、ワーク&ロールプレイを行いました。

参加者に熱心に語ってくださった丸山社長 参加者に熱心に語ってくださった丸山社長

ツアー内容

会社説明と新事業「musubi」について
 ツアー一行が三企を訪れると、丸山社長が笑顔で参加者を迎え入れ、挨拶をしてくださいました。
 「ようこそいらっしゃいました。今日ここに来てくれた皆さんは、これから社会に出る方々ですよね? 会社というのは、何をしているかということも大事ですが、“誰と働くか”もとても大事です。人との出会いによって、目的や行動が変わっていきます。このツアーの場も一つの出会いですから、有意義なものにしたいと思っています」
 丸山社長の説明によると、三企の事業領域は空調設備を中心に、換気設備、給排水設備、電気設備、保守点検など多岐にわたっています。施工会社といっても同社の社員は現場で作業をすればそれで良いというわけではなく、「仕事をマネージメントしていくこと」が求められます。そのためにはリーダーシップが必要で、リーダーシップとはカリスマが発揮するものではなく、複数の人が集まるところで物事を決める際に、責任を負う覚悟を持つことだと言います。
 「例えば、3人で旅行に行くとします。誰かが行き先を決め、せっかく行くなら楽しいものにしようと、いろいろ考えますよね? 簡単に言うと、それがリーダーシップです」(丸山社長)。
 同社には「私の仕事では、私が社長です」という理念があり、一人ひとりがリーダーシップを発揮して、自分の仕事をマネージメントしています。それを実現するために、会社は一人ひとりに専用デスクとPCを用意。これは施工会社では珍しい光景です。

 続いて、新事業「musubi」について説明をしていただきました。
 「musubi」は、粗品のおしぼりをコミュニケーション・ツールとして使い、会社の課題を解決し、なおかつお客様に喜んで頂こうというプロジェクトです。三企とROOM810(オフィスなどの空間や、広告、イベントのデザインを得意とする協力会社)が協同で取り組んでいます。
 そもそも空調設備は頻繁に工事や修理が発生するものではありません。一度発注があると次は5年後、7年後、10年後というスパンになります。そうした中で、いかに「お客様との接点を多く持つか」は、三企にとって重要な課題であり、お客様と会った時のコミュニケーションの時間をいかに長くするかも重要です。そのために、作られたのが、おしぼり“musubi”です。
 この“musubi”には様々な工夫が施されています。まず、袋を開けた時にふわっと良い香りがします。この香りによって、使う際に三企のことを思い出してもらう狙いがあります。また、力を込めて引っ張っても破れにくい特徴も持っています。更には、漆塗りのおしぼりサーバーを作り、顧客のオフィスなどに置いてもらうことで、「おしぼりの補充に来ました」と訪問機会を作ることができます。このサーバーは、デザインだけでなく、モバイル機器を設置することで音も出る(特許出願中)という凝りようです。こうしたアイデアの一つひとつが多くの人との出会いからヒントを得ており、おしぼりを通して人とのつながりを強くしていきたいという願いを込めて、“musubi”と名付けたそうです。

  • 丸山社長の問いかけに、参加者の手も自然と上がる丸山社長の問いかけに、参加者の手も自然と上がる
  • 「musubi」の説明を聞く参加者「musubi」の説明を聞く参加者

ワーク&ロールプレイ
 続いて2グループに分かれ、「企業を訪問する際に、名刺の他に何を持っていくと良いか」を考えるワークを行いました。「musubi」プロジェクトの話を参考に、相手が何を貰ったら嬉しいか、何をあげれば相手とより深いコミュニケーションが取れるかを考えます。2つのグループには三企の女性社員も加わり、参加者と一緒になってコミュニケーション・ツールを考えました。
 考えがまとまったところで、ツールの内容についてグループの代表者が説明を行い、実際に企業を訪問してツールを手渡す様子をロールプレイしました。
 まず、最初のグループは名刺と一緒に「小さなサボテンの鉢」を渡すことを提案。サボテンの後ろに名刺を差す場所を設け、別紙には「サボテンの育て方が書かれている」という趣向です。
 次のグループは、「社名が印字されたUSBメモリー」を提案しました。貰った相手が嬉しいもので、仕事に使うことができ、その都度、三企を思い出してもらえるのでは、という提案です。
 双方のグループの代表者が、企業担当者役の丸山社長を相手に名刺交換をし、一緒にサボテンやUSBを渡しながら会話をするロールプレイを体験しました。

 最後は、質疑応答の時間が設けられました。参加者からは「なぜ建設系企業に入社したのか、女性社員の方にお聞きしたいです」、「大企業に比べ、個人の活躍の機会が多そうですが、実際にはどうですか」といった質問が出て、丸山社長はじめ、社員の方からも回答していただき、充実した質疑応答となりました。

  • コミュニケーション・ツールについて真剣にディスカッションコミュニケーション・ツールについて真剣にディスカッション
  • 丸山社長と名刺交換を模擬体験丸山社長と名刺交換を模擬体験

参加者の声

 「中小企業の現場や社員さんと触れられて新鮮だった」、「社内の雰囲気が明るくフレンドリーで印象が良かった。扱っている商品の特色に合わせ、独自のアイデアを伸ばしていることが記憶に強く残った。中小だからこそ地域や人との関わりを大事にしていた」といった感想とともに、他の参加者からも、三企の社風や社長の人柄に魅力を感じたという声が多く挙がっていました。

2社目 フロンティアコンストラクション&パートナーズ株式会社/7名参加

 2社目は、港区のフロンティアコンストラクション&パートナーズです。同社は、建設プロジェクトの事業主側に立ち、事業主が直面している様々な問題解決をサポートする、建築の「トータルパートナー」企業です。ここでは、職場見学、業務ワークショップなどを体験しました。

参加者に語りかける松村社長 参加者に語りかける松村社長

ツアー内容

会社説明と社内見学
 「私たちは、建築コンサルタントという珍しいタイプの建設会社です。フロンティアコンストラクションという社名からわかる通り、“建設の新しい領域を切り開く”ことを理念に、会社を設立しました。私自身、かつてはゼネコン(大手総合建設会社)に勤めていたのですが、その時に仕事を発注する事業主側と、設計・施工会社の間に溝があると感じていました。例えば、工事費用一つとっても、事業者には専門的なことがわからないので、施工会社のいうままになってしまう場合があります。そこで、事業主の立場に立って、設計・施工会社との溝を埋めるのが当社の役割です」と松村社長が説明してくれました。
 事業主のためになることであれば幅広く対応するのが同社の特徴で、建設プロジェクトの推進から、事業主側の一員として業務にあたる常駐支援、品質検査、顧客満足度や業務効率向上のための支援、内覧会運営など、業務は多岐に渡ります。近年はマンション入居者向けのカスタマーサービスにも力を入れており、多角的なアプローチを進めています。

 続いての社内見学では、フロア内の同社のスペースや、グループ会社のスペース、打ち合わせ用のブースなどを回り、参加者からは「この場所はどういった場面で使うのですか」、「皆さん、ランチはどうしているんですか」といった質問が挙がっていました。

  • 会社説明に聞き入る参加者会社説明に聞き入る参加者
  • 広く綺麗なオフィス。中央には自由に使えるフリースペースが。広く綺麗なオフィス。中央には自由に使えるフリースペースが。

ワークショップと若手社員との交流会
 その後に行われたワークショップは、過去、実際にフロンティアコンストラクション&パートナーズが提案した、ある施設の再整備について考えました。某市にある宿泊施設の温浴施設をより魅力的にするにはどうしたらよいか、ここでは予算のことは考えずに、改修内容(どういった施設に直して価値を高めるか)と、提案理由について述べるというワークです。
 まずは改修前の施設の詳細と、市から出されている要望について説明を聞くと、参加者は2つのグループに分かれ、同社の若手社員も加わって、改修案を考えました。初めに個人ごとに考えた案を付せんに書き、それを大きな模造紙に貼ってグループ内で意見を共有し、グループとしての案をまとめていきます。 参加者からは、「各地の名湯を一度に楽しめる施設にしたら……」、「温泉巡りをできる、乗り物があるといいかも」といったアイデアが次々と出されました。
 1つ目のグループは、「温浴施設に露天風呂、香りのあるお風呂などを作り、さらにホットヨガやマッサージができるスペース、さらに施設外にテニスコートやライブ・イベントが出来るスペースを作る」という案を発表。もう一方のグループも「露天風呂を作り、夏季は花火を上げてお風呂から楽しめるようにする。また、プラネタリウムや、土地の食材を使ったレストランなどを設置する」といった提案を行いました。
 発表後には、実際に同社が行った提案が解説され、参加者にとっては、予算や期限の制約がある中で企業がどのような考え方をするのか、参考になったようです。

 最後に、同社の若手社員と参加者が交流。「やりがいは何ですか」、「実際に入社すると、研修後の配属はどのように行われるのですか」など、質問が数多く出ました。

  • 付せんを使って意見を出し合うワークショップ付せんを使って意見を出し合うワークショップ
  • グループ毎に集約した意見を発表グループ毎に集約した意見を発表

参加者の声

 「グループワークは仕事のイメージがつかみやすかった」、「実際にグループディスカッションを行ったことで、会社の仕事内容について理解がより深まった」というように、実際の施設を例にアイデアを出し合うという経験が、参加者にとって印象的だったようです。

まとめ

 1社目の三企ではマネージメントやリーダーシップの在り方、そして新事業の立ち上げについて、
 2社目のフロンティアコンストラクション&パートナーズではプロの目線による施設の再生事業について学ぶことができました。
 参加者にとってはなかなか知る機会のない、事業に即したワークを体験でき、満足度の高いツアーになったようです。

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